信教・愛嬌・これ最強♪ Aパート

今回ご紹介するのは、武装神姫シリーズよりライトアーマーカテゴリーに分類される神姫、シスター
型“ハーモニーグレイス”。前回の天使コマンド型から今度はシスター型ですが、今回はモチーフが
はっきりと分かりやすいデザインです。修道女の服装をメカニカルにアレンジされた、中々バランス
の良いデザイン。でも、リアパーツが無いのが少しさみしいかな？


素体状態はこんな感じ、ライトアーマーは武装パーツが最小限なのが
特徴ですが、カラーリングもそんなに変わっていないのに大きく変わっ
た様に見えるのは何故だ。


ご尊顔拝見…片方に髪を縛っているせいか、武装状態に比べると子供っぽくなった印象。オプションフェイスは笑顔パーツ…あーこいつ反則的に
可愛いなぁ。口を開けたオプションフェイスはこれまでいくつかありましたが、前歯が造形されている物は珍しい。そして前髪を束ねている、十字架
型の髪止めがポイント。

バトルロンドでは、シスターと言うお堅いイメージとは正反対のハイテンション型。能天気でポジティブ思考、常にノリで行動する明るい神姫です。
でもモチーフ上“神に仕える身”である事をちょっと笠に着る所も有り、マスターや他の神姫をやや上から目線で“君”と呼んだりします。でもそんな
に嫌味な感じがしないのは、持ち前の天真爛漫さのせい？

軽いジョークを好み、カスタマイズやトレーニング等の行動を選択するメニュー画面に移行すると“何でもどうぞ！私は君の言うがまま♪”とか、カス
タマイズを選択すると、冗談交じりに“私の体を「カスタマイズ」して、何をしようって言うんですか？”と言ったり、ステータスを見る時は“ステータス
は乙女の秘密ですよ☆”と返したりします。そして賛美歌を歌う機会が多いせいか音楽が好き。聖職者でありながら意外に好戦的で、天罰や神の
鉄槌の名目と共に、嬉々として相手をボコボコにします。あー…キリスト教徒ってそういうトコありますもんね、別に意外じゃないか。（え？）

そんな彼女も落ち込む時が有り、あんまりボロ負けすると落ち込んだ事を笑って誤魔化そうとしたり、“バッテリーが切れるまで、滝に打たれて反省
してきます…。”などと零す事も。滝に打たれるのはキリスト教じゃないだろう…全体的にどっかズレてるんだこいつは。


縛ったサイドテールは、根元から捻る事が出来ます。動きに合わせて髪を靡かせる、もう当たり前になってきました。

バトルロンドでは…このサイドテールも武装パーツ扱いになっていて、重量0　耐熱5となっています。少しでも耐熱性
を上げたいと言う方はどうぞ。


それでは武装パーツの解説に入ります。まずは頭部パーツ“ホーリーヘッダー”、よく修道女が頭に被っているあれですね。
正面から見ると目立ちませんが、斜め横から見ると後頭部が出っ張っています。

バトルロンドでは、重量1　防御30　対スタン20　耐熱20のハーモニーグレイス専用装備です。頭をすっぽり覆っているので、
見た目は暑苦しそうなのに意外と耐熱性あり。


“ピュアリティガード”、聖職者らしく十字架のエンブレムが付いてますが、素体同様に胸元のガバッと開いた大胆な
デザイン…セクシーな恰好した聖職者って良いのか？

バトルロンドでは、バトルロンドでは、重量2　防御40　回避－20　対スタン10　となっています。
そしてコーディネート（詳しくは下記参照）が成立すると、相手の接近戦しか出来なくなる状態異常“チャーム”を
完全に無効化する能力、“チャーム無効”が発動します。


そしてハーモニーグレイスから強化された特殊システム“コーディネート”が有ります。コーディネートとは、同じ属性を持つパーツで三つ以上の組み合わせ、及び他の属性を入れない組み合わせをした時に発動するアビリティの事で、条件が面倒なだけにその効果は大きい物が多いです。


そもそも武装神姫のパーツにはそれぞれに“系列属性”と言う物が有り、例えばアーンヴァル等のメカ系パーツにはメカ属性、マオチャオ等の動物系パーツにはアニマル属性と言った具合に。そしてハーモニーグレイスのパーツは洋風属性となります。余談ですが、同じ属性なら違う神姫のパーツを組み合わせてもコーディネートは成立します…例えばハーモニーグレイス装備にサイフォス装備のミックスをしても、コーディネート能力は付加されます。属性の無いパーツでも同様。逆に、違う属性パーツを入れた場合はコーディネートが崩れ、例え揃えたとしても能力が付加されません。

