まるこの「時事和訳ブログ」

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ローハニ氏がニューヨークから帰国

2013-09-28 | Weblog

 

 (写真)テヘランに戻ったローハニ大統領を支持者と反対派が出迎える

国連出席の間、ローハニ大統領はイランで問題になっている核問題に関して変化のシグナルを送りました。

それで、オバマ米大統領と30年ぶりにトップレベルの電話対談が行われました。

数百人の人々がテヘラン空港に集まりました。支持者は旅を歓迎し、反対派は靴を投げつけました。

フランスの記者によると、空港の外にはおよそ200~300人の支持者が集まってローハニ大統領の努力を称えました。

しかし、およそ60人の反対派は、「アメリカに死を」「イスラエルに死を」と叫びました。

ローハニ大統領は、彼の車が離れる時群衆に手を振りました。

ニューヨークタイムズは、数十人の反対派が大統領の車に卵や靴を投げつけている様子を混とんとした状態と伝えました。

イラン労働ニュース社(ILNA)は:「多くの若者と学生がメフラバド空港に集まってニューヨーク滞在中の大統領の発言や姿勢を支持した」と伝えました。

また、イランのアヤトラ・ハメネイ最高指導者の高級アドバイザーのヴェラヤティ氏や多くの閣僚も大統領を歓迎したと伝えました。

オバマ大統領との電話対談はローハニ大統領がニューヨークを発つ寸前に行われました。

ファーズ・ニュースは、先に電話をしたのは米国側だとするローハニ大統領の言葉を引用しました。米国ではいくつかの報道がそれを否定しています。

「昨日、空港に向かう準備をしていた時に、ホワイトハウスから米大統領が是非電話で話をしたいという連絡があった」とテヘランに着いたローハニ大統領の言葉をファーズ紙が引用しました。

「大使の携帯電話にその連絡があった。会話は大半が核問題に関するものだった。」とローハニ大統領。

電話の後、オバマ大統領は言いました:「前進させるには確実に妨害があるだろうが、成功を期待する。我々は包括的に解決できると信じている。」

穏健派とされているローハニ大統領は、6月に就任しました。彼は、核問題に関する交渉は3~6か月のうちに実現させたいと語りました。

彼は、また、西側諸国が長い間疑ってきた核爆弾をイランは追及していないと強調しました。

もし、ローハニ大統領が国連で話したことを実現でき、また、世界の大国がそれに応じることができれば、その時に進展の可能性があります。

初めてのスピーチを過去と全く異なる状況の中で行ったとローハニ大統領。

米国と中国は、P5+1として知られている交渉国である米・ロ・英・仏・中とドイツによる現在の提案にイランが応じることを期待していると言いました。

六か国は、イランに20%増殖のウラニウムの生産と貯蔵を止めて核爆弾の能力の達成をあきらめるように求めています。

また、地下の増殖炉フォルドゥを閉鎖するようにも求めています。

イランとP5+1の間の実質的な交渉は10月15日に行われる予定です。ローハニ大統領は、その時に計画書を提出するとしていますが、詳細は語りませんでした。

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ローハニ大統領は、世界に向かって随分改革的なスピーチをしたものだなあと感心しました。と同時に一挙にあれほどの改革的なことを語って国内では大丈夫なのかなあという心配もありました。やっぱり大統領は卵や靴を投げつけられたようですね。でも、支持者の方が数が多いし、ハメネイ最高指導者側や閣僚の支持もあるので心配しなくてよいのかな・・・。

大胆に核問題を解決して、ミャンマーのように民主化を進めれば、経済制裁も解除され投資などの協力も得られて国民の生活が楽になるかもしれません。それを北朝鮮も見ていてほしい。 でも、現実はなかなか厳しいでしょうね。


パキスタンのバス爆発で少なくとも17人が死亡

2013-09-27 | Weblog

(写真)パキスタン・テレビが放映した破壊したバスと道路に散らばった破片

パキスタン北東部ペシャワール近くでバスが爆発して少なくとも17人が死亡したと伝えられました。

バスには政府関係者が乗っていておよそ15キロ北東部のブルベラ地域に戻るところでした。

70人以上が乗車していたと警察が伝えています。

ペシャワールでは、ここ数年、タリバン過激派による多くの爆発や銃撃が起こっています。

最初の報道によると爆弾はバスの後部に置かれていました。

金曜日の爆発で少なくとも34人が負傷したと政府高官が記者に語りました。いまのところ犯行声明は出ていません。

警察は、バスの爆破は特に政府職員を狙ったものとしています。

ペシャワール爆発物処理班の班長が、10キロから15キロの爆発物が装置されていたと発表しました。

日曜日には、ペシャワールの教会の外で2発の爆弾が爆発しました。パキスタンの教会内の爆発としては最悪のものでした。パキスタンタリバンに関係のある過激派が犯行声明を出しました。

