まるこの「時事和訳ブログ」

英文記事を訳したり雑感を書いたりします
まるこの「写真ブログ」にもどうぞ
@リンク先へはブックマークからどうぞ

イタリアが難破船の行方不明者の捜索を打ち切る

2012-01-31 | Weblog

http://bbs5.as.wakwak.ne.jp/110307/1328019210.jpg
(写真)ヘリコプターから消防士が船に降ろされています

イタリアの緊急省は、レスキュー隊員の危険を考えて、クルーズ船のコスタ・コンコルディアの水没した部分にいる行方不明者の捜索を中止すると言いました。

イタリアの市民保護局は、火曜日に、原型を損ねた船体の中で捜索を続けるには技術的に危険が大き過ぎると言いました。

行方不明者の親戚や国の外交官には中止の決定を知らせたと声明で伝えました。

コンコルディア号は1月13日にジリオ島の沖合で座礁しました。船長が船を規定のルートから逸らしたので岩礁に乗り上げ横転して大被害を受けました。

17人の遺体が引き揚げられましたが、その中の1人は身元が分かりません。16人がまだ行方不明です。

          **************

17人目の犠牲者は、ペルー国籍の若い女性であることが分かったそうです。目撃者の話では、彼女は最後まで乗客の避難を手伝い、自分の分の救命胴衣を年配の女性に譲って自らは装着しなかったそうです。

船長はさっさと逃げたと言われていますが、こんな美談もあるのですね。

生存の可能性が低くなった行方不明者よりも生きている人の命を考えてのイタリア政府の判断だったのでしょうが、遺族にとっては最後まで探してほしいでしょうね。

燃料の漏洩防止や船体の処理、遺族への補償などまだまだ問題が残っています。大変な事故です。


多くの人が中国の新年を祝う

2012-01-30 | Weblog
 今日、大勢の人がロンドン中心部にあるトラファルガー広場に集まって中国の新年を祝いました。

辰年の新年の祝いでは爆竹のショーや想像上の動物の竜踊りを見ることができます。

打楽器の楽団が大きく熱のこもった曲を演奏する間、入念に作られたドラゴンの衣装を身に着けた曲芸師が演壇を飛び跳ねます。

ロンドンのボリス・ジョンソン市長は祭りのイベント会場で話しました:「素晴らしい光景です。ここ数年我々が行っている行事でこんなに多くの群衆を見たことがありません。世界経済が進むべき道を示していると思います。」

「ロンドンはグローバルな都市です。世界のどの都市よりもロンドンの経済に貢献してもらうために、中国の学生に来てもらっています。彼らはロンドンが好きだと思います。安全な都市ですから。」

「このような中国の新年を祝うことが大事なのです。同時にロンドンと中国の間の関係強化にもなります。」

         *************

ロンドンも中国経済を取り入れて自国の経済の活性化を図ろうとしているようです。中国の新年を共に祝い中国の学生を賛美するなど大サービスですね。

困窮しているユーロ圏も中国に要人を派遣して経済的支援を要請しています。米政府も中国政府に人種や武力問題などで苦言を呈しながらも経済は頼っています。

日本も、中国人の観光誘致に励んでいます。今や、中国は世界から頼りにされている。国土の広さと人口の多さが武器でしょうね。

日曜日は見たいテレビ番組が多い

2012-01-29 | Weblog
 
今、「ETV特集」の@非戦と平等を求めて@幸徳秋水と堺利彦…を見ています。

大逆事件(幸徳事件)の裁判と裁決の矛盾。明治政府は国家の権利を最大限に悪用してこの機会に社会主義者を追放。

その後も、幸徳事件の裁判の不正を追及する運動が国内外で起こりましたが最高裁は却下。戦後の言論の自由と平和憲法は死守しなければと再認識しました。

その前は、BSプレミアムの「開拓者」の最終回。実話をもとにした満州の開拓地で苦労をした人々の物語です。

戦後、ソ連軍の満州侵攻によりシベリアに抑留された開拓者兵士達の苦労、取り残されて中国共産党のために労働させられた開拓者達。

何とか帰国できた開拓者達は日本社会に受け入れられなくて那須の山中を再び開拓して自立に向かわざる得なかった。

さて、保守議員達の動きが目立ってきましたが、今の時代は大丈夫でしょうか。

今日のニュースはお休みです。<(_ _)>

南スーダンが石油製造を中止

2012-01-28 | Weblog

http://bbs5.as.wakwak.ne.jp/110307/r1160-1327754268.gif
(写真)両スーダン
青色の■  製油所
灰色の□  石油産出地
緑色の●  油田
ライン @パイプライン

