韓国演奏旅行の続きが、なかなか書けないまま、また昨日コンサートへ行ってしまいました。
<日時>2008年6月3日(火)19:00
<会場>サントリーホール
<曲目>
■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》
(アンコール)ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番~第1楽章
■ブルックナー :交響曲第7番(ノヴァーク版)
(アンコール)ステンハンマル:カンタータ「歌」~間奏曲
<演奏>
■ピアノ:エレーヌ・グリモー
■指 揮:パーヴォ・ヤルヴィ
■管弦楽:フランクフルト放送交響楽団
会場は、久しぶりのサントリーホールです。
席はというと、C席にもかかわらず、指揮者や奏者と同じ舞台に立っているような気分にさせてくれる大好きなLA席。
期待に胸膨らませて、開演を待ちます。
拍手に迎えられて登場したグリモーは、すらりとした容姿で、やはりチャーミング!
一瞬の間があった後、「皇帝」の変ホ長調の和音が、心地よく響きます。
オケは予想通りピリオド奏法ですが、ほんの少しヴィブラートがかかっていました。
第1楽章で時折気になったのは、和音が十分響き終わらない間に、次の和音へ移ってしまうこと。
フレーズの終わりが少々寸詰まりになってしまうので、奏者も幾分戸惑っている気がしました。しかし、すぐに微調整するところは、さすがに放送オケです。
グリモーのピアノは、雰囲気に流されることなく充実した響きが印象的でした。
一音一音も勿論美しいのですが、「フレーズを弾くと、より魅力的な響きになる」、そんな感じです。
だからこそ、ベートーヴェンやブラームスを弾いても、まったく違和感がないし、かつゴツゴツ感のない独自の魅力がでてくるのでしょう。
アンコールで聴かせてくれたピアノソナタ第30番は、その意味でもとても素晴らしかった。
高音域のきらきら光るような美しさは、まさに格別。とても幸せな気持ちにさせてくれました。
後半は、ブルックナーの7番。
コンサートでこの曲を聴くのは、ずいぶん久しぶりです。
ブルックナーもピリオド奏法?
いやいや、パーヴォ・ヤルヴィの言葉を聞いてください。
「ピリオド奏法や様式を理解するのは大切だが、その奴隷になってはいけない。
ピリオド楽器を使うこと自体ではなく、どういう音・音楽を想像するかが重要。
ベートーヴェンはベートーヴェンらしく、マーラーはマーラーらしくということ。」
ヤルヴィのコメントどおり、たっぷりとした響きで、「ああ、ブルックナーだ」と聴きながら思わず納得。
どんな和音も、高音がさきに響くことはありません。
同時に響くか、まずバスが響いて僅かに遅れて高音、というどちらかなのです。
そして、豊かだけど決して重くならないバス。
このあたりが、ブルックナーらしいと感じた原因のひとつかもしれませんね。
それから、もうひとつ特筆したいのは、魅惑の木管群。
なかでも、フルートのソロは飛び切りの美しさでした。
終演後、ヤルヴィがすぐに彼の演奏を讃えたのもよくわかります。
私も思わず「ブラーヴォ」と声をかけてしまいました。
そして、この日嬉しかったのはアンコール。
大好きなステンハンマルの間奏曲が聴けるとは、夢にも思いませんでした。
ヘンデルのアリアをどこか思い出させる、この素敵な音楽。
聴きながら私は涙が出てきました。
派手さはないけど、思い出に残るコンサートでした。
<日時>2008年6月3日(火)19:00
<会場>サントリーホール
<曲目>
■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》
(アンコール)ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番~第1楽章
■ブルックナー :交響曲第7番(ノヴァーク版)
(アンコール)ステンハンマル:カンタータ「歌」~間奏曲
<演奏>
■ピアノ:エレーヌ・グリモー
■指 揮:パーヴォ・ヤルヴィ
■管弦楽:フランクフルト放送交響楽団
会場は、久しぶりのサントリーホールです。
席はというと、C席にもかかわらず、指揮者や奏者と同じ舞台に立っているような気分にさせてくれる大好きなLA席。
期待に胸膨らませて、開演を待ちます。
拍手に迎えられて登場したグリモーは、すらりとした容姿で、やはりチャーミング!
