思いは実現する

日々の考えや覚書、構想などを思いつくまま記していきます。

幸せ論

2007-09-24 18:29:05 | Weblog
以下は,『掃除道』鍵山秀三郎著(PHP)からの引用である。
「学級づくり」「人間関係づくり」に生かせる話材である。


 「幸せな生活」と「不幸な生活」,みなさんはどちらを選びますか。
 もちろん,「幸せな生活」ですよね。
  1年間ずうっと「不幸な生活」だったらいやですよね。

 人間の幸せには三つあると言われています。
  
  一つ目の幸せは,「してもらう幸せ」です。
  皆さんが赤ちゃんのとき,お腹が空いたといっては泣き,オムツが濡れたと
 いっては泣きました。
  するとお母さんが飛んできて,おっぱいを飲ませてくれたり,オムツを替え
 てくれましたね。
  そのとき皆さんは幸せでした。
  これが「してもらう幸せ」です。

  二つ目の幸せは,「(自分で)できるようになった幸せ」です。
  字が書けるようになった。
  一人で自転車に乗れるようになった。
  サッカーがうまくなった。
  これが「できる幸せ」です。
  何でも自分でできるようになると,偉くなった気がしてうれしいものです。
 
  でも,その次の幸せがあります。
  三つ目の幸せです。
  それは,「人にしてあげる幸せ」です。
  人がしてほしいことをしてあげれば喜ばれますね。
  そんな人は頼りにされます。
 人にモノを差し上げる,自分の身体と時間を使って何かして差し上げる,相手
 の喜びをわが喜びとする。
  この幸せを大事にしていただきたいのです。
  「してあげる幸せ」は三つの幸せのなかでも最高の幸せです。
  さあ,皆さんも「してもらう幸せ」から「できる幸せ」へと進み,そして「し
 てあげる幸せ」を味わえる人になってください。                      

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 ここからは,私の考えである。


 実はもう一つ幸せがあると思う。
 四つ目の幸せである。
 次のように話す。

 
 実はもう一つあります。
 四つ目の幸せです。
 それは,「乗り越えた幸せ・克服した幸せ」です。
 人生にはいろいろ苦しいことやつらいことがあります。
 本当に落ち込んで体調を崩すぐらいつらいこともあります。
 そんなとき本当に逃げ出したくなり,「こんな生活いやだ」と思い悩みます。
自殺をする人さえいます。
 でも,それを乗り越えたとき,自分の力や周りの人たちの力を借りて克服した
とき,そこには何とも言えない「幸せな瞬間」が待っています。
 
 それは,本当に小さな「幸せ」かもしれません。
 しかし,その「幸せ」が訪れたとき,人間がひとまわり大きくなっているのです。
今ままで以上に「やさしい心」を持つ人間になっているのです。
 それは,苦しみやつらい経験が肥やしとなり,それを乗り越え克服したこと
で,ひとまわり大きな人間になれるからです。
 たとえ「乗り越えることができなくても」,その経験をしたことで,「本当に
苦しい・つらい」という貴重な体験をしたことで,「心のいたみ」の分かる人間
になっているのです。
 「心のいたみ」が分かる人間,それは真に本当に「やさしい心」を持つ人間です。

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