磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヘッピリムシの屁 動植物の化学戦略

2006年02月11日 | 読書日記など
『ヘッピリムシの屁 動植物の化学戦略』
   ウイリアム・アゴスタ(著)/
     長野弘(訳)/青土社1997年

自然にも怖いものがあったりしますね。
しかし、昔からの知恵で自然は何とか、
対応できることが多いですよね。



便宜上三つのグループ
1.スカンクの匂いなどの化学兵器
2.ホタルの光りのもとなどの生活スタイルの中心をなす化合物
3.メッセージを運ぶ化学物質。


オトギリソウのことが書かれてあります。


ジャガイモ甲虫は北米で一番ひどい害虫であると思われ、
ヨーロッパでも次第に大きな問題となっているそうです。
アリマキは、多くの病気を伝染させ、ジャガイモに急速にひろがり、
1845~46年のアイルランドの飢饉の原因となったという。

恐ろしいものですね。

テトロドキシンは日本人がフグ好きなので、
発見されたようなものらしい。
フグが作り出した毒ではなく、サンゴ礁で細菌が
それを生産しているらしい。
それを食べたフグは毒に対する耐性があるので、
食べた人間に反応するようだ。
フグの他にもテトロドキシンをもつタコなどもいるそうだ。

BT殺虫剤に書かれてありましたが、
いいものとは限らないとネット検索で見つけた
ところで思いました。

クモの吐く人が、絹と表現されていた。
それも必要に応じて、繊維を変化させているそうだ。


ほとんどの花の色は単一のアントシアニンという
色素群によるものだそうだ。

権威は最後までファーブルを無視したという。
しかし、ファーブル友の会なんてものが、現代日本にもあり、
ファーブル検定なんてものもあるそうです。

ハキリアリもフェロモンによってコミュニケーション
をしているという。

「魔女草」(Striga asiatica とその類縁類)と
いうのがあるそうです。
これはアフリカやインドなどにあるそうです。

アフリカでは「魔女草」による損害は
平均した栽培穀物の総損失の四○%になるそうです。


住血吸虫によって八十万人死亡。

また、海産の「とげ虫」は水中でも使用できる
接着剤のヒントになるかもしれないという。

未解明は何と90%だそうです。下「」引用。

「ある専門家は、真菌、線虫、昆虫の総数の十パーセントにも満たないものが分類されているにすぎないと推算している」

もちろん、この本の原稿が書かれた時点だと思います。

表題のヘッピリムシは別名ミイデラゴミムシというが、
語源
は三井寺円満院門跡にある鳥羽絵「放屁合戦」からくるらしい。

生物学はまだまだ未解明だというわけですが、
何か役立ちそうな学問ですね。








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