『朝鮮戦争』
和田春樹・著/岩波書店1995年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「カヴァー(表)の写真は、北朝鮮人民軍占領下のソウル中央庁前、北朝鮮の宣伝写真(米国家記録センター所蔵)より。-略-」
隣人の苦しみから……。下「」引用。
「わが国は朝鮮戦争の特需景気によって戦後の経済苦境から脱することができた。隣人の苦しみから利益を得たのである。-略-」
しかし、長い目でみれば、単なる麻薬にしかすぎないと書く人もいる。
--ずっと需要があるわけではないので、当然そうだろう……。
だが、戦争をはじめたい政治家やそれにつながる御用学者や自称・ジャーナリストは、戦争で景気がよくなると、バカなことをいう……。
--これもペテン師の論法で、一点に焦点をあてて、それをすべてのように思わせるというテクニック……。
スターリンが……。下「」引用。
「フルシチョフは書記局では農業問題担当であったので、中国朝鮮との交渉は管轄外である。それに彼は回想を口述した時点で、中国、毛沢東に対しては強い反感を抱いていたことは明かである。そこで中国を通しの甘い冒険主義者に仕立てているように見える。アメリカの介入はないだろうと甘く考えるようになったのは、むしろスターリンではなかったのだろうか。」
スターリンが受け取った電報。下「」引用。
「一九五○年一月一九日、シトゥイコフがスターリンにあてに送った電報である。
「夕刻中国大使館での大使の帰国に際してのパーティーがあった。そのさい金日成は私に次のように語った。「中国の解放がなしとげられつつあるいま、次は朝鮮解放の問題だ。パルチザンではことは決められない。私は統一のことを思うと、夜も眠れない。毛は南を攻撃してはいけいなと言った。だが万一、李承晩が攻撃してくれば、そのときは反撃に移るべきだと。だが李承晩は攻撃してこないのだ。」……彼は、金日成はスターリンを訪問して、南朝鮮解放のための攻撃について許可を願うことが必要だとしている。毛は援助を約束してくれ、彼、金日成は毛と会うつもりだ。金日成は自分でスターリンに報告し、北から南を攻める許可を求めることに固執している。」
スローガン「愛国思想」……。下「」引用。
「スローガンの最後には、「金日成将軍の抗日遊撃戦争の愛国思想を継承した百戦百勝の勇士たち、朝鮮人民軍万歳」「永遠に統一された朝鮮人民万歳」「朝鮮民主主義共和国万歳」、「朝鮮人民の絶世の愛国社で、英明な領導者であられる朝鮮民主主義人民共和国内閣首相金日成将軍万歳」となっている。」
愛国心という人たちどうしが、国を破壊する……。
--それはウソの愛国心で、彼らの欲望の偶像化……。
本当の愛国心ははハワード・ジン!
index
野坂参三とソ連。下「」引用。
「日本共産党の一部の指導者、とくに野坂参三は、米占領下の平和改革論を唱えている。これは「日本人を混乱させ、外国帝国主義を……助ける」ものである。野坂理論は「反マルクス主義的、反社会主義的「理論」の日本版」「日本の帝国主義的占領者を美化する理論」、「反愛国的理論であり、反日本的な理論である。」
これは、従来直接的関係がなかった日本共産党への指導であり、内容的には米国の日本占領への攻撃の指示であるという点で、ソ連の対日政策の画期的返還を示すものであった。」
師匠スターリン……。下「」引用。
「最後に金日成は「スターリンの弟子」であることが強調されている。
「英雄的な朝鮮人民は、みずからの首領である金日成将軍をかたく支持し、従っており、その人にみずからの運命と希望をたくし、全世界勤労人民の偉大な首領であるスターリン大元帥の忠実な、堅固な、賢明な弟子の一人であるその人に熱烈な愛と忠誠をつくしている。」
INDEX
もくじ
和田春樹・著/岩波書店1995年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「カヴァー(表)の写真は、北朝鮮人民軍占領下のソウル中央庁前、北朝鮮の宣伝写真(米国家記録センター所蔵)より。-略-」
隣人の苦しみから……。下「」引用。
「わが国は朝鮮戦争の特需景気によって戦後の経済苦境から脱することができた。隣人の苦しみから利益を得たのである。-略-」
しかし、長い目でみれば、単なる麻薬にしかすぎないと書く人もいる。
--ずっと需要があるわけではないので、当然そうだろう……。
だが、戦争をはじめたい政治家やそれにつながる御用学者や自称・ジャーナリストは、戦争で景気がよくなると、バカなことをいう……。
--これもペテン師の論法で、一点に焦点をあてて、それをすべてのように思わせるというテクニック……。
スターリンが……。下「」引用。
「フルシチョフは書記局では農業問題担当であったので、中国朝鮮との交渉は管轄外である。それに彼は回想を口述した時点で、中国、毛沢東に対しては強い反感を抱いていたことは明かである。そこで中国を通しの甘い冒険主義者に仕立てているように見える。アメリカの介入はないだろうと甘く考えるようになったのは、むしろスターリンではなかったのだろうか。」
スターリンが受け取った電報。下「」引用。
「一九五○年一月一九日、シトゥイコフがスターリンにあてに送った電報である。
「夕刻中国大使館での大使の帰国に際してのパーティーがあった。そのさい金日成は私に次のように語った。「中国の解放がなしとげられつつあるいま、次は朝鮮解放の問題だ。パルチザンではことは決められない。私は統一のことを思うと、夜も眠れない。毛は南を攻撃してはいけいなと言った。だが万一、李承晩が攻撃してくれば、そのときは反撃に移るべきだと。だが李承晩は攻撃してこないのだ。」……彼は、金日成はスターリンを訪問して、南朝鮮解放のための攻撃について許可を願うことが必要だとしている。毛は援助を約束してくれ、彼、金日成は毛と会うつもりだ。金日成は自分でスターリンに報告し、北から南を攻める許可を求めることに固執している。」
スローガン「愛国思想」……。下「」引用。
「スローガンの最後には、「金日成将軍の抗日遊撃戦争の愛国思想を継承した百戦百勝の勇士たち、朝鮮人民軍万歳」「永遠に統一された朝鮮人民万歳」「朝鮮民主主義共和国万歳」、「朝鮮人民の絶世の愛国社で、英明な領導者であられる朝鮮民主主義人民共和国内閣首相金日成将軍万歳」となっている。」
愛国心という人たちどうしが、国を破壊する……。
--それはウソの愛国心で、彼らの欲望の偶像化……。
本当の愛国心ははハワード・ジン!
index
野坂参三とソ連。下「」引用。
「日本共産党の一部の指導者、とくに野坂参三は、米占領下の平和改革論を唱えている。これは「日本人を混乱させ、外国帝国主義を……助ける」ものである。野坂理論は「反マルクス主義的、反社会主義的「理論」の日本版」「日本の帝国主義的占領者を美化する理論」、「反愛国的理論であり、反日本的な理論である。」
これは、従来直接的関係がなかった日本共産党への指導であり、内容的には米国の日本占領への攻撃の指示であるという点で、ソ連の対日政策の画期的返還を示すものであった。」
師匠スターリン……。下「」引用。
「最後に金日成は「スターリンの弟子」であることが強調されている。
「英雄的な朝鮮人民は、みずからの首領である金日成将軍をかたく支持し、従っており、その人にみずからの運命と希望をたくし、全世界勤労人民の偉大な首領であるスターリン大元帥の忠実な、堅固な、賢明な弟子の一人であるその人に熱烈な愛と忠誠をつくしている。」
INDEX
もくじ