磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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横から見た原爆投下作戦

2008年06月21日 | 読書日記など
『横から見た原爆投下作戦』
   秋吉美也子・著/元就出版社2006年

この本では、北九州で高射砲によってB29が撃墜されたと書かれてあります。
--この本は、推理小説でいえば物証をきちんとみていると思えますが、犯人の心理まではとらえていないとボクは思えます……。同じことでも違う意味をもつことがあると思います……。



経済力と指導者の意志が違ったと書かれてありました。下「」引用。

「B29の恐ろしさは一機二機を撃墜しても体当たりしても、或うに次々と数が増えることでした。行く着くところは技術だけではなく、経済力と指導者の意志でした。」

毎日新聞が伝えたという。下「」引用。

「一九五四年(昭和二十九年)八月八日の『毎日新聞』が、長崎原爆の投下責任者、フレデリック・アシュワース海軍大佐の談話を載せた。『忘れ得ぬ長崎原爆』『第一目標は小倉だった』-略-「小倉上空は霧が深く、その上、前夜の八幡空襲の火炎の煙で見えなかった」。」

前夜に八幡を空襲していたのである。

その空襲は、八幡の人たちを、小倉に逃げ込ませて、大量に殺戮する計画だったのかもしれないという……。

しかし、小倉の原爆投下はレーダーでも許可されていたが、長崎に向ったという。

八幡の空襲のさいに高射砲でB29が一機撃墜されたという。下「」引用。

「前日、八幡爆撃部隊の一機を撃墜したのもこれかもしれない。アシュワースは「高射砲弾が飛行高度に届いた」ことに脅威を感じた。」

原爆搭載機は撃ち落としたら原爆は? 下「」引用。

「長岡半太郎、嵯峨根遼吉らの物理学者は、「搭載機を撃墜したら原爆が爆発するかどうか」と軍人に質問されて困惑した。前例のないことで、どちらとも判断できない。二重三重の安全装置がかかっているはずで、銃を取り落としたら暴発する、というようなものではない。日本人は学者を信じた。飛行士は広島のことはほとんど知らなかった。まだ被害写真は公開されていない。」

著者とヒロシマとの関わり……。下「」引用。

「広島、長崎とのつながりは多くない。一つは高校生のころ永井隆博士原作の「この子を残して」の劇を観たことがある。すっかり忘れていたのを最近ふと思い出した。まだ占領下であったと思う。これは検閲を経ず密かに行なわれたのかも知れない。直方の芝居小屋で暗い舞台であった。もう一つは昭和四十年ころである。浜井広島市長一行が渋谷の三井銀行の入口で原爆ドーム保存のためのカンパをしていた。目標の四○○○万円を突破、最終的には七○○○万円に達したという。」


米国の宗教界と知識階級は、「歴史上の汚点」と原爆使用のことを考えているそうです。
--すべての人とは思えませんが、そういう人もいるのでしょうね……。









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