磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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サンデー毎日 2012-4.15

2012年06月17日 | 読書日記など
『サンデー毎日 2012-4.15』
   潟永秀一郎・編/毎日新聞社2012年

特集名 全国2190高校 有名91大学合格者数



「こんな小細工を弄してまで 原発再稼働なのか▼発電コスト・耐震データ・電力供給量のトリック」 下「」引用。

「日本にある54基の原発のうち53基が運転停止中だ。5月に泊原発(北海道)が停止すれば、稼働施設はゼロになる。電力会社は「燃料費の増大」や「電力供給不足」などを理由に再稼働に躍起だが、果たして電力会社の説明を鵜呑みにしていいのか。-略-」

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原発の「神話」を崩した大島教授。下「」引用。

「著書『原発コスト』(岩波新書)で、こうした点を指摘した大島堅一・立命館大学教授(環境経済学)は「電事連が作った資料が、小委員会を通して政府の報告書の内容になっている。数値は事業者から完全に独立して計算されたものではない。試算に使う想定が現実に適合しているか、コストに何が含まれているをチェックすることが重要である。
 電事連は「稼働40年、稼働率80%」の原発をモデルケースとして試算しているが、大島教授によると、実際の稼働率は、地震などのトラブルや不祥事で長期にわたって停止するケースが少なくないことから70%程度。コストの範囲には、高速増殖炉や核燃料サイクルの開発費、電源3法によって政府から立地自治体に支払われる交付金などが含まれていない問題があるという。
 大島教授が、こうした費用をコストに加え、電力会社の有価証券報告書に記載されている実際の数値などを基に1970~2010年度の発電コストを独自に試算したところ、原発は10.25円で、火力の9.91円、水力の7.19円を上回っていたという。
「電事連の試算はコストの範囲が狭く、立地交付金など税金を使った国からの“隠れ補助金”などが含まれていない。コストに反映させるには無理のある事故の損害額などを考慮すれば、原発に経済性がないことは明白だ」(大島教授)」

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三連動地震【大飯原発のトリック】検討会からの資料で……。下「」引用。

「その大飯原発のでも、最も重要な安全面の数値の“トリック”が指摘されている。それは、再稼働の前提となるストレステスト評価の妥当性を判断する内閣府原子力安全委員会の第5回検討会に提出された資料から判明した。
 大飯原発が地震に見舞われた際、原子炉を停止さささせる「制御棒」の挿入にかかる時間が、これまでの「2.16秒」から「1.88秒」に短縮されていたのだ。
 わずかな差に見えるが、三つの活断層が連動した巨大地震の場合、「2.16秒」では許容量を超え、揺れの影響で制御棒が挿入できなくなる可能性がある。一方で「1.88秒」なら3連動の場合でも許容値をクリアして余裕を持って挿入できる。
 大飯原発周辺では三つの活断層が連動する可能性が指摘されており、このため「安全委の審査をクリアするために恣意的に差し替えられたのではないか」と、市民団体などから疑問の声が上がっている。-略-」

「供給は低めに、需要は高めに」 下「」引用。

「前出の関電の今夏の供給試算では、この「電力融通」の追加分は「調整中」として加算されていない。関電は「原発の停止に伴い、電力各社とも夏の見通しを立てづらい状況。電力会社間の中長期的な融通契約についても、例年並みの受電ができない可能性も想定される」としている。しかし、昨年8月時点で、両電力会社の原発で稼働しているのは、島根原発2号機だけだ。
 小細工なしの情報開示がなければ、原発の再稼働など認められるはずもない。」

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