磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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現代人の思想19 核の傘に覆われた世界

2008年06月18日 | 読書日記など
『現代人の思想19 核の傘に覆われた世界』
   久野収(編・解説)/朝永振一郎、他(著)/平凡社1967年

核の傘って、現実はどんな傘か?
--ぜひ、考えてもらいたいと思います。
死の灰は、濡れなかったらいいだけのものでもないでしょう?



抑止が破れれば、全面的破壊になる確率は高いと思う……。
--やるか? やられるか?
戦争の論理はかわっていない。いわゆるゼロサム・ゲームですね。
--いくら教養で事実ではないイメージをうけつけても、野蛮な現実は変わらない……。

ガロア理論は、要素が欠けているというように書かれてありました。

「核抑止政策の矛盾」朝永振一郎・著が掲載されていました。
現実のこの世界では、核抑止なんかになるわけがないから、核の拡散が水平でも垂直でもおこなわれていますね。
まさに、朝永博士の論理が現実となっています。

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シラードも破綻をとっていたという……。下「」引用。

「さすがのシラード氏も、はじめは一生懸命になって抑止を安定させるという線で考えてみると、これは結局破綻が起こる。-略-」

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--「物理学者の歴史的証言」武谷三男・著。
アメリカ政府のあらゆる武器で人を殺すこと、そして最近の犯罪者の傾向(猟奇的バラバラ事件)と比較して似ていると書く武谷三男。

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--「非暴力から生じる力」M・ガンジー(著)。
ガンジーの非暴力の相手は英国だけかと思ったら、我国もでした。下「」引用。

「われわれが平均的住民から期待してよい持続的立場のこうした最大限は、たぶん、つぎのようです。
I 日本軍の土地、家屋、動産のいかなる徴発命令に対しても、がっちりと、主として非暴力的に抵抗する。
II 日本軍にいかなる強制労働も提供しない。
III 日本軍の占領下では、いかなる行政職務をも引きうけない。(幾つかのタイプの都市住民、政府に使われている便乗主義者や他地域からつれてこられたインド人については、この点で統制することはむつかしいでしょう。)
IV 日本軍からの一切の不買を実行する。
V 日本軍からの通過を拒否し、日本側の政府機関設立のいかなる努力にも協力しない。」

これからいって、韓国での親日を罰したのは、正しいことかもしれないと思いました……。
民族としての誇りを忘れた、傀儡などは許せるはずがないと、他国の民のことでも思う……。

マイナウ宣言についても書かれてありました。下「」引用。

「アインシュタインが死ぬ少し前にバートランド・ラッセルや他の国々の学者たちと一緒に行なった宣言のこと、さらに五二人のノーベル賞受賞者が署名したマイナウ宣言のこと、あるいはこれに近い多くの宣言のことを念頭に浮かべています。」

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「ゲッチンゲン宣言 一九五七年四月一二日」。下「」引用。

「ドイツ軍は原子兵器で装備する計画は、下記に署名する原子科学者の憂慮に堪えない。彼らのうちのあるものはすでに数ヵ月前に彼らの不安を所管大臣に表明した。今日この問題に関する論議は、一般的になった。それ故下記の署名者は、専門家は知っているが、一般にはまだ十分に知られていないと思われる二、三の事実について一般の注意を促す責任があると考える。」

まず、反対という闘争よりも、多くの人に事実を知らせるということが大切ではないでしょうか?

核兵器にしろ、原発にしろ……。


「アインシュタイン=フロイト往復書簡」久野収・訳、「冷戦についての私の見解」B・ラッセル、藤村瞬一・訳、「アムステルダム反戦会議での演説 一九三二年八月二七日」ロマン・ロラン、海老沢徳夫・訳、「平和か原爆戦争か」A・シュバイツァー、藤村瞬一(訳)も掲載されていました。








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