磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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241 歌舞伎

2008年07月31日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


八、浮気は女の甲斐性よ!




241 歌舞伎


こんなところに拍子木があるわ……。

--ちがう世界に来て、茜は自分の生れて育った世界を冷静に考えている……。

自分が何もかも知っているわけじゃないんだと思う。

そして、いろいろな人がいろいろな価値観をもって生きているのだと思う。

それは、いろんな楽器をもちよって、演奏するオーケストラのような気がする……。

日本もいろいろな人がいて素敵なんだと思う。

そう思うと笑えてきた。

「どうしたのでござる。思い出し笑いは、スケベでござるよ」

「あら、それは私が言ったことね」

「そうでござったね……」

茜は今、考えていたことを話した。

「その通りでござるね。いろいろな人がいてこそ、世界が素晴らしい。ところが、女はダメだとか、この世界ではギャクでござるね」

「ええ、女性の方がいばっているわよ。でも、こんなことをしていたら、女性にこそ、困ったことだと思うのよ」

「どうしてでござるか?」

「何が大切かって、わからなくってしまうと思うのよ。何でも、権力でやってしまえるなんて本当に、恐ろしいことだわ」

「そうでござるね。権威ある人ほど、理性と教養と勇気と決断が必要でござるね。司馬遼太郎という時代小説家は、能力もないのに権威にある人たちのことを、罪があるというでごさる。それが、日本の第二次世界大戦での敗北の原因だったというでござる……。何でも、権威でごまかせる社会をつくってしまったでござるよ」

「そんなことしたら、大変ことになるわね」

「そうでござる。今も、汚れ仕事をすると出世ができるなどというでござるゥー。盗人たけだけしいとは、このことでござるゥ……」

茜は拍子木をならした。

「まるで、歌舞伎でござるねえー♪」

オカネスキーはうれしそうである。







閑話休題

戦争の語り部を、

自分だけでは、

もったいないと……。

戦争の語り部の言葉を
後世に伝える仕事
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