『ひとりの正月』
斎藤隆介・作/
久米宏一・絵/佼成出版1979年
私の創作はこの方からはじまりました。
小学生のころ、この人の作品の真似をして作品を書いていました。
『ひとりの正月』に添えて
えんえんと、えんえんと、ひとりで山道をたどる。
のんのんと、のんのんと、雪ふりやまぬ中を。
途中、母を山道にうめて、泣くまいと、決して泣くまいと心に決めて。
目の前に来る正月を、ひとりで迎える決心をして世の中へと出てゆく。
そういう捨吉(すてきち)という名の少年が、この物語の主人公です。
皆さんには捨吉のようにさびしい、ひとりぼっちの心になったことはありませんか。
わたくしにも、そういうしんしんとさびしい時がありました。
そして、ひとりだ、これからはひとりで生きてゆかねばならないのだ、とかたくなに心にきめて、気がついてみたらば、みんなの中で、みんなに守られ、みんなと一緒に生きていた、ことに気づいたことがありました。
そういうふしぎさ、そういう驚きと喜びを、この物語で書いてみました。』
楽しいだけの作品ではなく、人生をみつめた作品です。
このような上質な作品に子どもたちが出会うことを、
大人たちが価値観をしっかりもって教えてあげて欲しいものですね。
もくじ[文学・哲学・法律・政治]
斎藤隆介・作/
久米宏一・絵/佼成出版1979年
私の創作はこの方からはじまりました。
小学生のころ、この人の作品の真似をして作品を書いていました。
『ひとりの正月』に添えて
斎藤隆介
えんえんと、えんえんと、ひとりで山道をたどる。
のんのんと、のんのんと、雪ふりやまぬ中を。
途中、母を山道にうめて、泣くまいと、決して泣くまいと心に決めて。
目の前に来る正月を、ひとりで迎える決心をして世の中へと出てゆく。
そういう捨吉(すてきち)という名の少年が、この物語の主人公です。
皆さんには捨吉のようにさびしい、ひとりぼっちの心になったことはありませんか。
わたくしにも、そういうしんしんとさびしい時がありました。
そして、ひとりだ、これからはひとりで生きてゆかねばならないのだ、とかたくなに心にきめて、気がついてみたらば、みんなの中で、みんなに守られ、みんなと一緒に生きていた、ことに気づいたことがありました。
そういうふしぎさ、そういう驚きと喜びを、この物語で書いてみました。』
楽しいだけの作品ではなく、人生をみつめた作品です。
このような上質な作品に子どもたちが出会うことを、
大人たちが価値観をしっかりもって教えてあげて欲しいものですね。
もくじ[文学・哲学・法律・政治]
きっと、その時は幸せで、理解できなくても、
いつか、人生の中で、そういう場面に遭遇した時に、きっと思い出すと思います。
ゲームばかりではなく、そういう機会に、触れてほしい・・・
でも、きっと、いま大人が読んでも心に沁みますね。
鱧男さんのような瑞々しい感性の持ち主になることを期待して。
心が健康に近ければ心に沁みると思います。
この作品も暗いイメージです。
それを避けて通ることはできないでしょう。
そして小さな幸せが光りはじめます。
地味な作品です。
それに滝平次郎との黄金コンビではありません。
プレゼントなら、斎藤隆介の作品でかつ低学年ならば、
「モチモチの木」という本がポピュラーかと思います。
切り絵が実に美しい。
親御さんといっしょに読んでもらいたい。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=139
大人が読んでも楽しめます。
僕は友達が入院したときのプレゼントにもしました。
雨漏り師匠にあったのを選ばれた方がええかと思います。
楽しいですよ。
はらぺこ青虫は絵本の名作です。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=23