『AERA ’11.7.18』
尾木和晴・編/朝日新聞出版2011年
特集名 魚と「濃縮」放射能
「作られた「電力不足」」 下「」引用。
「電力制限発令の初日、東電管内は昨年比15%減の好スタートを切ったという。でも、聞き捨てならぬことを言う人もいる。「電力不足は原発再起動の方便ではないか」と。」
そうだったとしか思えませんね……。
「他社から買えばいい」 下「」引用。
「騒ぎのおかげで、エネットのような「非電力会社」の独立系電力がクローズアップされ、電力会社の地域独占について問題提起もできたし、「本当に電力が足りないなら、関電は『原発再開』ばかり言わず、他の事業者から電気を買えばいいというメッセージが発信できた」(府政関係者)からだ。」
全てピーク時上回っている。下「」引用。
「電力各社は、定期検査を終えながら再起動できない原発が相次いでいることが需給逼迫の原因だ、と
口をそろえているが、各社がこれまでに発表した「今夏の需給予測」をみると、供給力のピーク時の電力需要をすでに上回っている社がほとんどだ」
「テレビ番組へのメール指示騒ぎで判明 九電の「世論操作」失敗」 下「」引用。
「疑惑のメールが、再開へと動いていた原発を止めることになりそうだ。テレビ番組へのメールを指示していた九州電力が事実を隠そうとした理由はとは。-略-
「原子力を愛し、会社を愛し、動機としてはそういうことかもしれない」と7月6日の会見で述べた、九州電力の眞部利應社長。もしそうであれば、あまりに利己的な愛だ」
「経産省幹部(木村雅昭)のインサイダー疑惑 救世主のはずが大儲け」 下「」引用。
「ええっ、あの人が! 経済産業省内で彼を知る少なくない人が絶句した。原発とエネルギー政策を所管していた「扇の要」役の彼に、インサイダー疑惑が振りかかったのである。-略-」
index
「福島の子どもたちが向き合う 体調の異変と不安と絶望」 下「」引用。
「放射能と隣り合う逃げ場のない日常を強いられる福島の子どもたち。尿からは放射性物質が検出され、自暴自棄になる子もいる。子どもたちを救いたい。その想いから支援の輪が広がる。
「お母さん私に夢を持てって言ってたのに、その言葉はうそだったの?」
6月初め、テニス部を続けたいという中学2年の次女カナさん(13)に泣きながらこう言われて、母親(43)は言葉を失った。-略-」
「俺たちは見殺しに」 下「」引用。
「「原発なんて全部爆発しちまえばいいんだ」
福島市内の定時制高校で国語を教える中村晋教諭(44)は、授業で少し原発に触れたとき、10代の4年生の男子生徒が返した言葉に驚いた。男子生徒は怒ったように続けた。
「福島市ってこんなに放射能が高いのに避難区域にもならないのはおかしい。避難区域にしたら、新幹線を止めなくっちゃなんねえ、高速を止めなくちゃなんねえって、経済が回らなくなるから避難させねえってことだべ。俺たちは経済活動の犠牲になって見殺しにされてる」
震災でアルバイトを失った2年生の男子生徒はこう言った。
「なんで俺ばかりこんな目に遭わなくちゃなんねえんだ。どうせなら日本全部が潰れてしまえばいい」-略-」
2週間に3度も鼻血。下「」引用。
「子どもの鼻血や下痢などの訴えも多い。5歳の長男を持つ母親(36)はこう話す。
「原発事故前は一度も鼻血を出したことのなかった子が、この2週間で3回も出しました。周りのお母さんで、子どもが初めて鼻血を出し、内部被曝を心配している人は多いです」」
「免疫力弱まったせいか」肥田舜太郎。下「」引用。
「「内部被曝は、体内に入った放射性物質が長期にわたり細胞を傷つける。微量であっても重大な被害を起こりうる」
こう話すのは、6千人もの被爆者を診察した肥田舜太郎医師だ。福島の子どもたちに感染症が流行しているのは、内部被曝で免疫力が弱まったことによる可能性があるとみる。鼻血や下痢は、原爆投下後に広島市内に入って内部被曝した人たちに見られた症状だという。」
「1カ月疎開するだけで」 下「」引用。
