『絵本野坂昭如戦争童話集2 焼けあとの、おかしの木』
野坂昭如・原作/水谷明子・文/百瀬義行・絵/汐文社1993年
おかしの木があったら……。
こういう文章ではじまります。下「」引用。
「昭和二十年八月十五日。戦争が終わりました。空しうゆで焼かれた焼けあとには、もう夏草が、ぐんぐんとしげっていました。
空しゅうから、助かった人たちは、防空ごうをなおしたり、焼けのこったトタン板でバラックをつくって住んでいました。-略-」
戦後も庶民にとっては戦いだった……。
それは食料など物資がないこと……。
栄養失調、餓死……。
これは、アンネ・フランクの育ったオランダでもあったという。
しかし、気持ちは戦争がある時よりは、明るいかっただろう……。
戦争というものが、いかに人の心を生活を破壊するか……。
それがなくなり、復興していく……。
力ある者たちは、なおさら夢をもてただろうが……。
力なき者たちは……。
--野坂の夢物語りである……。
もしかして、飢餓にうえている人たちを助けようとする人たちは、心の中に、この木を育てていらっしゃるのかもしれない……。
--それは拝金主義になってしまった大人には見えないものだろう……。
そして、そんな人は本当の神すら、感じられない人たちだろう……。
--拝金主義者たちは、ジャンク・フードをつくりだし、金もうけしているが、それで子どもたちを病気にしている……。
腐った豊かさも子どもを傷つける……。
そのような人たちの心には、このような木は育っていないたことだろう……。
もくじ
目次
野坂昭如・原作/水谷明子・文/百瀬義行・絵/汐文社1993年
おかしの木があったら……。
こういう文章ではじまります。下「」引用。
「昭和二十年八月十五日。戦争が終わりました。空しうゆで焼かれた焼けあとには、もう夏草が、ぐんぐんとしげっていました。
空しゅうから、助かった人たちは、防空ごうをなおしたり、焼けのこったトタン板でバラックをつくって住んでいました。-略-」
戦後も庶民にとっては戦いだった……。
それは食料など物資がないこと……。
栄養失調、餓死……。
これは、アンネ・フランクの育ったオランダでもあったという。
しかし、気持ちは戦争がある時よりは、明るいかっただろう……。
戦争というものが、いかに人の心を生活を破壊するか……。
それがなくなり、復興していく……。
力ある者たちは、なおさら夢をもてただろうが……。
力なき者たちは……。
--野坂の夢物語りである……。
もしかして、飢餓にうえている人たちを助けようとする人たちは、心の中に、この木を育てていらっしゃるのかもしれない……。
--それは拝金主義になってしまった大人には見えないものだろう……。
そして、そんな人は本当の神すら、感じられない人たちだろう……。
--拝金主義者たちは、ジャンク・フードをつくりだし、金もうけしているが、それで子どもたちを病気にしている……。
腐った豊かさも子どもを傷つける……。
そのような人たちの心には、このような木は育っていないたことだろう……。
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