磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の名随筆 別巻68 下町

2009年06月14日 | 読書日記など
『日本の名随筆 別巻68 下町』
   沢村貞子・編/作品社1996年

下町をテーマにした随筆……。
--なかなか、うらやましいと思うことが多い……。



■目 次■
肩身の狭い町 永六輔  7
東京の下町 池波正太郎  19
百花園 永井荷風  27
両国今昔 木村荘八  32
浜町にゐたころ 鏑木清方  45
町の構成 長谷川時雨  49
江戸川べり風景 丸山薫  62
新旧東京雑題 岡本綺堂  66
わが寄席行灯 永井竜男  72
二階の話 種村季弘  92
下町の芸能風土 池田弥三郎  103
稽古ごと 宇野信夫  110
江戸前ということ 内田栄一  114
手焼きせんべい 林家木久蔵   122
下町 佐多稲子  127
私の浅草 芥川比呂志  149
路地 野口富士男  154
つきあたり 幸田文  157
谷中清水町の家 森茉莉  162
下町娘 小島政二郎  168
昼下がりの主役 唐十郎  171
古い日本のことも知ってほしい(抄) 中村喜春  179
たけくらべの町 野田宇太郎  188
朝顔市とほおずき市 小沢信男  192
新富町かいわい(抄) 田島ふみ子  200
都営新宿線は、私だけの名所に連れて行ってくれる 川本三郎  218
私の下町 早乙女勝元  231
私の浅草(抄) 沢村貞子
あとがき


商売も根をおろしていた……。下「」引用。

「浅草の米屋の娘が、日本橋の三越デパートでセーターを買ってきた。
 それを知った父親が怒った。
「セーターなら町内の洋品店でも売っているだめう。なにも三越が悪いんじゃないが、三越はうちへお米を買いにきちゃくれないだよ」
 この考え方には江戸以来の町の暮らしのルールがある。町内はお互いにお得意様なのである。町内の洋品店で買えばこそ、その洋品店がお米を買いに来て下さる。-略-」

「私の下町」早乙女勝元・著。下「」引用。

「私の生れた育った、荒川放水路の土手下の長屋だった。
 通称トウモロコシ横丁という。
 まるでトウモロコシの粒みたいに、ちっぽけな家が軒をつらねて並んでいたところから、そう呼ばれたのである。
 隣家の夫婦ゲンカはもちろんのこと、便所の排泄音までつつ抜けだったので、プライバシーも何もなく、今にしてみれば劣悪な環境としかいいようがないのだが、幼少時の私は格別の不自由も感じなかった。-略-」

今もボクの場合は変わらない……。








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