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GHQ日本占領史7 憲法制定

2009年04月10日 | 読書日記など
『GHQ日本占領史7 憲法制定』
   竹前栄治、中村隆英・監修/天川晃、他・編/
     岡部史信・訳/日本図書センター1996年

明治憲法なども書かれてあり、わりと一般的なことしか書かれてなかったように思える……。



■目次・主なものだけ■
解説  〈1〉
I 成文憲法制定に向けての苦闘  3
II 明治憲法〔大日本帝国憲法〕  19
III 初期対日基本方針と憲法改正草案の作成  35
IV 新憲法の成文化  53
V 日本国憲法の規定  69
VI 日本国憲法の施行  85
付録  101
索引  151



先の戦争でも……。
憲法の解釈で世の中を狂わしていった……。下「」引用。

「憲法の解釈に軍の影響力が、時の推移とともに拡大していった。陸軍大臣および海軍大臣は、天皇に単独で拝謁し得るとする慣習が確立され、またこの2人の武官には、内閣への入閣を拒否することでその組閣を妨害することが認められていた。しかしながら解釈の権限についての軍の干渉は、寺内寿一陸軍大将が広田弘毅の閣僚の人選を拒否した1936年3月まで公然化して来なかった。
 枢密院は、超保守的でありかつ時代遅れの集団であるとして改革派から執拗な攻撃を受けた。しかし枢密院は、度を越えた軍国主義者に対して憲法を用語していたのである。このため枢密院の議官たちは、超国家主義者の標的とされた。しかしながら枢密院の憲法擁護〔の努力〕は、反動勢力によるすべての政治的・行政的権限の独占化を防止することはできなかったのである。」

それは、憲法九条でも同様ではないだろうか?

憲法違反をしているのに、それを罰することもできないのなら、憲法は何のためにあるのだろうか?

現在もいろいろな分野で、司法が機能しているとは思えない……。

松本草案憲法研究会、尾崎案なども少々書かれてあった……。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
杉森孝次郎 (ミツアキ)
2009-04-29 16:17:47
磯野さん、こんにちは。私は理由あって憲法研究会を研究しているミツテルと申します。
とは申しましても、厳密に言えば憲法研究会メンバーの一人杉森孝次郎についてのみです。
それは、どのホームページでも杉森がGHQに草案を直接持参と書いておりますが、なぜ一人の民間人にすぎない杉森が当時絶大な権限を誇っていたGHQ本部に出入りできたかという点です。
普通でしたら、怪しい人物に見られその場で拘束されるか、門前払いを受けるのが当然と思うのですが、杉森は拘束受ける事なく草案を提出しました。杉森に何らかのコネがあったのでしょうか?わかりましたらぜひ教えて頂きますよう希望します。
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この件ではないのですが…… (磯野鱧男)
2009-04-29 21:34:47
この件にはわかりません。すみません。

ただ、GHQの末端とマッカーサーたちとの温度差はあったそうです。

教師がマッカーサーに直接送ったことが書かれてある本もあります。それも、プレスコードにひっかかる原爆のことを書いた本ですが、おとがめなしだったそうです。

『ヒロシマ・ナガサキ原子爆弾被爆体験記集-戦争の記憶-2』
http://blog.goo.ne.jp/ryuzou42/e/1d073f7be31e96e954653e57133e1ed7

上の本より。↓

「新聞は「内容は間違いなく発禁ものであった。だが彼女には何のおとがめもなかった。いきなりGHQに送ったのが幸いしたようであった」と結んでいる。」

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