磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争サービス業-民間軍事会社が民主主義を蝕む-

2010年05月09日 | 読書日記など
『戦争サービス業-民間軍事会社が民主主義を蝕む-』
   ロルフ・ユッセラー(著)/
     下村由一(訳)/日本経済評論社2008年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「坂本龍一氏推奨のことば
戦争の民営化が始まっている。
「紛争解決と平和確保を、軍人だけにまかせるのも危険なのに、これに金儲けの欲望が加わったらどんなに恐ろしいことになるか」という言葉が私の胸につきささる。」
「軍や警察が担うはずの任務を遂行するのは、会社職員で、敏腕マネージャーやコンピュータ、衛星放送の専門家までいる。軍事関連の多くはサービス業になったのだ。民間軍事会社(PMC)抜きの危機防止と平和確保を模索する。見せかけの安全保障はいらない」



数十万人が世界中で暗躍する……。下「」引用。

「調べてみて、この手の民間軍事会社は数社どころか、すでに数百社はあり、数千どころか、数十万人もの元軍人が地球上いたるところに散らばって活動していることが分かった。彼らはゲリラと戦い、テロリストを追う。彼らは最新のハイテク兵器を駆使し、大規模な補給網を管理している。兵士を訓練し、一国の軍隊をそっくり仕立て上げもする。パイプラインを警備し、諜報機関のためにソフトウェアを開発し、捕虜を尋問する。-略-」

名前、傭兵から会社職員……。

アフガニタンでカルザイ大統領の警備をするアメリカの会社ダインコープ社。

ティム・スパイサー(イギリス人)が民間軍事会社を考案。

武器取引も変化……。下「」引用。

「だが「戦争の民間委託」の結果、武器取引の分野でも実際には根本的な変化が起こっている。今日の世界で起こっている無数の紛争で使われる軽火器のうち三分の二が、国家による公式の統制の及ばないところで、民間の武器商人の手で取引されており、しかも紛争で殺された人の九○%が、これら軽火器の犠牲者なのだ。-略-」

アブグレイブ刑務所での拷問事件。下「」引用。

「どういうわけでこの連中がそこにいたのか。彼らは建前は通訳の仕事に従事するということだったのだが、法廷での陳述からも明らかなように、屈辱的な拷問をくわえ、その様子を写真にとるよう、イングランド、ガーナ、フレデリックらの兵士に命じたのは、まさしくステファノヴィッチら民間軍事会社の職員だったのである。」

「世界を股にかけるブラックウォーター社」

傭兵の歴史。下「」引用。

「六○○○年から八○○○年前に定住して農業と牧畜を始めた社会は、自分たちの生活を守るための戦争によそ者を雇うようになった。つまり報酬を餌によそ者を引き入れ、戦の助っ人に使うようになったのだ。-略-」

「ダテンコープ社のセックス・スキャンダル」1999年、ボスニア。

「ライオンの洞穴にいるヤギを見かけたら、そいつには気をつけた方がいい。アフリカの諺」

「怒りを押し殺してはならない、だが怒りに敗けてしまってはならない。チベットの格言」







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