日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

会津七日町通りを歩く

2017-02-16 | まち歩き
会津若松の七日町通りは江戸末期の土蔵や洋風建築などが今も残る町並みで
その景観が郷愁を誘い、又ここが繁栄した通りだった名残りを感じさせる。

七日町は毎月7日に市が立つことから名づけられ
「なのかまち」ではなく「なぬかまち」と呼ばれる。




移動はまちなか周遊バス「ハイカラさん」と「あかべえ」で。





七日町駅
大正モダンをテーマに2002年に建てられた。


七日町駅には「駅cafe」があり土産物も豊富に揃っている。




白木屋漆器店
創業300年の歴史を持つ老舗で、大正3年(1914)にルネサンス様式を取り入れて建てられた。
風格ある構えはひときわ目立っていた。

2階は漆器展示室になっていて見学も出来る。


レオ氏郷南蛮館
「レオ」という名は会津の町を区画し、発展させた蒲生氏郷の洗礼名。
資料館だが現在は閉鎖しているようだ。

「南」の1本がコケている。直したい衝動に駆られた。


バンダイスポーツ
大正15年(1926)建築。「旧塚原呉服店」TSUKAHARA GOHUKUTENの文字が見える。
中央のレンガがアクセントの左右対称の造り。
壁のモチーフと窓のダイヤ柄がモダン。


こちらも同じ旧塚原呉服店だと思うが、DEPARTMENT STOREと書かれている。
第二号店だったようだ。



渋川問屋
明治初年創業。会津を牽引したといわれる渋川問屋は郷土料理と宿の店。
かつて街道から運ばれた海産物はここに集積され会津一帯へと運ばれた。

歴史的景観指定建造物に指定されている風格ある建物。
奥にある別館は明治の頃の蔵に洋風のレンガアーチを施した入り口がすてきなサロンや図書室が。

ここで昼食を。郷土料理の「まつり御膳」。1品、あるいは2品ずつ運ばれてきた。


正面の暖簾をくぐると左側にあるカフェ。




ながい炭成館
会津の良質な炭の文化を紹介する炭専門のお店。


シャッターは閉まっていたが店先にあった雪の積み重ねはまるで白い炭のよう。
すてきなオブジェだった。



ほしばん絵ろうそく店 
安永元年(1772年)創業の会津藩御用達の老舗で
製作の工程見学もできる。



鶴乃江酒造 
寛政6年に分家を創業し、屋号を「永宝屋」と称した老舗の造り酒屋。
大正初期の木造商家で「会津中将純米酒」と「ゆり」が有名。


印象的だった杉玉



長門屋
創業160年の老舗和菓子店。店内は季節物や変化に富んだ美しい商品でいっぱい。
クルミを使った「香木実」がおすすめ。


長門屋の表の壁にはお菓子の木型が嵌め込まれて。



池田種苗店
正面の2連アーチに「かぶ」のレリーフ。
欄干のくり抜きも看板もかぶ。チャーミングな建物だった。


 


「cafe桃里道」で。