大分のさだまさしファンの独り言

大分に住んでいるさだまさしさんのファンです。所有のアルバムなどを紹介しながら不定期に思い出などを書いていこうと思います。

Sada Pedia 27 美しい朝

2014-01-24 00:04:07 | SADAPEDIA

意外と更新の間隔が狭くて自分でもびっくり。
でも早くしないと次のアルバムが出ちゃうかも・・・

さて今日のアルバムは、私も久しぶりに聴くアルバムです。




美しい朝  (09.6.10)

1、霧に消えた初恋~Radio Days~ 2、抱きしめて 3、一期一会 4、勧酒~さけをすすむ~ 5、がんばらんばMottto 6、私は犬になりたい490 ―アルバム・ヴァージョン―  7、明日咲く花 8、ママの一番長い日~美しい朝~ 9、LIFE 10、いのちの理由

もう5年前ですね・・・

いつもの分類で分けると
①ヒット:B
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:A
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:C
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

久しぶりに聴くからと言って嫌いなわけではありません。
むしろ曲そのものは最近のオリジナルアルバムではメジャーなものが多い。もちろん大ヒットってわけにはいきませんが「がんばらんば」「私は犬になりたい」などはシングルでそこそこ話題になってますし、「抱きしめて」はメジャーではないようですが映画のテーマソングですし、「一期一会」はテレビドラマの主題歌だし、「いのちの理由」は複数の方がカバーしていてさださん自身もTVで歌うことも多い。さらには「明日咲く花」も他の歌手に提供した曲です。よってこれだけ露出の多い曲の詰まったアルバムは最近では断トツと言えるかもしれません。

しかしそれゆえ、少し寄せ集め的なイメージがあり、曲の良さとは別の「アルバム」としての完成度は弱い気がします。よってさださんの曲を「ベスト」感覚で聴きたい人にはこの上ないアルバムだと思います。
さださんらしいコミカルさも、バラードも、フォークソングっぽい曲もバランス良く収録されていますから。少し国風的な曲が少ない気がしますがそれでも「不満」を感じるほどではありません。

中でもさだー1でも書いたとおり「一期一会」の軽さは秀逸で、私はこの曲が入っていただけでこのアルバムを買ってよかったと思えるほどです。またファンの間では「いのちの理由」の人気は高く、様々な場面で紹介されています。

またいつものように恋愛ソングは多いのですが、今回は愛の要素が強い感じがします。それはひとえに「美しい朝」が強いからでしょう。有名な「親父の一番長い日」の続編として作られ、連続性も強く、ストーリー性も強いのですが、正直私はこの「美しい朝」が苦手なのです。
正直言えば一度聴いて図らずも泣きました。それは間違いなく感動だったはずなのです。しかし、二度三度と聴けるか?と言われると難しい。「親父の一番長い日」も私は聴くたびに泣いてしまいます。若者がプロポーズに来る所で100%泣きます。私がもし俳優だったら、泣くシーンの時この曲さえ流して、あるいは頭の中で流れていれば、確実に目薬など無く泣くことができます。でも「親父~」のほうは何度も聴くことができるのです。反面「美しい~」は今回この記事を書くために聴きましたが、泣いちゃいました。でもやはり辛いのです。

家族の風景の自然さ、あるいは当事者性が「親父の~」方が強いのかもしれません。妹もおり詩の情景が私とたくさんかぶるからかもしれません。一方「美しい~」の方はそれがない。良くできた感動できる話しになっているというのが正直な気持ちです。
よって、この曲は結婚している男性が聴くと全く違う評価になるのかもしれません。

このアルバムはアルバムとしてよりも、曲を楽しむには優れたものだろうと思います。
ただ「美しい朝」が生きてくるためにはやはり「親父の一番長い日」が必要不可欠であり、聴く順を選ぶことは間違いないでしょう。

では、ランキングです。
1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

やはりアルバムとしては10位には入りませんでした。でも「一期一会」はお勧めです。しつこいな(笑)。

では、また。


Sada Pedia 26 Mist

2014-01-18 01:27:29 | SADAPEDIA

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2014年初投稿です。
最初に言い訳をしますね。実は昨年11月末に足の手術で入院いたしました。
これは本当の話で一応証拠写真として、入院した日に撮った私のベッド。


病気自体は「リンパ浮腫」というもので両足8か所を切りリンパ管と静脈をつなげる?という高度な手術でしたが、痛みなどはなく今現在はリハビリと言うか治療用のきつめの長い靴下をはいて生活しています。

仕事自体は年末からしていましたから本当はブログの更新位はできたわけですが、年末は忙しかったこともありとうとう年を越してしまいました。

今年も「超ウルトラローリングサンダースペシャルドラゴンα-Z」で不規則なブログですがどうかお付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。
さださんはここ最近もメディアの露出も多いようで、レコード大賞のなにがしかの賞もお取りになったようですがそれとは関係なくこのブログは進行してまいります。

さてこのさだペディア、第5シーズンの2回目です。
Mist (07.9.12)



1、51 2、赤い月 3、眉山 4、白雨(はくう) 5、窓 6、都忘れ 7、桜桜咲くラプソディ  8、賢者の贈り物 9、霧-ミスト- 10、かささぎ

これも新しい新しいと思いきやすでに6年前のアルバムなのですねえ…

いつもの分類で分けると
①ヒット:C
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC

②コミカル:C
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:B’
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:A
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類

本音を書きます。
かつて、私にとって一番いやだったのが、さださんが「懐メロ」歌手になることでした。売れる売れないは関係なく、時折TVに出てきてお決まりの曲を1~2曲歌って、存在証明をする。
「それ自体」が嫌と言うわけでなく、さださんには「そうなってほしくなかった」。
現在進行形でいてほしかった。

しかし、最近こうも思うようになりました。
さださんだけでなく、私も変わっていく。体重は増えたし、身の回りの人間関係も変わった。あるいは思想そのものも変わったかもしれない。そんな変わり続ける時間の中で「現在」あるいは「進行形」を求めることにどれほどの意味があるのか、と。

さださんの曲は「私の一番重要な時間」の傍にいた。そのことには全く嘘はありません。今でもそう思っていますし、これからもそれは変わることはないでしょう。しかしさださんが変わることに並走して私が変わることが、あるいは変わらないことが、現実的なのか?