「昨年までに受け入れた600人余りのベラルーシの子どもたちは1カ月間、北海道で食事などに注意して暮らすことで、体内の放射性物質が著しく減ったという。同NPO代表の野呂美加さんは、チェルノブイリ原発事故で被害を受け、いったんは将来を悲観したり自暴自棄になったりしたものの、周囲の支えで希望を取り戻した多くの子どもたちの姿を見てきた。成人した彼らとも交流が続く。野呂さんには、20年近い活動を通して得た確信がある。
「放射能汚染は子どもたちからあらゆるものを奪う。でも、絶対に奪えないものがひとつある。それは家族の愛。お母さんの笑顔が、放射能と闘う子どもの大きな支えとなるのです」」
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「除染できない「働く母親」の悩み」 下「」引用。
「仕事と育児の両立に、放射能対策という新たな負担が加わった。母として社会の一員として何を優先すべきか、葛藤の日々が続く。-略-」
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「ドイツ「脱原発」の立役者・緑の党が抱えた代償」
「経団連は27度、うちの会社は32度」の怒り」
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「汚染された海で何が起っているのか 魚で進む「放射能濃縮」」 下「」引用。
「放射能に汚染された海で、「汚染の移行」が進んでいる。表層から海底へ。小魚からより大きな魚へ。放射能は濃縮され、魚たちかを汚染していく。-略-」
「ウクライナより百倍緩い チェルノブイリの汚染地域と日本の「規制値」を比べたら…」 下「」引用。
「福島第一原発の事故は、チェルノブイリと同じレベル7。事故のレベルが同じなのだから、食品の規制値も、参考にするのが普通じゃないでしょうか?」
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尾木和晴・編/朝日新聞出版2011年
特集名 魚と「濃縮」放射能
「作られた「電力不足」」 下「」引用。
「電力制限発令の初日、東電管内は昨年比15%減の好スタートを切ったという。でも、聞き捨てならぬことを言う人もいる。「電力不足は原発再起動の方便ではないか」と。」
そうだったとしか思えませんね……。
「他社から買えばいい」 下「」引用。
「騒ぎのおかげで、エネットのような「非電力会社」の独立系電力がクローズアップされ、電力会社の地域独占について問題提起もできたし、「本当に電力が足りないなら、関電は『原発再開』ばかり言わず、他の事業者から電気を買えばいいというメッセージが発信できた」(府政関係者)からだ。」
全てピーク時上回っている。下「」引用。
「電力各社は、定期検査を終えながら再起動できない原発が相次いでいることが需給逼迫の原因だ、と
口をそろえているが、各社がこれまでに発表した「今夏の需給予測」をみると、供給力のピーク時の電力需要をすでに上回っている社がほとんどだ」
「テレビ番組へのメール指示騒ぎで判明 九電の「世論操作」失敗」 下「」引用。
「疑惑のメールが、再開へと動いていた原発を止めることになりそうだ。テレビ番組へのメールを指示していた九州電力が事実を隠そうとした理由はとは。-略-
「原子力を愛し、会社を愛し、動機としてはそういうことかもしれない」と7月6日の会見で述べた、九州電力の眞部利應社長。もしそうであれば、あまりに利己的な愛だ」
「経産省幹部(木村雅昭)のインサイダー疑惑 救世主のはずが大儲け」 下「」引用。
「ええっ、あの人が! 経済産業省内で彼を知る少なくない人が絶句した。原発とエネルギー政策を所管していた「扇の要」役の彼に、インサイダー疑惑が振りかかったのである。-略-」
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「福島の子どもたちが向き合う 体調の異変と不安と絶望」 下「」引用。
