磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊朝日 2011-11-25

2011年12月17日 | 読書日記など
『週刊朝日 2011-11-25』
   河畠大四・編/朝日新聞出版2011年

特集名 G巨人・清武代表クーデター全真相



【口絵】「報じられない外国人学校の現実」金炳学(きむ びょんはく)。下「」引用。

「外国人の子どもの健康や、教育を受ける権利が軽視されている現実をご存じですか。私も外国人学校で除染作業をする過程で知り、愕然としました。-略-
 思い出してください。震災以降、海外諸国は日本に救援部隊や支援物資、そして多額の義捐金を送ったはずです。外国人学校の子どもたちも募金を集め、チャリティーコンサートなども行い、義損金を赤十字なとに渡しています。そのお金のわずか一部でも、これら外国人学校の放射能対策に充てられていたら、と残念でなりません。東日本大震災においては、市民レベルでの助け合いを、国・地方自治体レベルで無惨にも反故(ほご)しているのが現状です。
 今、ボールは日本サイド、それも責任を果たすべき大人の手にあります。
 オモニたちは、未来を背負う子どもたちが、国籍は違えども、未曽有の震災を「伴(とも)」に乗り越えた「絆(きずな)」で深く結ばれることを、切に願っています。」

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「もんじゅの「夢」から覚めて合理的判断が必要では?」 下「」引用。

「しかし、既に1兆円を超える資金が投じられた「もんじゅ」は事故続きで、1980年代が目標だった実用化がいったいいつになるやら見当もつかない。
 しかし、世界中がこの「夢」に向かったものの、日本以外は既に諦めたのは誰もが知っていることだろう。最悪の事態になった時に水で冷やせる既存原発と違って、冷却材そものが、大気に触れれば爆発的に炎上する金属ナトリウムであることを知れば、現行の原発より危険性が高いと断じているのは、十分合理的だ。
 日本で、原発再稼働に同意する人でも、新規の原発立地が、今後国内で可能だと思う人は極めてまれだ。現行の軽水炉ですら新規建設場所がないのに、それよりも危険度が高いと思われている。高速増殖炉の実証炉、さらには商業炉の建設用地を国内に確保できると本気で考えている者がどれくらいいるだろうか?
 もし、高速増殖炉が実用化されず、現行の原発を寿命とともに順次廃炉にしていくのなら、使用済み核燃料は、再処理せずに埋める方がはるかに安全で安価なのだ。頭を冷やして、目の前に突き付けられている事実をつぶさに検証すれば、我々の選択は明らかなように思える。-略-」

もくじ

「津波対策ゼロの最も危険な工場 三陸被災地で学ぶ巨大津波の脅威」広瀬隆。下「」引用。

「-略-六ヶ所再処理工場は、日本中から使用済み核燃料と呼ばれる放射能のかたまりを集積した世界で最も危険な工場である。しかも、操業会社である日本原燃によれば、「標高55メートルにあり、海岸から5キロ以上離れているから、津波の想定をする必要がない」というのだ。まったく津波対策をとっていないと信じがたい人間たちである。八重山地震の遡上高は80メートルだぞ。
 実は、再処理工場の目の前には、尾駮(おぶち)沼と呼ばれる湖があり、それは太平洋に直結している。つまり地形的には、尾駮湾なのである。この湾と工場までの距離は、5キロではなく、ほんの数百メートルだ。田老の町の人たち多数が犠牲になったのは、まさしく田老がこれと同じく湾内にあったからである。湾内に侵入してきた海水は、出口がないまま、盛り上がって一挙に日本一を誇る津波堤防を乗り越え、町を呑みこんでしまった。再処理工場でも同じことが起こるのは間違いない。ここが津波をかぶれば、電源を喪失して爆発し、東北地方ばかりか、日本全土がたちまち廃虚になる。今、われわれはそのような危機一髪の状況に置かれている。」

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