アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 135今年こそホークスの優勝じゃ! なんで、こんなじいさんに、ばあさんなんて、言われなければならないのかしら、本当、早くもとの若々しい姿に戻りたいわ。 と思いつつも、老人生活をエンジョイする茜。 本当は二○歳。でも、肉体は七○歳。 「ところで、わしは何の話をしていたかね」 「今年はダイエーの優勝よ! って話よ」 「そうとも、今年はダイエー・ホークスの優勝じゃ! 悪いことばかりは続かないさ。のう、ばあさん」 わたしって、元にもどっても、きっとオカネスキーは「オカネお嬢様!」というだろうし、小一郎は「オッカネー」というだろうし、このままではこのじじいに、「ばあさん」と言われるし、本当に呼び名に恵まれない人間だわ。 白岩は茜の後をおって、この老人ホームにやってきた。 「もしかしたら、変装して、茜がいる。そんなわけはないな」 白岩は柱の陰で考えこんでいた。 「アンパンちょぶだい!」 アンパンじいちゃんが、ナンパする。 ちがった、声をかける。 「アンパン?」
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