あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 061 男女の文化差 若い店員はいよいよ茜が危険人物に思えて、一歩さがっていた。 みんなと違えば、その規範とは違うので、危険と思われるのは自然かもしれないと茜は思う。 しかし、文化のちがう世界では、これが普通なんだよ! とも思う。 茜はもしかしたら、キャッシュ・カードの登録番号も違ったら、どうしようかしら? と不安になる。 ピーと小さな音をたてた。それから、プラスチックのカードは茜に渡された。 「はい、レシートもどうぞ!」 店長はわたした。 あっ! よかった、キャッシュ・カードの番号はいっしょだったんだわ。 そうか、男と女の文化差なんてキャッシュ・カードにはなかったわね。 知らない世界では、まるで冒険みたいだわ。 男子が女らしいって、いいことなのかしら、こそこそ話しているのを見るとなんか、情けない感じがした。 ということは、茜が住んでいる世界では男たちは、茜たち女性のことはこんなふうに考えているのかしらね。 おしゃべりは女性の特権なんていっていていいのかしらと茜は思った。 でも、感じが悪いことには変りがないわ。 きっと、そうよ。 だから、ひそひそ話なんかしない小野幸代さんが男どもから人気があるのよね。 --わかるような気がするわ。 でも、男性でもしているわね!? 茜はコンビニから出た。 コンビニでは店員は店長にいう。 「あの人、もしかしたら、どこかの国のスパイじゃないですか」 「どうしてだ!」 「だって、そうでしょう。男が肖像のお金をもっているのですもの」 「そうかな……。昭夫さん、気がつかなったかしら、それは、違うわよ」 「どうしてですか」
人気blogランキングへ ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前