2012年6月には、同じ地域で、政府職員を乗せていたバスが爆破されて少なくとも20人が死亡、40人近くが負傷しました。

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パキスタンのペシャワールは過激派の巣窟のようです。住民は恐怖に晒されていることでしょう。 現地で危険を冒して治安の改善のために努力をしている日本人も多くいます。気を付けてください!


英国の冒険家が手漕ぎボートでアラスカに到着

2013-09-25 | Weblog

 

英国の女性が、アメリカ合衆国のアラスカに到着して、日本から手漕ぎボートで太平洋を横断する7,000キロの単独の旅を終えました。

サラ・オーテンさんは、東京の東部千葉県の銚子市の海岸を4月27日に出発し、月曜日にアラスカのアダック市に着きました。

28才の彼女は、カナダのバンクーバーに行く計画を立てていましたが、悪天候のために目的地を変更せざるを得ませんでした。

彼女のボートは、5か月の間に、高波と強風で5回転覆しました。また、アラスカに着く直前に貨物船と衝突しそうになりました。

オーテンさんは、アダックに着くと友人やサポーターに迎えられました。

極度に疲労したが、この経験は人生の中で最も強烈で記憶に残る5か月だったと彼女は語りました。

今回はオーテンさんの太平洋横断の2度目の試みでした。彼女は、昨年、宮城県の海岸沖でボートが難破して日本の沿岸警備船に救助されました。

オーテンさんは、自転車やカヤックなど人力の乗り物に乗って世界中を旅する試みをしています。

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勇敢な女性がいるものですね!無事に着いたからよかったものの周囲の人には心配の連続だったことでしょう。 とにかく、おめでとう!


日本のおむつメーカーが中国で生産を増やす

2013-09-24 | Weblog

日本のおむつメーカーが、上質な赤ちゃん製品を求めて高まる中国の需要を満たすために中国での生産を増やしています。

日本のおむつ大手ユニ・チャームは、来年3月までに中国に5番目の工場を作る予定です。揚州に新工場を建て、中国での売り上げを20%増やすことが目標です。

前年度から2013年3月までのユニ・チャーム・グループの総売り上げは中国市場の14%になりました。

大王製紙は、南通市に中国初のおむつ工場を建てる予定です。11月に製造を始める計画を立てています。

三井化学と東レもおむつの基本材料を製造するために中国の生産ラインを拡張する予定です。

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中国で日本企業が頑張っています。おむつなど赤ちゃん製品は上質なものはまだ中国では製造されていないのでしょうか。


エジプトの裁判所がムスリム同胞団の活動を禁止

2013-09-23 | Weblog

 

(写真)軍は、対テロ戦と称して同胞団を取り締まっています

エジプトの裁判所は、ムスリム同胞団の活動を全て禁止しました。

3月に、カイロの管理裁判所は、イスラム教徒の活動が非政府組織の立場に相当するかどうか見直すように求められていました。

軍当局は、7月3日にモルシ大統領を追放して以来ムスリム同胞団の取り締まりを行っています。

総代表のモハメド・バディエ氏を含む同胞団の多くの幹部が暴力や殺人を扇動した容疑で拘留されています。

多くの人々がモルシ氏の復職を要求しています。彼らの大半は同胞団のメンバーで、治安軍と戦って死者も出ています。当局は、取り締まりをテロ対策としています。

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ムバラク前大統領時代に抑圧されていたムスリム同胞団にとって「アラブの春」は解放された喜びの出来事でした。でも、同胞団の政治は若者に気に入られず再び「第二次アラブの春」が起こり、それに軍が加わりました。そして、再び同胞団は軍に抑圧されることになりました。

アラブの春は真の民主主義を求めたものなので、宗教でも軍隊でもない、世俗的民主主義の筈だったでしょう。でも、エジプトではそれを求める若者に政治力がなくて、結局、軍隊を許すことになりました。軍の強硬な手段は、再び「第三次アラブの春」を招くことになるのではないでしょうか。

真の民主主義までは遠い道のりですが、血を流さずに前進してほしいものです。