ぼくはテレビフリークだ。たぶんテレビがないと生きていけない。
大学のとき二年くらい勉強に専念するために、テレビを見ない時期があって、そのために精神に異常をきたし、これはいかんとおもい、近くのディスカウントストアで小さなビデオ付きの小型テレビを買ってきたのはいいけれど、一日中テレビにはまって、このまま一生テレビを見ながら死んでいくのではないかとおもった恥ずかしい体験があるほどだ。
ぼくの夢は四畳一間と台所、それに囲炉裏か薪ストーブのついた小さな小屋で自給自足の生活をすることだが、テレビとパソコンは絶対欲しいので電気だけはひいておかなければならない。
それにしても最近は見るべき番組がない。だから20年近く使っているこの小さなテレビのまえで5分に一回くらいチャンネルを変えながらリモコンでザッピングすることになってしまう。
が、今回フジテレビの月9で始まった
のだめカンタービレは超おもろい。10分に1回は確実に笑える。
主演の
上野樹理ははじめて意識した女優さんだが、『スウィングガールズ』に出ていたりしてけっこうキャリアのある人なんだなあ。
奇怪なマエストロを演ずる竹中直人や伊部雅刀の中華料理屋のオヤジ等ベテラン陣もいい。
こうゆう番組だとCMになってもチャンネルを変えないで、ちゃんとみてあげようという気になる。
番組が盛り上がったところで、いきなりCMというパターンはもういい加減にしてくれという感じで、わたしはそうゆう番組はよほどのことがないとそのままチャンネルを変えてしまい、もう見ないことにしている。(私一人が見ても見なくても視聴率には全然関係ないが・・・)結果、頻繁にザッピングすることになってしまう。
まえにたまたまうちに取材に来た地方テレビ局のプロデューサーが視聴率の話ばかりするので、テレビ局とは視聴率至上主義というかやっぱりそんなものなんだなあとおもったことがある。
ニュースでもそうだ。古舘伊知郎のニュース番組の視聴率がいいそうだが、あの番組は10時5分前くらいのすき間から始めて、常軌を逸した殺人事件などセンセーショナルなニュースを冒頭にもってくるので視聴率が上がって当然である。逆に視聴率を取れるニュースばかり取り扱う傾向にあるのでほんとうに報道されなければならないことがおろそかになってしまう。
前にもこのブログで取り上げたが、ニュースで連日飲酒運転での死亡事故を取り扱えば、飲酒運転で大変な死者が出ているように見る人は感じてしまうが、実際はスピード出し過ぎで死んでいる人のほうが圧倒的に多いのである。
それはともかく「のだめ」はひさびさに楽しい娯楽作品だ。この番組は、まだ読んでいないが、二ノ宮知子の原作に非常に忠実につくってあるということだ。日本のコミックスは世界最高レベルであることの証明だ。テレビ局のスタッフがいい番組を作れば口コミで絶対に視聴率は上がるのだ。
これで月曜日のささやかな楽しみがひとつできた。