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日本vsパラグアイ【キリンカップ2008】

2008年05月28日 | 日本代表 (岡田JAPAN)
■ キリンカップ2008
   日本(0-0)パラグアイ
    

この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ 中盤の組み合わせを試した、パラグアイ戦

来月から行われる、南アフリカW杯アジア3次予選に向けての最後のテストマッチとなったパラグアイ戦。前回のコートジボワール戦では、選手交代を2人(松井→香川、玉田→矢野)を行っただけだったが、この試合では、交代枠6人をフルに使った。

 後半 0分 遠藤 → 松井
 後半18分 鈴木 → 長谷部
 後半18分 巻  → 高原
 後半24分 長友 → 駒野
 後半32分 山瀬 → 大久保
 後半40分 憲剛 → 今野

――先日のコートジボワール戦とはタイプの違う試合に見えたが意図通りだったか?

 今日のメンバーだと、こうなる危険性は十分あるだろうと。ただ、一度やってみないと分からないということでトライしました。その中で見えてきたことがあったので、自分としては良かったです。選手の交代に関しては、ヤット(遠藤)はコンディションの問題があるので45分で。(鈴木)啓太と巻もけが明けで万全ではなかったので後半の15分くらい(で交代)。これも予定通りで、その中でいろいろテストしたということです。

引用元:スポナビ - パラグアイ戦後 岡田監督会見

素直に岡田監督の言葉を受け止めるのであれば、この試合、中村俊輔を軸とした中盤の組み合わせをテストしたかったのだと思う。
試合前日は、中村俊輔のフィジカルコンディションが良くないような話もあったが、結局、この試合で俊輔は90分間プレーした。やはり、来月から行われる南アフリカW杯アジア3次予選でも、俊輔をチームの軸として考えているのであろう。

多分、見ている方の中にも、後半に入り次々に投入される選手の組み合わせを気にしていたと思う。
前回のコートジボワール戦は、[4-4-2]であったが、この試合は[4-2-3-1]という形。これにより中盤の組み合わせを1人多くテスト出来た。さらに、3の真ん中に「山瀬 → 松井 → 大久保」と入れたことから[4-2-3-1]でのセカンドトップの組み合わせも考えていたと思われる。

◆ 守備面での土台作り
岡田監督は、この時期にチームの土台の部分、守備の戦術をチームに浸透させることを主眼としているようである。この行為自体は、チームを形成する上で、至極当然な作業であり、最も重要なことである。そういう意味では、この2試合を見る限り、ある程度守備面に関してはチームの意識の統一は成されて来ているように思える。

この守備の戦術は、基本的に『前線からプレスを仕掛けボールを奪って速攻を仕掛ける』というスタイルであるが、前回のコートジボワールでも90分間の試合展開で考えると、時間帯によってばらつきが見られたが、この辺の守備面に関しては、岡田監督であれば最低限のことは徹底させれると思うので、それほど問題視す必要はないと思う。つまり、時間の経過と共に良くなっていくと思われる。

■ パラグアイ代表監督の感想は、的を得ている

◆ 「決定力不足」という問題と離して考えてはいけない
今回のパラグアイ共に、前半の早い時間では良かったが、その後、自分達のリズムで試合を上手くコントロールすることが出来なかった。この辺に関しては、コートジボワール戦の記事書いたので割愛するが、この試合の印象は、パラグアイ代表監督の試合後のコメントが第三者的かつ日本サッカーをよく知らない人達の一般的な感想だと思う。
私の印象としては、前半と後半とではまったく違う2つのチームのように思えた。それが、こちらのプレーの影響によるものかどうかは分からない。もしかしたら、日本が自滅というか、自分自身でレベルを下げてしまったのではないかという印象さえ受けている。いずれにしても前半の日本は、非常にスピード感あふれていて、プレーも正確だった。攻撃時にいい動きができていたと思う。

引用元:スポナビ - パラグアイ代表マルティノ監督会見

つまり、パラグアイ代表監督としては、岡田監督がこの試合で選手の組み合わせをテストしたがっているという思惑など分からない。(同じ監督として想像は出来るだろうが・・・)強豪国と言われるチームは、このような自分達の時間帯・決定機が2、3と訪れるような時間帯でしっかりとゴールを決める。ただでさえ、ゴールが少ない日本代表であれば、このような時間帯にしっかりとゴールを決めておきたかった。それによりチームに自信もつくだろうし、来月から行われるW杯アジア3次予選にも弾みがついたと思う。
つまり、テストという意味合いがなかったとしても、前半20分前後までのチャンスでゴールが決まらなかったという点に関しては、いわゆる「決定力不足」という問題と離して考えてはいけないと思う。

問題は、攻撃面である。仮に、今回の2試合で一つもゴールがなかったとしても可能性の感じるプレーが多ければネガティブな意見はなかったと思う。その一方で、パラグアイ戦でゴールが決まらなかったもののその事実に関してネガティブな意見も聞かない。結局は、この2試合の位置付けがテスト的色が強かったこと、チームの熟成度も低かったこと、さらに、少なくとも南アフリカW杯アジア3次予選の方が大事であると考えているからだと思う。

ただ、サッカーがゴール数を競うスポーツである限り、日本代表が10年近く「決定力不足」と言われ続けている問題を解決することが、岡田監督であろうと誰であろうと日本代表の監督をするからには突き付けられる。そもそも代表の監督が、解決・改善すべき問題ではないのは重々承知だが、やはり、代表とはいえ、一つのチームとして考えれば、最低でも1-0で勝てるチームを作らなければならない。

