黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

三池炭鉱 #01:プロローグ

2014-01-04 01:52:35 | ・三池炭鉱
軍艦島との関わりから国内の様々な炭鉱を見学し、
拙ブログでもその多くを取り上げて来ましたが、
いつか行きたいと想いながらなかなか実現出来なかった炭鉱があります。

それが三池炭鉱です。

三池炭鉱は福岡県と熊本県の県境付近に広がる、
大規模な三池炭田にあった炭鉱です。
国内の大規模炭田が、一般的に多くの企業によって採掘されたのに対し、
三池炭田は大規模な炭田ながら、
殆ど三井によって独占的に採掘された炭田です。

明治時代からの壮大な開発と、
戦後最大の爆発事故&労働争議という、
炭鉱の歴史を語る上で絶対に外せない炭鉱ですが、
あまりに歴史も深く、規模も大きいので、
ずっと手をつけられずにいました。

しかし一昨年の夏、
三池炭鉱で最後まで稼働していた有明坑の竪坑櫓の解体決定を機に、
最後の見学会が開催されるというので、
神のお告げのようなものを感じ、赴くことにしました。
そして見学会の時に、
三池炭鉱を保存・活用する市民団体である、
大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブの方々とお会いし、
三池炭鉱のDVD制作のお話を頂きました。

DVDは昨年の春に完成し、
ファンクラブの活動に活用頂いているようですが、
そのおかげで、表面的ですが、
三池炭鉱を知ることができました。

これからシリーズでアップする三池炭鉱は、
一昨年の夏に訪れた時と、
その暮れに、DVD制作のためにご案内頂いた時のものを織り交ぜ、
DVDで制作した内容に沿った形で進めて行きたいと想います。



九州新幹線

通常DVDのロケはオープロジェクトで行なうので、
その移動手段は飛行機か車ですが、
有明坑の見学会は私一人だったので、電車での移動でした。
おかげで初めて九州新幹線に乗ることができました。
博多駅に停車中の九州新幹線<つばめ>号





九州新幹線

つばめ号のマーク。





九州新幹線

九州新幹線

かしわめしの名前くらいは知っていたので、
とりあえず駅弁をゲットして新幹線へ。
味は悪くないですが、
個人的にポソポソした食事が苦手なので残念。





九州新幹線

かしわめしはさておき、
九州新幹線の室内には驚かされました!
車輛連結部分の壁面がなんと金箔張りです!!!
壁に掲げられたレリーフもまっ金々!!!





九州新幹線

ブラインドはすだれです!!!
先日走り出した『ななつ星in九州』もそうですが、
JR九州は豪華な車輛が多いですね!





大牟田駅

新幹線を筑後船小屋で乗り換え、
目的地の大牟田に到着です。





大牟田駅

駅前には「めざせ世界遺産!!」の看板が。
これは一昨年の夏なので、また「めざせ」ですが、
既に拙ブログでもお伝えした様に、
三池炭鉱の関連施設の多くは、
日本の明治産業革命遺産の構成物件として、
昨年の九月、世界遺産への推薦書が提出されました。





大牟田市役所

見学会場へ行くバスの時間まで少し余裕があったので、
駅前をちょっと散歩してみました。
駅前からほんの近い所に、風格のある建物があります。
大牟田市役所だそうですが、
屋上の右端はトーチカがあるではないですか!
かつては軍事都市だった時代もあるのだと想いました。





三池炭鉱

駅前の観光案内所には、
炭塊をはじめ炭鉱関係の展示がされていました。
『三池港』と題名が付けられた操業時の三池の様子。
大規模な工場街だったことが伺えます。

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