あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 190 24時間戦えますか? ってバカじゃない! 「そうでしょうね。わたしたちは、生まれたときから、男の子とか女の子というのは、大きく分けられるのよ。それが、いいことか、悪いことかはぬいて、そうされてきたのは事実でしょう」 「ええ、そのとおりね」 「学ぶって、勉強いがいでもしているのね」 「そうよ、だから、マインド・コントロールを意識的にしようとしたカルト教団は、テレビ・ゲームまで作っていたでしょう。その人は遊んでいるつもりでも、マインド・コントロールされているのよねえ」 「そうかあー、そう思うと、遊ぶってことにも意味があるのね」 「あるわよ、あるわよ。ゲーム・センターに行きませんか」 「ゲーム・センターのゲームも男の子と女の子が反対になっているのかしら」 「たぶん、そうだと思うわ」 街中にでると、景色はさほど違わない。ただ違うのは、男が女で女が男なのである。態度がでっかいの女のほうである。 携帯電話を大きな声でかけているのは、若いスーツ姿の女性。 まわりには誰もいないような話し方をしている。 「右に曲がると、ゲームセンター“ホワイト・タイガー”でしょう」 「そのとおりよ。むこうの世界もいっしょなのね」 「そうよ。まったくといっていいほど、町並みはかわらない。でも、よく見たら、ショーウインドウのマネキンが女性ではないとか」 「そうね、ファッションは男性のものって感じよね。でも、若い女の子たちは、お洒落を楽しんでいるわ。でもね、社会人になると、ドブネズミ族に女性はなるのよね、仕事人間になるのよね。そうでないと白い目で見られる社会だから、それも仕方がないことかもしれないわね」 「まるで、軍人の制服のような感じがするわね」 「あまり、変らないんじゃないかしら……。他の会社のことなんて考えないし、サバイバルなんていっている社会は、いくら物質があっても貧困だと思うわ。ちょっと昔には、24時間戦えますか? なんて、ひどいコマーシャルがあったのよ。労働基準法に違反しているなんて、誰も思わないのよ。女性ってバカね」
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