磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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中国はいかにチベットを侵略したか

2008年04月07日 | 読書日記など
『中国はいかにチベットを侵略したか』
   マイケル・ダナム(著)/山際素男(訳)/
     講談社インターナショナル2006年

中国は日本に南京大虐殺を訴えるが、その中国がチベットでしたことを、隠すのみだとしたら、それは平和主義ではなく、ファシストが南京をカードにして有利にしようとしているだけのことだろう。



中華人民共和国が生まれたとき、世界は驚いたという……。下「」引用。

「一九四九年十月、毛沢東はラジオを通じ、今日、この日から中国は中華人民共和国と名乗り、新生国家として出発する、と世界に向けて宣した。インド、イギリス、アメリカはこの宣言に驚き、事態はどう対処すべきか迷った。さらにら中共は息継ぐ間もなく、チベットを“帝国主義者”から解放するため人民軍をチベットに侵攻させる意図があると発表したのだ。」

共産主義のファシストに、標的にされたチベットの人たちはさらに驚いたことだろう。下「」引用。

「「帝国主義者だと?」チベット政府は、ここには“帝国主義”などという者は存在しないのだから、“解放”に来るには及ばぬと反論した。
 どだい、チベット在住外国人というのは次のような人たちであり、他にはいなかった。-略-この八人をもってして帝国主義の脅威とし、他国を侵略するなどといいつのることが許されるのだろうか。
 中共政府のチベットにおける“帝国主義者”云々という言葉はでまかせの口実に過ぎない。」

中国兵たちはチベットに侵入したという。下「」引用。

「一九五○年三月、チベット国境で数ヵ月間訓練を積み、満を持していた中共軍はついにカムに侵入を開始した。
 彼らはまずダルツェドという商業の町で足を止めた。」

毛沢東は、あの映画のように北京に招待したようだ。下「」引用。

「毛沢東はダライ・ラマを中国に誘い込む上手い口実を作った。新中国憲法発足祝賀会に賓客として彼を招待するのだ。」

クンドゥン

本当の理由は違った。下「」引用。

「ダライ・ラマを北京に誘い出した本当の理由は、“PCART--チベット自治区準備委員会”という秘策によって、チベットを完全な支配下に置く道具に利用することであった。自立、自治などとは真っ赤な嘘であり、チベット人の独立心の抹殺を意図していた。」

ようするに、毛沢東はダライ・ラマを騙したようです。

中国兵は虐殺をはじめる……。下「」引用。

「中共軍は大挙してゴロク族の居住地を襲撃、家畜の群れを略奪しも、人家を焼払い、数千人の老若男女を殺戮(さつりく)しまくった。生き残った者は山に逃げ込み、以後はひたすら中国人を殺すためにのみ生きつづけることを誓ったのだ。しかしこのゴロク族の惨劇も、他地域のチベット人は長い間知ることもなく、諸外国にいたっては何年もの間まったく気づくことはなかった。通信手段の貧しさ故である。」

公開懲罰の写真がありました。下「」引用。

「チベット女性をタムジン(公開懲罰)にかけようとする中共兵 ダラムサラ チベット政府外交・情報局提供」

ネット上でも、このような中国の人権を侵害していることを訴えている人たちもいる……。

日本やナチス・ドイツはかなり惨いをことをしたと思います。

されど残虐史では、中国が一番ととられるのも理解できるというものです。

チベットでも、中国は残虐行為をなしている……。

仏教にたいする嘲笑行為として、僧侶と尼僧に性交を強いたという。
命令に逆らう者の腕を切り落とし、「釈迦に直してもらえ!」と暴言を吐く。
そして、仏像などは破壊……。
このようなことをして平和がくるのでしょうか?

文化を破壊する者たちによって平和がくるとは私には思えません……。

こんなことをする国を平和勢力などとも呼べないとボクは思います。

ダライ・ラマの苦しい立場も書かれてありました。下「」引用。

「されど彼らの罪がどうであれ、どのようなカルマを背負うことになろうとも、彼らはダライ・ラマと彼が象徴する仏教を守るために命を棄てて戦っているのだ。
「殺人を否定する私の信念にもかかわらず、私たちの自由、文化、宗教のために情け容赦ない戦いをつつげようとする勇気と決意に心からの敬意を表した。彼らの力、勇気に対し、特に私の身を守らがために払った犠牲に対し、深く感謝した。正直いって暴力は止めようとはいえなかった。戦うために彼等は家庭も、平和な生活も、人生の楽しみ一切を投げ捨てたのだ。彼らには戻る所もない。戦いつづけるのみであり、私は彼らに何もしてやれなかった」(『チベットわが祖国--ダライ・ラマ自叙伝』)」











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