磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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いっしょうけんめい物語2 広島県1 ヒロシマの夏

2009年02月21日 | 読書日記など
『いっしょうけんめい物語2 広島県1 ヒロシマの夏』
   子どもと文学の会・編/高田勲・絵/国土社1990年

原爆に関するものだけではありませんが、テーマにしている作品もいくつかあります。



■目 次■
 この本を読むみなさんへ  2
天までのぼれ 竹田まゆみ  6
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まんまるおむすび 徳橋ひさこ  23
雨があがるまで 銕谷敏則  36
さとしのやくそく 和田勝恵  47
島へいったねこ 山根幸子  60
『白い塔』 鎌田俊三  74
ぼくらの島の遣唐使船 山本玲子  87
黒い影 今井敏代  101
野いちごのころの彼岸花 くりすやえ  116
おじいちゃんの墓まいり 菅原善吉  129
みっくん さわいみちこ  142
四十二本の黄色いバラ 大野允子  157
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 あとがき 土谷孝子  172
 著者紹介  174


お地蔵さんをつくったという……。下「」引用。

「昭和二〇年八月六日、広島に原爆がおとされたとき、おじいちゃんとおばあちゃんは命びろいしたが、五歳になる男の子--あったことはないけれど、お父さんのお兄さんにあたる子は、死んでしまった。
 ふつうならやいてからお墓にうめるのに、おじいちゃんはそのまま庭のかたすみにうめた。小さな小屋をたて、小さな石のじぞうさまをまつって、毎朝コップ一ぱいの水とお線香をあげていた。-略-」

そのおじいちゃんの孫は思う……。下「」引用。

「おじいちゃんはなにをみたのだろう。-略-
 とうとう骨のぜんたいが、黒っぽい土の上にすがたをあらわした。
 あおむけになって、手を胸の上におき、顔には鉄かぶとがすっぽりとかぶせてある。おじいちゃんが、うめるときにかぶせた鉄かぶとだ。-略-」

--学徒動員で、東洋工業へ。
京橋川にかかわる鶴見橋で被爆したということが書かれあります。

そして、被爆者も年齢をへて……。下「」引用。

「マサルはいま、郵便局を退職して、この田舎町の原爆被害者の会の副会長-略-マサルは、まごをひざにのせて、ピアノをひいています。その手にも顔や胸にも、原爆のやけどのあとが、あの日のできごとをものがたるかのように、いやしがたくのこされています。」


文化祭大賞『くすのき』の劇。
--これだけで、はてさて明るい未来を感じることができるのでしようか?








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