南スーダンは、スーダンとの紛争解決の交渉が失敗したことを受けて、土曜日に石油の生産を中止すると言っています。

両国は、エチオピアの首都アディス・アビバで話し合いましたが交渉は失敗しました。

南スーダンは7月にスーダンから独立しましたが、石油を輸出するためにスーダンの施設を使用しています。

両国は、コストの面で合意が成り立っていません。

石油の輸送料金はスーダンの国家予算の大きな部分を占めます。南スーダンが独立した時に石油生産地域の大半を失いました。

スーダンは南スーダンが料金を支払わないことを非難して、料金の代わりに石油を強奪し始めました。

ロイターの報道によれば、スーダンは南スーダンから盗んだ原油をすでに少なくとも一貨物分を数百万ドル割り引いて売ってしまいました。更に多くを要求しています。

南スーダンは、自国の石油を盗んでいるとしてスーダンを非難し、生産を中止すると先週発表しました。

石油生産を中止すると南スーダンの主要な収入源が減ることになりますが、〝石油戦争″と呼ばれているような状態にはないと記者は伝えています。

両国の指導者は、エチオピアとケニアとソマリアの指導者の仲介によってアディス・アビバで話し合いましたが、合意に至りませんでした。

南スーダンの交渉代表は、生産中止はほぼ終わり土曜日には完全にストップすると言いました。

「次の日には施設の清掃を終えて保存の状態になる」とも。

石油の争いは、南スーダンの独立以来、両国間で最大の危機になっていて、戦争再燃の脅威も孕んでいると記者は伝えます。

         *************

南スーダンは油田を持っていても設備がなく、スーダンは設備を持っていても油田がない。地理的にも後発国家である点でも南スーダンはスーダンと交渉して合意するより仕方ないでしょう。

石油や水の争いが国家の危機になってきたことは歴史が語っています。


韓国が、民間団体による北朝鮮への支援を認める

2012-01-27 | Weblog
 
http://bbs5.as.wakwak.ne.jp/110307/r1160-1327669891.jpg
(写真)坡州の非軍事地帯近くの統一大橋で北朝鮮の開城に向かっている小麦粉の袋を積んだトラックを見る韓国兵士。韓国の統一省に許可された支援は市民団体によるものです。

韓国は、金曜日に、先月の金正日氏の死去以来、初めて市民団体のメンバーに北朝鮮へ物資を運ぶことを許可しました。

国境の都市坡州からのAP通信のビデオには、国境を超える180トンの小麦粉を運ぶトラックの列が映っています。

韓国の統一省は、民間のグループのメンバーが子供向けの支援物資を運んでいると言いました。政府は、今月始めに支援物資の輸送を認めましたが、民間人は伴っていませんでした。
韓国人は政府の許可なしには北朝鮮を訪問することはできません。

支援は、父親が心臓発作で死去した後、北朝鮮が金正恩周辺で結束しているときに行われました。彼の死後、北朝鮮は韓国の現政権とは交渉しないと言っています。

韓国は、保守派の李明博大統領が2008年に政権に就いて以来、北朝鮮への大規模な公的食糧支援を中止しています。大統領は、北朝鮮は先ず非核化を進めるべきだと言います。

          **************

北朝鮮の横暴な振る舞いや暴言に対して、韓国はよく我慢していると思います。それどころか、「相手にしない」と言われている李明博大統領は支援物資を許可したようです。

彼の政治生命が短くなってきて少しでも南北の改善で得点を上げたいという思惑があるのでしょうか。

援助が欲しいのに強がりを言っている子供のような北と経済的ゆとりができた大人の韓国。統一へと向かうのでしょうか。