百合ヶ原 名もなき原種たち-1

昨日に引き続き、百合ヶ原公園のバラです。
原種コーナーにあるバラですが、
ここはローズウォークと違って管理があまりされていない状態で
殆どの名札は朽ち果てており名前がわかりません。
大木になったもの、反対に枯れ枝ばかりになったものもあります。

下草もあまり刈られていないので、蕾のときから毛虫なども多く、
せっかく開いた花も黒いこがねのような小さな虫が群がっていました。

きっとここでしか見られないような原種もあると思いますが、
なぜこんなにも放置されているのでしょうか。本当にもったいないです。
せめて名前がついて、下草が刈り取られていたら、
こんなにも虫に食われることはなかったかも。
美しい花がもっと見られるのに。と残念です。

もし、名前がお分かりになりましたら、是非教えてください。




これは花が咲いたら分かりました。
サンショウバラですね。



大きな株で沢山の花がついていました。



咲き始めはこんなにも濃いピンクの花なんですね。
カップ咲きで可愛らしい～
いつも咲き終わりの写真しかみていなかったので、
まるで別の花をみているようでした。





これは秋のヒップも見ないと損です！


謎-1


アーサー・ヒリラー（Arthur Hillier,ハイブリッドマクロフィラ）というバラが百合ヶ原にあるようです。
もし、そうならだぶんこれではないでしょうか・・・？
親はヒマラヤに咲くロサ・マクロフィラとそしてロサ・モエシー、すごい組み合わせです。
咲き始めはこんなに素敵に！



今草笛で話題（自分だけの？）になっているマスター・ヒューもハイブリッド・マクロフィラですが、
もしかしたらこんな形、色のヒップなのかな～とまだ見ぬバラを想像しています。
このヒリラーはモエシーに似てトゲトゲのヒップになるようですね。
この後、どんな形のヒップになるのか見てみたいです。



初々しい枝は滑らかな紫の枝に爽やかな緑の葉がとてもきれいで心奪われます。
ナイアガラさんがご紹介しているロサ・マクロフィラ・ルブリカウリスにやっぱり似ています。




謎-2　ロサ・メリナ？かも知れないバラ





めしべの先が赤いのでメリナかな～と思っていますが・・・
やさしいピンクの花びらです。


謎-3　




かわいいです～


謎-4　


花弁が細くて隙間があいています。ロサ・ポーリー？？


謎-5


ロサ・カニナは写真でしかみていませんが、もしかして？


謎-6


ロサ・グラウカだと思いましたが、花弁が丸っこいです。
百合ヶ原にはハイブリッド・グラウカの Rosa rubrifolia ‘Carmenetta’があるそうですが、
もしかしたらこれかもしれません。
Carmenettaの親は、ロサ・グラウカとロサ・ルゴサとなっています。
ルゴサの大きな花弁が遺伝しているのかも。


謎-7


この山吹色の八重咲きは、ロサ・フェティダ・ペルシアーナ（Rosa Foetida persiana）かな～
葉を見ようと思ったら、なぜかチリチリに・・
以前、育てていた好きなバラです。

謎-8


写真では分かりづらいのですが、濃ピンクに金色の大きめの葯がとてもきれいでした。
巨大な株で、全く近づくことさえできませんが、
どんな名前のバラなのか非常に気になりました。

つづく