磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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荒れる大地 死をよぶ有毒廃棄物

2006年09月07日 | 読書日記など
『荒れる大地 死をよぶ有毒廃棄物』
   マイケル・ブラウン(著)/
     綿貫礼子、河村宏(訳)/筑摩書房1983年

この本も古い本ですね。



ラヴ・カナル事件があった。
この事件を追跡していたのが、書の著者マイケル・ブラウン(この本の著者)記者。

この本が出版され時には、以下のようであったという。

「この事件はニューヨーク州北部、ナイアガラ・フォールズ市の工場の廃棄物投棄場から、多種の有毒物質が流出して地域住民に切迫した健康問題を起こし、いまなお汚染の渦中にある事柄である。」

推測であろうが、大きな事件であったようです。下「」引用。

「はやくも一九五八年から六四年の時期に流産発生率のピークがあり、最高五五%にも達していた。すでに胎児を殺すほどの異常な毒物汚染が、この時期に起っていたことをこの図は物語っているように思える。」

この著者でさえ始めは信じられなかったようであるが……。下「」引用。

「一九七七年から七八年を通して、私はラヴ・カナルの実態と同郡内の他の土壌汚染の事例を調べ始めた。この調査の結果、私は当初の予定を延ばし、より長期に新聞社の仕事にたずさわることになった。この本の第1部はその追跡調査の報告である。当市は「新しいナイアガラ」に対する私の第一印象とはうらはらに、地下に埋め立てられた工場廃棄物によって荒廃の一途をたどっていたのである。私もそうだが、ナイアガラ生まれ、その将来を信じている多くの人びとが地下の廃棄物に曝されていたのである。」


内部告発があり、多くのことがわかったようです。

しかし、企業は対抗策をたててきたようで、問題解決の姿勢はなかったという。
「ウソ」をつくと指摘する人たちもいます。

それにしても、子どもたちにあらわれた症状は驚くものがあります。

埋立式投棄法の限界が書かれてあります。

バクテリアが投棄物を化学変化させて危険になるという。下「」引用。

「また、バクテリアも廃棄物に作用して致死毒性を高め、その混合物を安定な物質を爆発物に変えることもありうるのである。」

日本も同様だと著者は語ったそうです。

「危険な「フェニックス計画


このことに真剣に取り組もうという人たちもおられるようですが、すぐには解決しないことだと思います。
「土壌汚染と企業リスク」



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