磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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NEWSWEEK-ニューズ・ウィーク 日本語版- 2011-7・27

2011年12月05日 | 読書日記など
『NEWSWEEK-ニューズ・ウィーク 日本語版- 2011-7・27』
   小林圭太・編/阪急コミュニケーションズ2011年

特集名 世界が語るフクシマ論



「世界が見つめるフクシマと日本の未来」 下「」引用。

「日本の歴史上、最大級となる巨大地震が東北地方を襲ってから4カ月余り。巨大津波と原発事故によって、東日本大震災はここ100年で先進国でおきた最悪の災害として世界の人々の記憶に刻まれることとなった。-略-
 この特集では外交専門誌フォーリン・ポリシーの電子版書籍『ツナミ--フクシマ後の日本の未来』の抜粋から、日本が直面する難題に関する提言を紹介。著名ジャーナリストや有識者らが、「世界が見るフクシマ」をさまざまな観点から語る。
 日本の原発推進政策を牽引したものは何だったのか。地震の多い日本に原発を建設することはそもそも道理にかなっているのか。今後は再生可能エネルギーに軸足を移すべきなのか。
 これらは日本だけが抱える課題ではない。史上最大規模の難題に日本がどう対処するのか、世界が注目している。」

「揺らぐニッポン「原子力立国」の夢」ガバン・マコーマック(オーストラリア国立大学教授。、東アジア研究家)。下「」引用。

「政策 世界で唯一原爆を投下された国を世界有数の原子力大国にしたエリート官僚の非現実的な暴走」
「科学と工学で世界の羨望を集めてきた日本がメルトダウンを消火ホースとバケツリレーで食い止めようとした」

「原子力村から今こそ脱却すべき」アンドリュー・デヴィット(立教大学教授)、金子勝(慶応義塾大学教授)。下「」引用。

「日本ではここ2年ほど、スマートグリッド(電力の流れを受給双方から調整し最適化する次世代送電網)を構築する動きが、「原子力村」と呼ばれる業界関係者や規正当局によって阻止されてきた。関係者が怠惰であると同時に、独占的立場を失うことを恐れたためだ。-略-
 どんなに大規模な天災が起きても、その影響を受けない地域はあるものだ。今こそそれをうまく活用するスマートな電力網を構築するチャンスだ。」

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「無視されたメルトダウン警告」ローレンス・レペタ(明治大学法学部特任教授)。下「」引用。

「規正される側の言いなり
 地元の人々は津波の歴史を知っていたし、福島第二原発にはより適切な設計が採用されている。岡村のように09年に警告を発した専門家もいた。にもかかわらず、政府も東電も福島原発が抱えるリスクへの対策を講じようとはしなかった。原子力安全・保安院は大震災直前の今年2月に福島第一の運転免許を10年延長している。
 規正する側が規正される側の言いなりだったことは明らかだ。警告の声は常に無視されてた。現行の日本の規制体制はあまりにも脆弱だ。これではとても強大な力を持つ「原子力村」と戦うことはできない。」

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【鉄腕アトム】原子力神話の広告塔

「鉄腕アトムと福島でメルトダウンを起こした原子炉はとても深い関係がある。
 アトム(原子)は50年代初めに登場した漫画の主人公(妹はウランで、弟(*アニメでは兄)はコバルト)。その人気が高まった時期は、日本の世論が発電目的での原子力利用を受け入れていった時期と重なる。-略-
 小さなかわいいロボットの活躍を見た人々が原子力のもたらす未来に夢を託している間に、永田町では派閥争い、霞が関では縄張り争いが繰り広げられた。
 その結果、最も安全でも効率的でもない原子炉が導入された。そして少なくとも今年の3月11日まで、電力市場の自由化が立ち遅れた日本の電力会社にとって原子力はカネのなる木だった。-略-
 将来は再生可能エネルギーの時代が来るにせよ、より安全な原子炉はそれまでのつなぎとして必要だ。それにいち早く気付いたアトムの生みの親、手塚治虫は80年代のアニメでアトムの動力源を小型原子炉から重水素燃料を用いる核融合に変えた。」

小型核融合なら、問題ないとは……とほほだな……。それにそれでも、歴史は変えられないだろう……。甘すぎる手塚治虫お坊ちゃま。核兵器でいえば、原爆から水爆へ。太陽と同じであったとしても、いくら小さくとも近くに太陽があったら、人類は生きていけません! それが科学では?

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「原発なき世界の危険な未来図」 下「」引用。

「原発に問題があるのは確かだ。放射性廃棄物の貯蔵、核兵器を製造できる危険な物質の管理、そして事故が起きた際の甚大な被害。省エネと再生可能エネルギー利用を促進する政策が必要なことは言うまでもない。
 しかし全体的に見れば、「福島ショック」で原発を止める国は、経済と環境にダメージを与えかねない」

--そうとは、思えないが……。もし、そうであったとしても……。
それでも、チャレンジする意味はある。「ゆでガエル」になるよりは……。
もう、かなりの「ゆでガエル」状態であるかもしれないが……。

「福島原発は廃炉にできない」? 下「」引用。

「放射能 原発は危険な廃棄物と化し解体もままならず、今いる日本人が皆死んだ後も事故処理は続くかもしれない-略-」









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