「放射能と隣り合う逃げ場のない日常を強いられる福島の子どもたち。尿からは放射性物質が検出され、自暴自棄になる子もいる。子どもたちを救いたい。その想いから支援の輪が広がる。
「お母さん私に夢を持てって言ってたのに、その言葉はうそだったの?」
6月初め、テニス部を続けたいという中学2年の次女カナさん(13)に泣きながらこう言われて、母親(43)は言葉を失った。-略-」
「俺たちは見殺しに」 下「」引用。
「「原発なんて全部爆発しちまえばいいんだ」
福島市内の定時制高校で国語を教える中村晋教諭(44)は、授業で少し原発に触れたとき、10代の4年生の男子生徒が返した言葉に驚いた。男子生徒は怒ったように続けた。
「福島市ってこんなに放射能が高いのに避難区域にもならないのはおかしい。避難区域にしたら、新幹線を止めなくっちゃなんねえ、高速を止めなくちゃなんねえって、経済が回らなくなるから避難させねえってことだべ。俺たちは経済活動の犠牲になって見殺しにされてる」
震災でアルバイトを失った2年生の男子生徒はこう言った。
「なんで俺ばかりこんな目に遭わなくちゃなんねえんだ。どうせなら日本全部が潰れてしまえばいい」-略-」
2週間に3度も鼻血。下「」引用。
「子どもの鼻血や下痢などの訴えも多い。5歳の長男を持つ母親(36)はこう話す。
「原発事故前は一度も鼻血を出したことのなかった子が、この2週間で3回も出しました。周りのお母さんで、子どもが初めて鼻血を出し、内部被曝を心配している人は多いです」」
「免疫力弱まったせいか」肥田舜太郎。下「」引用。
「「内部被曝は、体内に入った放射性物質が長期にわたり細胞を傷つける。微量であっても重大な被害を起こりうる」
こう話すのは、6千人もの被爆者を診察した肥田舜太郎医師だ。福島の子どもたちに感染症が流行しているのは、内部被曝で免疫力が弱まったことによる可能性があるとみる。鼻血や下痢は、原爆投下後に広島市内に入って内部被曝した人たちに見られた症状だという。」
「1カ月疎開するだけで」 下「」引用。
「昨年までに受け入れた600人余りのベラルーシの子どもたちは1カ月間、北海道で食事などに注意して暮らすことで、体内の放射性物質が著しく減ったという。同NPO代表の野呂美加さんは、チェルノブイリ原発事故で被害を受け、いったんは将来を悲観したり自暴自棄になったりしたものの、周囲の支えで希望を取り戻した多くの子どもたちの姿を見てきた。成人した彼らとも交流が続く。野呂さんには、20年近い活動を通して得た確信がある。
「放射能汚染は子どもたちからあらゆるものを奪う。でも、絶対に奪えないものがひとつある。それは家族の愛。お母さんの笑顔が、放射能と闘う子どもの大きな支えとなるのです」」
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「除染できない「働く母親」の悩み」 下「」引用。
「仕事と育児の両立に、放射能対策という新たな負担が加わった。母として社会の一員として何を優先すべきか、葛藤の日々が続く。-略-」
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「ドイツ「脱原発」の立役者・緑の党が抱えた代償」
「経団連は27度、うちの会社は32度」の怒り」
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「汚染された海で何が起っているのか 魚で進む「放射能濃縮」」 下「」引用。
「放射能に汚染された海で、「汚染の移行」が進んでいる。表層から海底へ。小魚からより大きな魚へ。放射能は濃縮され、魚たちかを汚染していく。-略-」
「ウクライナより百倍緩い チェルノブイリの汚染地域と日本の「規制値」を比べたら…」 下「」引用。
「福島第一原発の事故は、チェルノブイリと同じレベル7。事故のレベルが同じなのだから、食品の規制値も、参考にするのが普通じゃないでしょうか?」
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