黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

長崎さるく #15 まとめ

2009-04-30 02:21:25 | 長崎さるく
何十回も滞在しながら、
いままで殆ど軍艦島関連のところへしか行っていなかった長崎。
今回たまたまちょっと時間があって、
市内を3、4時間さるくしただけで、
今まで知らなかった長崎が見えたような気がします。

軍艦島や高島炭鉱、そして三菱やグラバーなど、
ヨーロッパ列強の影響下の近代産業遺産しか見てこなかった長崎ですが、
実は長崎はヨーロッパよりも遥かに
唐の影響を色濃く残す街なんだと思いました。

東京へ帰る日、
「軍艦島を世界遺産にする会」の理事長、坂本道徳さんと、
吉宗(よっそう)」へ行きました。



※画像、まずそうですみません
観光客ならずとも足を運ぶ、茶碗蒸しで有名な店ですが、
ここででる卓袱料理 (→Wikipedia) もまた、
中国と深い関わりのある料理です。
思えばペーロンランタンフェスティバル長崎くんちの龍踊 (じゃおどり) 、そして爆竹と
市内には中国の影響を受けたものが沢山残っています。



画像は唐人屋敷跡の入り口にあった四海楼のかつての写真です。
四海楼とはちゃんぽん発祥の店。
同じ海外の玄関口として栄えた横浜発の、
スパゲティ・ナポリタンは日本人による発明でしたが、
ちゃんぽんは中国人により考案されたものだったんですね。

何分の一だったかは覚えていませんが、
かつて市民の多くの割合が中国人だった時期もある長崎。
長崎の文化や料理を「和華蘭」というように、
ヨーロッパと同等に、あるいはそれ以上に、
中国の文化がしっかりと生きずいているんだと思いました。








そして浦上の片足鳥居








原爆で命を落とされた沢山の方々の
ご冥福をお祈り致します
                合掌







これもまた広島をのぞいて、
他の都市には決してない長崎だけのもの。
和華蘭の特殊な文化に加えて原爆も体験した長崎は、
極めて特殊な街だと思います。



最後は長崎へ行ったら必ずといっていいほど訪れる
「タイチ寿司」 →Mapion
軍艦島にあった飲食店「厚生食堂」の息子さんのお店です。
ここの寿司を食べてから、東京の寿司が食べられなくなりました。
お勧めは「白鉄火巻き」。
どういうものかは食べてのお楽しみ、ということで、
そのほか程よい焦がしが入った炙りものが絶品です。
軍艦島に興味のある方は、
タイチ寿司へいかれてはいかがでしょうか。
もしかしたら島の話をしてくれるかもしれません。

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2 Comments

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税理士事務所がくんちのブログパーツ!? (姫路の税理士)
2009-05-22 00:39:00
大阪の税理士事務所のサイトに全国祭り一覧パーツが掲載されてました。
その中に長崎くんちが・・・・
嬉しかったのでシェアできたらと思い、投稿しました。
http://www.cg1.org/parts5/
返信する
▼姫路の税理士さんへ (廃墟徒然草)
2009-05-28 03:26:47
各地の祭りまでのカウントダウンとは面白いですね。
今日拝見しましたが、長崎くんちはまだまだ先ですね。
返信する

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