答は(今の所)「No」でした。

思えばさださんの曲と私の距離は高校・大学時代の近さに比較して、少しづつ離れてきたことは否めません。しかしそれと相反して「もっと近くにいたい」「もっと近いはずだ」という想い自体はくすぶり続けてきました。よってアルバムを買い続けて、昔のような「鮮やかな感動」が無くても「何かを理由にして」「そういうものなのだ」と結論付けてきました。

しかし、やはりそれは無理だったのでしょう。
現にアルバムや曲の好き嫌いの揺れ幅は昔に比べて大きくなったことは事実です。

よって「私が判定している以上」最近のアルバムは下に挙げるベスト10には入らないことが濃厚です。
このブログの記事はもともと、さださんの初心者に「お薦めのアルバム」をお知らせするものでした。
そうである以上、今お話しした、昔と今の距離感の違いをお話しした上で、このランキングが「極めて私的なもの」であることを再確認していただき、決してランク外だからと言って「これをご覧のあなた」の好みに合わない訳ではないと、老婆心ですが添えておきたいと思います。

尤も私の吹けば飛ぶようなブログでどれほどの方々の意見が左右されるかというとそれは、皆無に近いのでしょうが、「関白宣言」「防人の詩」あるいは某タレントの「さだ(あるいはさだの曲)は暗い」発言で「食わず嫌い的」にどれほどのファンの可能性を失ったかを考えた時、私自身が「一種の決めつけ」をしていることにやや疑問を感じていたのも事実ですので。

この記事を参考程度にされることを今さら希望します。

話は本題に戻ります。

Mistはここ最近のアルバムの中ではやや毛色が違う気がします。
まずは出だしの「51」。出だしに社会的な曲を持ってくるのは、「さよならにっぽん」に少し似ています。曲自体は、「前夜」のトーンに近く最近の同系統の曲の中では「さださん」と「どこかのだれか」が分離して客観性を保っている方だと思います。ただ時事系のネタが多いので長くうたわれるかどうかは難しいところです。

そして「赤い月」息子の大陸くんとの共演で有名?ですが、曲自体は私の大好きな国風的な雰囲気を持つ曲で、今回は「場所」ではなく月をテーマに文語的な詩で盛り上げています。
「眉山」は当時のさださんの小説の舞台化の折の主題歌です。曲は悪くありませんが、別にこのアルバムに入れる必要もない曲。おそらく昔のように多作であれば、漏れていたのではと思います。

逆に「白雨」は個人的に大好きな曲。アップテンポながら軽く、振られる男性の微妙な心理が曲と合っています。大人の「沈吟」みたいな曲かなあ。

「窓」は矢野真紀さんに提供した曲。曲がさださんでないため少しアルバムから浮いています。もちろん悪い曲ではありませんが、これもこのアルバムである「必然性」がない感じがします。

「都忘れ」はさださんの90年以降のアルバムによく見られる「暖かい曲」。系統的には「案山子」「初雪の頃」「あなた三昧」あたりかなあ、と。これはアルバム単位で考えた時に重要な曲だと思います。

「桜桜咲くラプソディ」は元気出そうぜ!系の曲で(そんな系があるのかどうかは不明)軽いタッチで最近のさださんのアルバムには良く収録されている感じの曲。ただしこの系統では「So It’s a 大丈夫 Day」が最強だと思っているので残念ながら個人的にはやや弱い。

「賢者の贈り物」ラヴソングでありながら、クリスマスソングである。ファン以外の知名度は低いが安定した時期の恋人同士(夫婦でも良い)のとあるクリスマスの時期を切り取った風景の曲としては秀逸だろうと思う。
そういう意味で言えば「霧」もアルバムタイトルの曲でありながら地味であるがしっかりとしたラヴソングであり、ある年齢の夫婦にとっては共感を得やすい曲だと思います。

「かささぎ」は世間のさださんへの期待がいろんな意味で表現された曲で、TVドラマのテーマソングにもなり、①のヒット曲と言う意味では一番知名度はあるだろう。アルバムの最後を飾るにふさわしい曲でこの曲で「やはりさださんだなあ」と思う人もいるだろう。

最近のこのブログで再三私が書いてきたことだけれども、私のさださんの曲の善し悪しの基準は「分離」につきます。作詩者である「さださん」と日本のどこかに住んでいる「詩の主人公である誰か」が分離している曲は聴いていて感動し、これが十分分離されていないと「さださんの意見」のようになってしまいます。
もちろん後者であっても「悪い」わけではないのですが、個人的には分離している曲の方に好きな曲が多いのです。そういう意味ではこのアルバムは最近のアルバムの中でも分離度が高いと言えます。ですから何回聴いても飽きが来ないし、共感を得る曲も見つけやすい感じがします。

では、いつものランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢ばかりみていた」
3位「夢の吹く頃」
4位「ADVANTAGE」
5位「夢回帰線Ⅱ」
6位「私花集」
7位「風待ち通りの人々」
8位「自分症候群」
9位「おもひで泥棒」
10位「あの頃について」

ということでトップ10には入らないものの、聴いていただいて損はないと思います。

では、また近いうちに!(汗)。