追記　コーディネートシステム自体は随分前からありましたが、精々同系列装備でステータスアップ…例えば和風コーディネートだと和風武器の威力＆命中率20%アップと言った、地味な物が多くあまり目立たなかったのです。だから上記の様に“ハーモニーグレイスから強化された”と言うわけです。


上腕部が“ホーリースリーブ”、下腕部が“セイクリッドカフ”。ホーリースリーブは特にギミックは有りませんが、セイクリ
ッドカフには神姫ジョイントが有ります。適当なシールド付けるのが良いかと。

バトルロンドでは、ホーリースリーブは重量0　防御10　対スタン15。重量は0なのは良いんですが、他のステータスが
雀の涙。でもこれ上昇率が低い分コーディネートから除外しても支障は無い（同じ属性が三つあればコーディネートは成
立するので）し、装備に加えるかは余裕が有るか無いかで判断すると良いでしょう。セイクリッドカフは、重量0　防御10　
命中10。内容はホーリースリーブに似ていますが、命中が上がるので選ぶならこっちがお勧め。

そしてもう一つ、セイクリッドカフには“打撃ダメージダウンレベル1”のアビリティがあります。～ダメージダウンは大抵の
場合は胸部パーツに備わっているアビリティ（例外にシールドや頭部パーツ有り）ですが、シールドでは無い手首に付け
るリストパーツにあるのは珍しい。これの活用方法は、例えば射撃ダメージダウンのある胸部パーツを付け、打撃ダメー
ジダウンのあるセイクリッドカフを付ければ、射撃と打撃の両方に耐性を持たせる事が出来る訳ですよ。

こんなダメージダウンの併用は今までも普通に出来ましたが、セイクリッドカフの登場によりそれがやりやすくなりました。
命中も上がるし地味に役立つパーツです。そしてその気になれば、その状態から更に音響ダメージダウンのある頭部パ
ーツを付け、セイクリッドカフのジョイントに装甲パーツを付けてシールド代わりにする（シールドとリストパーツは二者択一
で併用は不可）なんて無茶も可能になります。


しかし、それをやるとディゾナンス状態（各パーツ属性が三つ以上混在した場合に起こる神姫のステータス低下状態⇒神姫に“センスが悪い”と呆れられるのが原因）になりやすいですが。ディゾナンスを避けて組み合わせるには、どうしてもパーツは限られてしまいますね。昔はディゾナンスなんて無かったので、属性無関係で付け放題だったものですが。

追記　上記の“セイクリッドカフのジョイントに装甲パーツを付けてシールド代わりにする”と言うのは、デフォ装備だけの話で単品の課金アイテムは除外して書いてます。つまり、課金アイテムの中にはジョイント付きシールドは有ります。


“ドレス・オブ・ヴァージン”、腰に付けるスカートパーツです。後部パーツのジョイントに接続されているので有る程度上下
には動きますが、真横には開きません。が、元々神姫素体の股関節は横可動が弱いので、そんなに弊害は無いかと。

バトルロンドでは、重量4　防御80　回避-70　対スタン25　アビリティSP回復量ダウン無効、そしてコーディネート成立時
にSPダメージダウンレベル3のアビリティが付きます。回避が下がるのは、やっぱり動きにくくなるから？スカートパーツの
重量は大体2～3が相場なのですが、それにしてはこいつは重い…。

そして恐ろしいのがスキル“カーテンオブヴァージン”、自分のライフポイントを最低500回復させる（素体防御力を上げれば
回復量更にアップ）上に貫通ダメージ無効、更にこの状態だと防御力もアップしているので、大抵の攻撃は高確率で弾き
返します。気になるステータスは習得レベル0　消費SP300　防御100（これも素体防御力を上げれば更にアップ）…。

こんな強力なスキルが習得レベル0と最初から使えるとは驚きですが、レベル0だとSPが150～180なので、SP不足により
使えません。よって、結局はウェルクストラのハイマニューバミサイル等の、序盤で使えるスキルでSPを増やす必要が有り。
しかし、全体的にやはり強力なスキルでしょう。


