磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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沈黙の未来-旧ソ連「核の大地」を行く-

2008年09月06日 | 読書日記など
『沈黙の未来-旧ソ連「核の大地」を行く-』
   広河隆一・著/新潮社1992年

最初の方で書かれてあります。下「」引用。

「生命あふれる世界をとりもどすために……」



この本は広川隆一さんらしく、カラー写真が豊富な本です。

一見、美しいのですが、よく見ると恐怖がそこにあります……。

美しいよりも、生命あふれる世界であって欲しいものですね。

■目 次■
第1部 ウラル=ゼロ地点
1 謎の鳥類学者たち  57
2 機密  60
3 飛翔する放射能  62
4 ばかれていくベール  66
5 ゼロ地点  70
6 五七年事故の目撃者たち  73
7 核惨事の被爆者たち  78
8 テチャ川汚染事故  83
9 ムスリバ村  87
10 村の病院  89
11 六七年事故  93
12 再び鳥たち  95
13 事故隠しと被害隠し  102
14 汚染処理  107
15 被災地の活用  109
16 秘密都市の子どもたち  112
17 ウラル小児病棟  116
18 母と子  120
第2部 チェルノブイリ
1 ナロンジ  169
2 タチアナ  175
3 ミンスク小児血液センター  180
4 甲状腺  183
5 ニーナ先生  187
6 汚染された食べ物  191
7 プルトニウムの子どもたち  195
8 疑惑  199
9 消えていく村  201
10 オレビチ村の避難民たち  204
11 ウラーシー村の追跡調査  208
12 悲劇のコルホーズ  213



迷信……。

ヒロシマでも、迷信が生まれた……。

ソ連でも、庶民は生きるために、努力されている……。

いろいろ、助かりたいと思うから、考えるのだろう……。下「」引用。

「タラソは料理の仕方で、蓄積された放射能の取り込み量を減らすことができると言う。例えば、鳥を酢につけるとか、あるいは鳥からスープをとるとき、最初にとれるスープを捨ててしまうのだ。そうすると、ストロンチウムとセシウムを減らすことができるというのである。本当だろうか。
 六七年に事故を起こしたカラチャイ湖では、中央科学アカデミー研究所の人間が調査をしているというが、私がその岸に立つことは認められなかった。余りに危険であるため、防護服を着たほんの一部の人間だけが許可されているということだ。」

アメリカの『原爆神話』の場合は人を支配するため……。


悲しい写真がいっぱい……。












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