■ 逆に、見えにくくなった中盤の構成

コートジボワール戦スタメン ◆ あなたなら、どうする?
岡田監督が中盤の構成を色々といじったのも、守備面での問題というよりは「奪ってから攻撃」の部分での、選手個々の特性・組み合わせを考慮しての入れ替えだったと思う。

 パサータイプ「中村俊輔、中村憲剛、遠藤」
 ボランチ担当「鈴木、今野、長谷部、(中村憲剛)」
 攻撃的MF 「山瀬、松井、香川、(大久保)」 ※ 分類は、便宜上

FWに関しては、「大久保、玉田、巻、高原、矢野」と5人選出されているが、現在の調子を考えれば、大久保、玉田が妥当な線だと思われる。しかし、アタッカー陣の薄さは否めない。そういう意味でも、前述の通り「山瀬、松井」をセカンドトップ的なイメージで起用の可能性も試したと思われる。

ただ、南アフリカW杯アジア3次予選に向けて、どの組み合わせがベストだったかは、正直分からない。結局、どの組み合わせであっても一長一短があったと思うし、各組み合わせを試す時間も短過ぎた。ファンやサポーターは、自分の好みもあると思うので、色々と議論するも今はまだ愉しいと思われる。(最終予選じゃないからね)

   

【2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ アジア3次予選】日本代表メンバーを発表!(08.05.28)
どうやらアジア3次予選メンバーが発表されたが、今回のキリンカップで出場しなかったのは、GKの川口、川島、井川、内田だけとなった。そういう意味では、一通り選手がキリンカップでピッチに立ったこととなった。(GKに関しては、楢崎で決まりだろうし不足の事態が発生しても川口なら十分対応出来るだろう)あとは、岡田監督が、どの組み合わせをファーストチョイスとして選ぶか?だけである。但し、コンディション面で大きな問題がない限り、中村俊輔をチームの軸として考えていることだけは間違いないと思う。その一方で、他の選手のベストの構成が見えにくくなった感も否めない。あなたなら、どうする?

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (九州っこ)
2008-05-28 19:29:33
寺田&中沢のCBコンビが観たかったですね
仮に闘莉王が怪我で3次予選に出られなかったことを想定してキリンカップでやってほしかったですね
パラグアイ戦後半24分以降の布陣が一番いいですね
ただし、CFに矢野、右CBに中沢で試してほしかったですね
返信する
こんばんは (vababond)
2008-05-28 22:35:49
日本のストライカー
 釜本→ゴン中山→??
であるならばあと20年くらいはストライカーは登場してこないのでは?

私はドイツ大会予選時から中沢FWコンバート支持者です。かなしいかな...

現在でも少年サッカーの指導者は一番うまい子をMFに置きたがる日本ではいつまでたっても「キャプテン翼」の呪縛から開放されないでしょうね。
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2008-05-28 23:19:36
九州っこさん

こんばんは。
中澤に関しては、ある程度、計算出来るって思ってあえて起用する必要なかったんじゃないでしょうかね?マリノス時代も一緒にやっているし。
個人的には、[4-2-3-1]の是非は別にして、後半頭の形に、長谷部を入れた形をもう少し見てみたかったなぁと思っています。
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2008-05-28 23:21:59
vababondさん

こんばんは、はじめまして。
中澤のFWは考えたことはないです。闘莉王のFWならちょっと頭をよぎったことはあるけど(笑)
時々見かける「キャプテン翼」の呪縛って、個人的には、そっかな?って気がするんですよね。私自身、もろ「キャプテン翼」世代ですけど。
返信する
Unknown (カムカム)
2008-05-31 05:14:47
初めまして。

◆ あなたなら、どうする?

のところですが!

俊輔を軸に考えるならクロスに合わせれる選手を中心にしたいですね。

  前田
   闘利王  
大久保   俊輔 
 小笠原 長谷部
浩二     駒野          
  中澤 阿部 
   楢崎

という布陣はどうでしょうか?

・大久保をサイドで起用してファーサイドへのクロスの形まで
・俊輔の周りには走れる選手。
・闘利王・阿部・浩二のシステム的な柔軟性。
・小笠原には中盤の底でゲームメイクに期待。

俊輔→松井
阿部→柏木
一人は状況に応じて。

 前田 大久保
松井     柏木 
  小笠原 長谷部 
浩二     駒野
  中澤 闘利王

基本はやはり4-4-2
左SBと松井・俊輔の相方等攻守のバランスを考えると悩みます。
左右のキッカーが欲しいので柏木。
阿部を下げた場合に中盤に高さが欲しいので長谷部→稲本もありかも。

登録メンバー外も含めるとこんな感じになりますね。
今回のに適用するならば
前田→高原、柏木→山瀬、浩二→長友、稲本→今野
返信する
Unknown (yohan)
2008-05-31 21:44:42
クラシカルなトップ下の選手てもうシュンスケぐらいでしょ。

柏木、長谷部、梶山みたいな中盤の底でゲーム作る選手が増えてきましたね。

後はセカンドストライカーが増えたかなぁ。
柿谷、香川とか。マジうまいっす。
サイドアタッカーも家長、水野、梅崎、田中アトムなどやっとでてきました。

大型FWもちょくちょくでてきましたね。デカモリシとか。

返信する
4-2-2-2で (やまけん(肩の力を抜いて))
2008-05-31 22:25:45
★ こんばんわ
FWは人材不足で、中盤は海外から3人呼んであまり気味。そこで4-2-3-1というのは止めてほしい。がそうなりそうですね。
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