黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

イタリア旅行記 #31 コロッセオ 1

2011-05-10 04:50:06 | イタリア旅行記
2010の暮れに行ったイタリアの旅行記です。
今回はコロッセオ@ローマです。

コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。北面。
今回のイタリア行き最大の目的は、
以前の記事でアップしたフォロ・ロマーノと併せて、
古代ローマを最も象徴する、コロッセオを訪れることでした。
フォロ・ロマーノの東端に聳えるコロッセオは、
想像していた以上に素晴らしいものでした。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。西面。
正確にはフラフィウスの円形劇場は、
以前の記事でも触れた、ローマ帝国で最初の世襲皇帝だった、
ウェスパシアヌスとティトゥス親子によって造営され、
そしてその次のドミティアヌスによって完成されますが、
この3人の皇帝が治世した1世紀後半をフラフィウス朝と呼ぶので、
フラフィウスの闘技場と呼ばれるそうです。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。南面。
完成当時は全体を外郭が包み込んでいましたが、
現在では約半分がなく、
半分は観覧席にあたる内郭がむき出しになっています。
以前の記事で触れたピラネージの18世紀の版画を見ると、
さらに内郭の壁面も大きく崩れている部分がありますが、
現在では内郭は全て形が整っているので、
その後修復したのでしょうか。
この外郭と内郭があるルックスこそ、
古代ローマの廃墟らしい光景だと思います。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。東面。
一般的に紹介されるコロッセオは、
2番目の画像の方向から撮影したものですが、
これは逆の東面の様子です。
西面に比べると、外郭の補修処理がぶっきらぼうで、
見応えにはちょっと欠けるものの、
隣接する道路のレベルが高いので、
全体像を見る事ができます。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。完全な北面。
最初の画像は北面と言ってもちょっと西寄りですが、
真北に立つと外郭が残っている面だけが見えるので、
創建当時の感じで見ることができます。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。北面外郭の上部。
かつては一つ一つのアーチの中に、
彫像が並べられていたようです。





コロッセオ
コロッセオ(画像はクリックで拡大します)

コロッセオ。西面上部。
どこからみても美しいコロッセオ。
よくここまで完璧な建物が造れたものだと思います。


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