専用パーツを使えば、ご覧の通り肩に付ける事も出来ます。“俺を見た奴は死ぬぜ！”な某ガンダムさんもやってまし
たな、これ。

バトルロンドでは、ピュアリティガードの別バージョンとなっていて、ドレス・オブ・ヴァージンと併用する事も可能です。
ただし、見た目だけでステータスは変動しません。


可動性は腰に付けた時と同様で、上下に可動するだけで真横には開きません。素体の右腕が前に出した状態、左腕
が脇を開いた状態ですが、ご覧の通り干渉してあんまり動きません。この画像が限界です…。
ですから、私はこの状態が好きではありません。


レッグパーツ“イノセントシューズ”、靴ですわな。でもただの靴では無く、メカニカルな造形になっているのが特徴。

バトルロンドでは、重量2　防御10　機動5　対スタン5と地味なステータス。しかしコーディネート成立時にダウン無効
のアビリティが付くので、それ目当てで装備するのは有りでしょう。ただし、ハーモニーグレイス装備の弱点“機動力の
低さ”から来る移動範囲の狭さ、これを覚悟しなければなりませんが…。ちょっとだけネタバレになりますけど、移動範
囲が狭い＝思う様に武器が使えないのですが、それは序盤だけです。後半になると、ハーモニーグレイスに死角は無く
なりますから…詳しくは後述。


それでは今度は武器のご紹介を。十字架型武器“ホーリーエコー”、先端に神姫ジョイントがあるだけで、単品では
握らせる以外に使い道無し。

バトルロンドでは、重量2　攻撃300　命中160/1HIT　射程0～200の近中距離用、サブステータスは準備80　硬直20　
スタン90　ダウン80となっています。これは音波を飛ばす音響攻撃武器で、それを抜きにして考えてもステータスが高
めなので非常に役立つ武器です。スキルは無いけど威力も有る、並のハンドガンよりずっと強いです。命中は若干低め
ですけど、実際使ってみると結構当ててる気が…？


同じく十字架型武器“クロスシンフォニー”、十字架型銃器ってあちこちで見かけるようになりましたなぁ。
ライトアーマーにしては、珍しく大型銃器。そして、あちこちにジョイントが有るのが特徴。

バトルロンドでは、重量7　攻撃410　命中130/1HIT　射程200～400の遠距離用、サブステータスは準備130　硬直130　
スタン60　ダウン80となっています。最初はアーンヴァルのレーザーライフルみたいに光学兵器かと思っていたのですが、
実際は砲弾を発射するランチャー系でした。そのレーザーライフルに比べると威力は及びません（レーザーライフルは520）
が、重さだけはいっちょまえに同じ…レーザーライフルより小さいのに。ランチャー系としては、その威力は中級クラスです
が、命中率は上位なので割と使いやすいです。準備硬直時間はやや長めですが、ランチャー系の中ではマシな方です。


攻撃スキル“ラ・アンセム”、垂直に上昇し斜め上からビームを連射する技です。この時だけはビーム兵器になります。習得レベル25　消費
SP500　攻撃1700　命中3HIT　射程0～100の近距離用、準備180　硬直180　スタン無し　ダウン無しとなっています。

ラ・アンセムはハーモニーグレイス最強スキルなので、習得レベルも高く消費SPも最も多く、レーザーライフルのハイパーブラストに比べたら
1000程劣るとは言え、必殺技としてはギリギリ通用する威力があります。

が、最も恐ろしいのは破壊力では無くドレイン能力。なんと、相手に与えたダメージの半分を吸収し、自分のライフポイントを回復させてしま
います。しかも、相手のSPを－20%ダウンさせるアビリティもあるので、強いけど敵に回したら厄介な能力です。しかも意外に近距離用なの
で、距離を詰めて封じたつもりでもこれ出されて逆転される…なんて事も有りますので。


“マジェスティック・フレイム”、ご覧の通り燭台です。
細かい所まで造形されているのですが、細い分耐久性が心配です。っつーか折れそう。

バトルロンドでは、ステータスは重量2のみで、武器では無くオプションパーツ扱いとなっています。
では、これをどうやって使うのかと言うと…？


クロスシンフォニー第二のスキル“マリア・トーチ”を使う為に必要なブースターパーツなのです。
遠距離射撃を命中させた後に、クロスシンフォニーにマジェスティックフレイムを接続し、銃口と蝋燭からライフドレインビームを発射する追加攻撃スキル。
習得レベル20　消費SP400　攻撃1000　命中2HIT　射程200～400の遠距離用、準備無し　硬直240　スタン無し　ダウン無しとなっています。

