磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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角川文庫 日本の選択4 プロパガンダ映画のたどった道

2009年07月19日 | 読書日記など
『角川文庫 日本の選択4 プロパガンダ映画のたどった道』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

「ドキュメント昭和」(1986年~1987年刊)の改題



徳川夢声と弁士の反乱。下「」引用。

「弁士の反乱の舞台、神田は映画の町だったのである。とくに無声映画時代、東洋キネマには弁士の大スター、徳川夢声がいたという。トーキーに反対して、楽士・弁士が立ち上がる場所としてふさわしい土地であったといえよう。」

「映画の町」ポツダム
ポツダム宣言の舞台はそうでもあったようです……。

ドイツ映画が輸出拡大されていたという。下「」引用。

「ドイツ映画が、「嘆きの天使」の英語版や「会議は踊る」の仏語版を制作し、外国への輸出の拡大をはかっているとき、それをアメリカの映画界が黙って見ていたわけではなかった。-略-」

無声映画時代、男女別席。下「」引用。

「映画顔は、男女別席であった。客席は、五人がけの木製の長イスで、座り心地は固かった。このイスを一筋に大体二十脚並べたのが四筋で、一番右下が婦人席になっていた。当時、風紀問題はやかましく、夫婦で入場しても館内で左右に別れなければならなかった」(三船清「無声映画時代の映画館」『講座日本映画2』)」

ナチス映画ではない『朝やけ』
その後、収容所におくられた主演女優シュピーラ(ユダヤ人)。下「」引用。

「確かに、「朝やけ」は、主演女優が収容所に送られたにもかかわらず、作品自体はナチスの映画と評価されるという奇妙な運命をたどった。-略-」

--フリッツ・ラング
「その天才ぶりは、ユダヤ人嫌いのヒトラーさえ魅了した」という。




意志の勝利
「演説と行進の繰り返しをどう映画にまとめたか。プロパガンダか芸術か--」

オリンピックも撮らされる。下「」引用。

「「意志の勝利」の成功は、リーフェンシュタールの名声を確かなものとした。そして、その結果、彼女は望むと望まざるとにかかわらず、ナチスドイツの誇る唯一の映像作家として、ヒトラーに重用されることになる。やがて彼女は、「意志の勝利」で培ったテクニックを土台に、一九三六年のベルリンオリンピック記録映画「オリンピア」(「民族の祭典」「美の祭典」)の製作を命ぜられることになるのである。」

「神話をつくる」 下「」引用。

「ハリウッド映画の政治性を読み取る試みは、ロバート・スクラーによって行われている。スクラーはその著書、『映画がつくったアメリカ』の中で、ウォルト・ディズニーとフランク・キャプラの例を挙げて、二人がいかにアメリカ文化の「神話づくり」に貢献したかを分析している。」

「ナチスに扮したドナルド・ダック(「総統の顔」)」












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