■ ワールドカップ 2010 南アフリカ大会 アジア地区3次予選 第3戦 |
日本(3-0)オマーン ・前半10分 中澤 (日本) ・前半22分 大久保(日本) ・後半 4分 中村 (日本) |
■ アジア3次予選。ホーム。当然の結果。 |
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6月になり、南アフリカアジア地区3次予選の残り4試合が一気に行われます。その一発目。ホームにオマーンを迎えた一戦。
日本は、[4-4-2]のフォーメーション。
多分、現時点でベストと思われるメンバーを入れてきました。ちょっと意外だったのが遠藤をボランチで起用したことくらいで、だいたい予想された布陣。
この試合、引き分け以下であれば、岡田監督の更迭問題にも発展し兼ねない試合でした。まぁそうなったらそれはそれで3次予選から最終予選に向けて違う意味で混沌としたエキサイティングな状態になったかもしれないが・・・(苦笑)
前半10分にCK(遠藤)からゴール正面に飛び込んだ中澤がゴール。
その後、この試合の焦点は、「前半であと1点とれるか?」だと思っていました。すると、前半22分に闘莉王のオーバーラップに中村俊輔がゴール前にボールを放り込み、闘莉王が落とした所を大久保が受け、ゴール左隅に決めて2-0と折り返す。
ほとんど危険なシーンもなく試合は完全に日本が支配している状態。いちゃもん付けようにも非常に良い内容(笑)後半の焦点は、さらなる追加点(だらだら終わらないこと)と失点をしないこと、さらに、選手交代(負傷、イエローカード累積回避など)であると考えていた。要は、純粋な勝負とは別な部分で、こういう予選では大事な要素部分をチームとしてどれだけ意識しているか?と思っていた。
後半4分に中村俊輔の珍しい右足のシュートで3-0。これで試合を決めた日本。
あとは、さらなる追加点と期待していたのですが、それはならず。最悪得失点差という問題も発生し得るので、こういう試合(ホーム)だからこそ、取れるだけとっておくべきだったと思いますね。
その後、選手交代。
後半27分 大久保→香川(大久保は現在FWの柱なのでコンディション大事にして欲しい)
後半34分 玉田 →巻
後半38分 長友 →今野(長友もどっか痛めた?)
ということで、アジア3次予選、ホームで3-0という結果は合格かと思います。結構、内容的にも良かった試合ですが、これがアウェイの地、アジア最終予選、W杯本大会で出来るとは限りらない。そこだけ肝に銘じておかなければ次のアウェイで痛い目にあうかもしれません。
■ 中盤の人事、構成について |
◆ 2人の欧州スタイル
この試合のような内容と結果をコンスタントにアジアで出されるようになれば、世界との距離が少し縮むのかな?とも思いましたね。
ただ、今回は、中村俊輔、松井と攻撃的MFで欧州でプレーしている両選手が内容(プレーの自信)でチームの軸となっていました。また、今回のレベルであれば、(勿論、コンディションの良し悪しはあるだろうが)欧州組を無理して招集しなくても良いレベルに日本全体のサッカーのレベルが上がればと思いました。そうすれば、香川や長友など下のカテゴリィの選手を積極起用出来る。(この点は、Jリーグのレベルアップに帰結するんだけどね)
まぁチームとしてのコンビネーション等をすり合わせ、高めるという意味では、こういうタイミングだからこそ欧州でプレーする選手を招集してやれるってこともあるでしょうけど。あとは、怪我のないように・・・特に、松井は来シーズンを新しいクラブ(サンティティエンヌ)でプレーするのでね。
◆ ボランチについて
中村俊輔、松井とチームの攻撃の軸になっていたのは間違いなかった。そして、守備的MFに久し振りに入った遠藤は、非常に良かった。以前(ジーコJAPANの頃)から、遠藤は攻撃的MFよりは今回のような守備的MFとしてプレーした方が良いと思っていました。シンプルにボールをタッチしてリズムが良かった。適宜、DFラインに加わったりとちょっとスペイン人の選手ぽいボール捌きだったかな。まぁ相手が相手だったので、過大評価は禁物だけど、少なくとも前でプレーするよりはあの位置でプレーする方が遠藤にとってもチームにとっても良かったと思う。
今回の遠藤の起用。それに伴いベンチになった中村憲剛。この二人でこのポジションを競うような形が理想なのかな?とも思った。どっちが良い悪いとかではなく、純粋に選手層、個々のプレースタイルなどチームとしてのバランスを考慮した場合、今のSBのように選手層の薄さで四苦八苦する状況よりは健全的。
ただ、もう一つの問題として、中村俊輔、松井が招集出来なかった場合どうするの?ってことですよね。例えば、松井みたいなプレーヤーがJリーグから出て欲しいし、中村俊輔を起点(タメ)とした攻撃を他の形・他の選手でチームを形成できないのか?ってことですね。
もう一人、長谷部も良かった。相手次第では、鈴木の守備力の方がいいのかもしれないけど、単純に欧州的な?(イングランド的な?)セントラル・ミッドフィールダーって意味であれば、いちばんしっくりくるのが長谷部。個人的な趣向で言えば、鈴木よりも長谷部があの位置でレギュラーになって欲しい。
■ その他、選手評 |
◆ ゴールについて
まず、1点目の中澤のゴールは、こういう難しい試合での重要な先制点を決めたことは大きかった。歴代DFで最多得点を記録したらしい。