威力は決め手になる程では無いとは言え、距離を置いて射程0～200のラ・アンセムを封じたつもりでも、マリア・トーチの射程は200～400、つまり遠距
離でもドレイン能力が使えるので機動力低くても支障無し、ハーモニーグレイスに死角無し。カーテンオブヴァージンの回復&防御能力と言い、流石にハ
ーモニーグレイス強過ぎだろう…。当然ながら、この二つを装備に加えていないと使用不可です。バトルロンドでは使用時に画像の様な片手持ちになる
んですが、製品だとこれかなりギリギリのバランスで保持しているので、ちょっと傾けるとポロリと落ちます。




ちなみにデフォ装備のハーモニーグレイス、コーディネート能力やら単品装備でも付加されるアビリティ、それらをまとめると…？

打撃ダメージダウンレベル1⇒打撃ダメージ25％軽減
SP回復量ダウン無効⇒相手からのSP回復量を下げる能力を無効化
SPダメージダウンレベル3⇒相手からのスキルポイントをマイナスさせる効果のある攻撃無効化
ダウン無効⇒相手の攻撃により100％ダウンしなくなる
チャーム無効⇒強制的に近接攻撃させられる事が無くなる
貫通ダメージダウンレベル1⇒相手の防御力無効の貫通攻撃を25%軽減

…デフォ装備だけでこんなにアビリティが付く上に、先程の回復スキルやライフドレイン能力…強過ぎるわ！



こうしてみると、ハーモニーグレイスは完全に防御型神姫ですね。しかしデフォ装備では回避率-90に機動力5と敏捷性では絶望的、かつ通常攻撃で耐性があるのは打撃だけで、それ以外の射撃などの攻撃は普通に入るので、そこが弱点と言えば弱点ではありますが…。でも防御型だけに防御力も190とそこそこあるし、しかも回復とドレインがあるからなぁ。だからと言って、これだけで楽して勝てるほどバトルロンドは甘くは無い訳でして。

ダウン無効化能力はおいしいので、私は以前二個買いしたグラップラップから拝借したガスボンベ（攻撃20　耐ダウン-20）×2とミニボンベ×4（攻撃10　耐ダウン－10）を付け、ボンベの弱点“攻撃は上がるけどダウン耐性マイナス”をコーディネートアビリティで無効化させ（ボンベは無属性なのでコーディネートが崩れない）、攻撃だけアップさせるカスタマイズで攻めています。ちなみにそれをやると、デフォだと攻撃力0なのが80まで上がります。

いずれにせよ、ハーモニーグレイスは敵に回すと倒しにくく、相手に粘られて勝ちでも負けでも無いドローに持ち込まれ易い、非常に戦いにくい神姫です。相手にした時の戦法としては、最低でも打撃ダメージアップレベル1のアビリティを付けて打撃耐性を無効化（レベル2以上に出来れば尚良し）、もしくは回避率の低さをついて遠距離から命中率が低い代わりに高火力ランチャーで狙い撃ちするか、そして貫通アビリティのある武器＋攻撃力を上げて回復量以上のダメージを与え、ガードの上からゴリゴリ削っていく力押し、しかないですかねぇ…。

SPダメージダウンを付けるのも手ですが、最も消費量の少ないスキルでさえ最低500は回復されてしまうので、これだとドローに持ち込まれる可能性が高いです。一番確実なのは、ガード不能武器を使っての防御不能攻撃&防御不能スキルで戦う事（カーテンオブヴァージンは防御スキルなので、この方法だと完全に封じられます）ですが、それらは威力が弱かったり課金アイテムだったり…。


総評としては、ウェルクストラと比べると装備はやや寂しいですが、その代り武装のボリュームで勝負！やっぱりデカいクロスシンフォニーは、低価格帯のライトアーマー
にしちゃ頑張った方です。それに、ウェルクストラの武器と違いクロスシンフォニーには豊富に神姫ジョイントがあるので、アンオフィシャルなカスタマイズをすればプレイバ
リューはウェルクストラ以上です。本体武装でも、ドレス・オブ・ヴァージンが場所を付け変えられたりしますしね。見た目は地味だけど意外に遊べるハーモニーグレイス、
それに可愛いのでお勧め。私がこんな勧め方するのは珍しいですね。


キャラ設定は次回に。