磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「戦争と平和」子ども文学館9

2009年06月04日 | 読書日記など
『「戦争と平和」子ども文学館9』
   長崎源之助、他・編/日本図書センター1995年

この本でも以前に紹介した作品が掲載されています。



■目 次■
街の赤ずきんたち 大石真  5
すずかけ通り三丁目 あまんきみこ  201
おとなになれなかった弟たちに… 米倉斉加年  211
ほりょをみた日 稲垣昌子  221
おばけ煙突の歌 早乙女勝元  233

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「街の赤ずきんたち」
赤ずきんというので、あの有名な童話と何か関係あるのだろうか?
ずっと、ひきずって読みましたが、当時は防空ずきんというものがありましたね。下「」引用。

「赤ずきんの女の子は、母親のからだの下にかくまわれて火からのがれたが、久保木先生は、火にかこまれた母親から、
「こっちへきちゃだめ、さあ、にげて--」
 しかるようにいわれて、泣きながら、火の海の中をにげだしていったのだった。-略-」

目立つので、赤はいけないのかと思っていましたが?

「すずかけ通り三丁目」
--空襲のことが書かれてありました。

「ほりょをみた日」
--捕虜見物、もはや同じ人間ではありませんね……。下「」引用。

「ほりょ見物にかけつけた村のおじさんたちの大声を、サキもミキも、つばをのみこんでじっときいている。にくい敵兵をつかまえたということが、何となく人びとの心をうわずらせているようであった。おに、ちくしょうのアメリカ兵を、一度たたきのめしてうらみをはらさせてくれとわめきたてている老人もあった。こどもたちはきそってポケットに小石をひろいためていた。日本軍の攻撃に、火をふいて墜落する爆撃機から、パラシュートで脱出する光景を、見ていたように話している人がある。-略-」

同じ人間だと思ったら、戦争なんてできませんね……。







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