2点目のゴールを決めた大久保は、ふかすなよ!とか一瞬思ったけど、ちょっとひっかかったシュートが逆に良かったのかも。何よりも闘莉王のオーバーラップからの頭で落としたプレーは秀逸だった。あのような流れの中でのCBのオーバーラップってのは、現在の欧州では見られないので、W杯でやって欲しい。きっとびっくりすると思う。
俊輔の3点目は、これも珍しい右足でのゴール。あえて言えば、あと1点取って欲しかった。
◆ ちょっと選手評
まず、駒野はちょっといまいちだったかな?改めて加地の引退が残念ってこと。
長友も悪くなかった。プレーのディティールに目を向ければ物足りない部分があるかもしれないけど、この辺はそれぞれの人によって判断は異なると思う。つまり、「良い点に目を向けるのか?悪い点に目を向けるのか?」って話。私は前者だけど。
長友であれ香川であれ、要は“慣れ”の問題でしかないと思う。ポテンシャルがある選手でそれなりのスキルがあるのであれば、代表チームとして、彼らをプレーさせて慣れさせる余裕がなければならないと思うし、それが、世代交代の仕方だと思う。つまり、チームにその余裕がなければ駄目だと思う。(勿論、チーム力が大きく下がったり、その若手のフォローに他の選手が多くの労力を割くのは得策ではない)
玉田は、ゴールなかったけど一人が動いて一人が中央(ゴール付近)という約束事があったのであれば、2人のコンビネーションは良かったのかなと・・・先日のキリンカップ(コートジボワール戦)での玉田のゴールも同様。
DFラインとGKに関しては、完封したし、守備から攻撃の起点という意味でも遠藤及びSBのプレーは一つ興味深かった。
さぁ次はアウェイでのオマーン戦。
多分、今日の試合のように簡単なものにはならないと思うし、内容も酷いかもしれない。0-1での辛勝かもしれない。ただ、次の試合に勝つと3次予選突破に向けて大きな一勝となると思うので頑張って欲しいものです。本音では、今日くらいの内容は欲しいかなぁ・・・
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【ロンドン2日時事】サッカー・イタリア1部リーグ(セリエA)王者のインテル・ミラノは2日、来季からの新監督としてチェルシー(イングランド)元監督のジョゼ・モウリーニョ氏(45)の就任を発表した。3年契約が結ばれた。3日に就任会見を行う。年俸900万ユーロ(約14億6000万円)との報道もある。 (後略) インテル新監督にモウリーニョ氏=イタリア・サッカー |
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遠藤と長谷部のダブルボランチはかなり前からおすすめだったんですが、予想通り機能しましたね。特に遠藤に目がいくと思うのですが、ボランチ二人がそれなりにボールを捌けるチームというのは、実は代表レベルだと欧州にも少ないという意外な事実。日本だとやっぱり中盤全員がボールをきちんと捌けることが大事だなと感じました。個人的には今日の中盤に小笠原加えて、松井をもう一つ前で使うのもおもしろいんじゃないかと。
今後は継続が重要ですが、果たして岡田監督が今日の路線のまま前に進めるでしょうか? 実は一番不安なのはそこだったりして。
後、個人的に長友はまだまだですね。プレー判断磨けば相当伸びる可能性あるかもしれないけど、現状だとフィジカル以外に取り柄がみあたらない印象。
こんばんは、はじめまして。
ご指摘の点、修正しておきました。ありがとうございます。ある程度、試合前に想定出来た内容でしたし、チームコンセプトも分かり易い感じはしましたね。
あとは、最終予選、世界レベルでやれるか?となると、やはり中盤次第かと・・・
こんばんは。
ボランチに関しては、正直、色んな組み合わせ(方法論)があると思います。ただ、松井、中村俊輔の部分に関しては、他の選手とのレベルの違いは顕著なので、彼らを昌洙出来ない場合ってのが気になる所ですが・・・
長友に関しては、現状で足りない部分はしょうがないと思いますし、そこで失点をしたとしても監督の意図として世代交代及び不足している左SBの強化というのがはっきりしているんで別にいいと思っています。あとは、FWの二人以外がちょっと気になるかなと。
もっと点をとれたのではないでしょうか!?
欧州組とJ組のレベルの差がこの試合でもでていたと思いますね
松井選手が攻守にわたってよく動いていたのが印象的でした
こんばんは。
そうですね、警戒していたわりにはオマーンの脅威は少なかったですね。ただ、次はアウェイなので、環境なども含めて今回のように上手くは行かないと思いますが、その中で如何にして勝ち点3を取るか・・・仮にこれで引き分け以下だったら、岡田JAPANは、思いっきり“内弁慶”ってなってしまうし(苦笑)
あんときは、小野小笠原本山酒井遠藤でしたっけ?
今考えるとすごいメンバーですよね。ボールもって仕掛けて勝つ気満々の布陣!
小野が決勝にいたらどうなっていたのか…やっぱりスペインにチンチンにやられていたのか…
まあ、最終予選・W杯じゃ鈴木今野を使うんでしょうが。
大久保も良く走って枠にいちゃったみたいだけど信じて走った。相手のマークがぜんぜんついてこなかったけどあれはあれでよかったのでしょうか?
アウェイでは違うと思うのでガンバレ!
こんにちは。
おっしゃる通り。SBに関しては考えなければならない。
最低限、運動量あってクロスの精度は、求めたいところです。鹿島に復帰した中田浩二なんかはどうでしょうかね?