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つれづれなるままに

中国のフィリピン南沙諸島侵攻の例

2010-09-27 08:52:32 | 日中関係
領海侵犯して船をぶつけてきた詹基雄容疑者の映像をみるだに、鋭い眼光、屈強たる体格、まっすぐ伸びた背筋から、衣服の下には鍛え上げられた筋肉が想像される。これはどう見ても漁民のものではない。海上民兵、もしくは士官級の軍人であることが指摘される。

むかし日本軍がさんざん悩まされた支那軍の便衣兵を思い出す。民間人の服装をした兵隊のことだ。これは戦闘行為において極めて卑怯なやり方であり、当然のことであるが戦時国際法では認められない行為である。

この容疑者は「また尖閣諸島に行って漁がしたい」といった。中国も拘束された4人の釈放やレアースの輸出解禁に応ずるどころか、日本政府の謝罪と賠償を求めるなど、要求をますますエスカレートさせている。

釈放すれば相手が矛を収めると楽観したカンと仙石のアテは完全に外れた。中国のやり方について少しでも常識のある人だったら誰にでも予想のできたことだ。このように現在の政権は常識のないバカ政府であることがあきらかだが、そうでなければ意図的にわが国を支那に売り渡そうとしているのであろう。仙石のやりそうなことだ。

現代における侵略、とくに支那のやりかたは、ソ連が北方領土を盗ったように、何も通常兵器を用いて強引にやるやり方ではない。むしろ国際社会の強い反発を受ける武力による侵略よりも、かれらの夜陰にまぎれて行なうような、じわじわとした侵略の方法は極めて姑息で巧妙であり、不愉快なものである。

南シナ海にうかぶフィリピンの南沙諸島への侵攻がその一例である。

1992年11月、米軍がフィリピンから撤退した。
中国共産党からの指示を受けた、フィリピンの永住権を持つ中国系住民と、フィリピン国籍を持つ中国系住民による反米軍基地、米軍撤退運動によるものと思われる。
http://blogs.yahoo.co.jp/raspberryko/60731858.html

この軍事力の空白を狙って、中国は漁船に偽装した海洋調査船をこの海域に多数派遣し、数をもってこの海域に居座りはじめ、95年2月にはパラワン島西側の海域にあるミスチーフ環礁の4カ所で、中国が揚陸艦、補給艦など数隻の海軍艦艇で建造物を建設しはじめた。

当然、フィリピン政府はこれに抗議したが、時すでに遅し、あれよあれよというままに、これらの施設は鉄筋コンクリートの永久軍事施設としてしまった。
(平松茂雄『中国は日本を併合する』)

沖縄の反米基地闘争といい、尖閣諸島海域にたむろする漁船に偽装した中国の海洋調査船をもちいるやり方とまったくおなじ構図であることが理解できるであろう。

ちなみに写真の掘建て小屋は、パラワン島のミスチーフ環礁につくられた「高脚屋」とよばれる建造物である。中国の侵略はこのような建物を造ることから始まる。

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