一瞬の間があった後、「皇帝」の変ホ長調の和音が、心地よく響きます。
オケは予想通りピリオド奏法ですが、ほんの少しヴィブラートがかかっていました。
第1楽章で時折気になったのは、和音が十分響き終わらない間に、次の和音へ移ってしまうこと。
フレーズの終わりが少々寸詰まりになってしまうので、奏者も幾分戸惑っている気がしました。しかし、すぐに微調整するところは、さすがに放送オケです。
グリモーのピアノは、雰囲気に流されることなく充実した響きが印象的でした。
一音一音も勿論美しいのですが、「フレーズを弾くと、より魅力的な響きになる」、そんな感じです。
だからこそ、ベートーヴェンやブラームスを弾いても、まったく違和感がないし、かつゴツゴツ感のない独自の魅力がでてくるのでしょう。
アンコールで聴かせてくれたピアノソナタ第30番は、その意味でもとても素晴らしかった。
高音域のきらきら光るような美しさは、まさに格別。とても幸せな気持ちにさせてくれました。
後半は、ブルックナーの7番。
コンサートでこの曲を聴くのは、ずいぶん久しぶりです。
ブルックナーもピリオド奏法?
いやいや、パーヴォ・ヤルヴィの言葉を聞いてください。
「ピリオド奏法や様式を理解するのは大切だが、その奴隷になってはいけない。
ピリオド楽器を使うこと自体ではなく、どういう音・音楽を想像するかが重要。
ベートーヴェンはベートーヴェンらしく、マーラーはマーラーらしくということ。」
ヤルヴィのコメントどおり、たっぷりとした響きで、「ああ、ブルックナーだ」と聴きながら思わず納得。
どんな和音も、高音がさきに響くことはありません。
同時に響くか、まずバスが響いて僅かに遅れて高音、というどちらかなのです。
そして、豊かだけど決して重くならないバス。
このあたりが、ブルックナーらしいと感じた原因のひとつかもしれませんね。
それから、もうひとつ特筆したいのは、魅惑の木管群。
なかでも、フルートのソロは飛び切りの美しさでした。
終演後、ヤルヴィがすぐに彼の演奏を讃えたのもよくわかります。
私も思わず「ブラーヴォ」と声をかけてしまいました。
そして、この日嬉しかったのはアンコール。
大好きなステンハンマルの間奏曲が聴けるとは、夢にも思いませんでした。
ヘンデルのアリアをどこか思い出させる、この素敵な音楽。
聴きながら私は涙が出てきました。
派手さはないけど、思い出に残るコンサートでした。
TBをしたまま、ご挨拶が遅れまして申し訳ありませんでした。この日のコンサート、素敵でした~^^ 私はグリモーの大ファンなので、ただ登場してくるだけで胸が熱くなってしまうのですが(笑) それでも冷静に、皇帝・・・素晴らしかったなぁーと思います。私は2楽章に胸がきゅ~となって、3楽章では圧倒されっぱなしで、何が何だか!
ブラームスP1は一番好きな曲なんです!あとop118-2(ブラームス晩年の小品)も大好きです!
私は音符もよめない超ド級の素人ですが(爆)
今後ともどうぞ、よろしくお願いします
ようこそ、おいでくださいました。
がちゃ子さまのブログを拝見していて、「大」が3つくらいつくくらい?のグリモーファンでいらっしゃることがよくわかりました。(笑)
私もグリモーの演奏は以前から好きで、よくCD等で聴いていましたが、実演はこの日が初めてでした。
改めて、とても素敵だと思いました。
グリモーの演奏を聴いていると、ブラームス、ベートーヴェン、シューマン、ラフマニノフ、どれをとっても瑞々しさが溢れていて、ほかのどのピアニストとも違う感じがします。
私も応援して行きたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
ようこそおいでくださいました。
私も昨日の放送見ましたが、グリモーのピアノ、本当に素敵でした。
感動を新たにした次第です。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。