磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本動物誌4

2007年03月25日 | 読書日記など
『日本動物誌4』
    講談社S57年

三作品が収録されています。
「実録上野動物園」福田三郎
「豹と兵隊」盛岡正久
「チンパンジーの原野」伊谷純一郎



「実録上野動物園」は、トンキー物語りの原作らしいです。
でも、たくさんのことが書かれてあります。
そのなかの一つのエピソードといっていいかと思います。

18 トンキー物語


時代によってかわるものもありますね。下「」引用。

「当時の上野動物園は宮内省の管轄(かんかつ)で、帝室博物館、いまの国立博物館の付属だった。」


そして、飼育係という名ではなく、畜養人(ちくようにん)。


関東大震災のことも書かれてありました。下「」引用。

「園長と私が事務所に帰ると、室の片すみにあった薬の箱の棚から、ビンが落ちて散乱していた。園長は私に、
「動物園は大した異状はない、と博物館に連絡してくれ」
 と言われたので、受話器をとった。電話は通じない。」

水道が止まったので井戸水。

破壊少しだったという。下「」引用。

「上野動物園の地震による被害は、正門と外郭、および便所が破壊された程度で、すぐ修理が出来たのだが、罹災者(りさいしゃ)たちへの遠慮もあって、九月二日からずっと閉園していた。」


ゾウ使いがゾウに殺されたことが書かれてありました。

戦地から動物の寄贈。

また、石炭が手に入らず困ったという。

ゾウ三匹のことも、書かれてありました。下「」引用。

「当時、ゾウは、ジョン、花子、トンキーの三頭がいた。ジョンは性格が粗暴で、万一の場合は危険なので、前もって課長と相談し、絶食をさせていた。花子も処置せねばならぬ対象に含まれていたが、一番年齢が小さく、利口で芸が上手で、おとなしいトンキーだけは、なんとか殺さずにすまないかと考えていた。」

戦後、インドのネール首相から日本の子供たちに贈られたインディラ嬢(ゾウさん)は、一躍全国的な人気者。

「豹と兵隊」は、豹を連隊のマスコットとして飼ったという。

戦況が悪くなり、内地の上野動物園に送ったという。そこで毒殺されたという。









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