大きな世界の小さな部屋

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気まぐれな五面相 前篇

2008年04月19日 00時03分48秒 | 武装神姫
今回ご紹介する我が家の神姫第三号、猫型神姫“マオチャオ”です。


武装神姫シリーズ第二弾として発売されたマオチャオ、重装甲タイプですがストラーフとはまた違った
趣となっています。ストラーフは素体を覆っていた重装甲パーツは見た目とは裏腹に脚部だけでしたが、
マオチャオはそこだけでは無く上半身を丸々と覆ってしまうアーマーパーツが特徴です。そして、曲線を
主体としコミカル路線のデザインとなっているのも…アーンヴァル&ストラーフのクール路線とはまた
違ったデザインは同カテゴリー内キャラとしては水に油かもしれませんが、こういう事が許されるのも
各弾ごとにデザイナーを代替わりさせ、多彩なデザインセンスを投入する事で世界観に深みを持たせて
いる武装神姫シリーズならでは。同じ第二弾の犬型神姫“ハウリン”は接近戦遠距離戦をバランスよく
こなすオールラウンダーなのに対し、マオチャオタイプは近距離戦に特化した神姫で、マオチャオ自身
は銃器類を全く持っていないのが特徴です。だから、その戦法はかなり限定された物となってしまい
癖が強いです。しかしこのデザイン、私はなんとなくネイティブアメリカンの工芸品みたいなイメージが
あるんですが…私だけでしょうか?


素体はこんな感じ…ややオレンジ気味のホワイト&イエローと
洋菓子のババロアみたいな配色ですが、第一弾には無かった
素肌部分があります。設定的には素肌ではなく“肌色の装甲”
だと思いますが。そして何よりも目を引くのはそのデカ頭ですね…。


ご尊顔拝見。第一弾と違い、随分と頭身と目が大きくマンガチックなデザインとなっているのが分かります。
今回のデザイナーであるBLADE氏はこんな感じの絵柄ですからこうなった訳ですが、流石に第一弾神姫と
比べると違和感ありますね。

バトルロンドでは、ちょっとわがままだけど猫なで声で甘えてくる子供キャラでした。
裏表が無いので扱いやすく、バトル敗退時にも頭ごなしに叱ったりせずに慰めてやるといいでしょう。


マンガチックと言えば、後ろ髪が真後ろに向かって尖っている所も実にマンガチックです…
っつーかどこぞの音速ハリネズミ?


ヘッドギア“鉄耳装「ティエアールツァン」”は、アーンヴァルタイプ同様に接続用ジョイントの付いた前髪パーツを
介して接続します。それにしても、なんだかせとものっぽくて重そうですね。


マオチャオ装備の最大の特徴、やはりその上半身を構成する腕“争上衣「ツェンシャンイー」”ですね。こういう太い腕となるとすぐに干渉して可動範囲が狭まるというのは世の常ですが、
一応二重ボールジョイントや手首にロール軸が備わっているので、見た目よりは動きます。しかし、二重ボールジョイントが備わった部分から下の方、人間で言う所の肘が曲げた状態が
デフォでまっすぐ伸ばせない、故にクセが強すぎて上手くポーズが付けられません。尚、この装備を付ける場合は素体の両腕を外さなければなりません。まぁ外側からは全く見えないので
問題はありません。
しかしこの機構、ストラーフタイプのレッグパーツ同様に装着系可動フィギュアの抱えるジレンマ“武装すると可動範囲が狭まる”に対する一つの答えだと思うんですよ。素体の腕を使わず武装
パーツそのものを腕とすれば、素体の可動範囲に制限など出来ませんから…これは往年のタカラ玩具“機甲警察メタルジャック”でも見られた処理です。ただし、それを突き詰めると“素体なんか
いらないじゃん”って結論に行き着いてしまいますけどね。話を戻しますが、外装パーツに腕を丸々一組用意すれば素体の腕に頼らないで済むというコンセプト、なのに何故に肘を固定にしたのか。

バトルロンドでは、これで相手を殴って攻撃します。
そして装備の形状の都合で、争上衣を装備するとそれに対応していない武器は一切装備不能となってしまいます。まぁ、こんな手じゃモノを掴めませんしねぇ。対応武器は全部で三つのみ
なので、それだけで戦うことになってしまいます。つまり武器選択の範囲が狭まる訳ですが、限られた戦術しか取れなくなるか面倒な武器選択をしなくて済むか、それはプレイヤーの判断に
委ねられます。何にせよ、マオチャオタイプの主力武器になる事は間違いないですね。尚アーマーパーツも兼ねていますので、武器として使用できるだけで無く防御力も同時に上がります。
それもシールド等のサブアーマーとは違いメインアーマーなので、上昇数値もサブアーマーより多め…っつーか私の知りうる限りではこれが最大の防御力を備えています。ただし重量は8と
かなり重め…それを差し引いても一つのパーツで武器&防具になるのは魅力ですね。スキルは相手の懐に飛び込みパンチを連打する“スーパーねこパンチ”。威力は700~900前後で割と
使えますが、これガード可能スキルな上に射程が近~中距離なので、思うように使えないなんて事も多いですね。


多分気付いてる人少ないと思うので少しだけ触れますが、実は手の甲を外すとその下に二つ隠された
ジョイントがあるんですよ。



マオチャオの武器は、すべて手首に取り付ける形になります。
まず猫型だけにクロー“研爪「ヤンチャオ」”これは手首に直接被せる形で装着。クローの基部は一つ一つが凸ジョイントで接続されているので、カスタマイズに応用出来そう。曲線主体の柔らかいデザインに見えますが、ツメの先端は意外にシャープで凶悪なイメージです。何かとポーズの付けにくい腕ですが、この研爪装備時だけはさまになりますね。爪の一つ一つは神姫ジョイントで接続されており、外せばデカいメリケンサックっぽくなります。誰だゼクトマイザーとか言ってるのは。

バトルロンドでは、ウチの子はこの武器が大好きらしく最も使用頻度が高く、事実上マオチャオのメイン武器となっています。命中率は武器の少ないマオチャオでは中ってトコですが、攻撃力も中なので割と扱いやすいです。スキルは“風刃”、マオチャオには珍しく遠距離攻撃スキルで、距離を置いてからクローを振りかぶり真空カッターを飛ばすと言うもの。これもガード可能スキルですが、それでも遠距離から700~900前後のダメージが入るというのは魅力です。ただスキルなので使いたい時に使えませんし、それにこれは近距離では使えないので相手から離れなければならない、威力も中クラスなのでこれで仕留められなければまた相手の懐に飛び込まなければ一切の攻撃が出来ない、そもそも遠距離戦は近接タイプのマオチャオには不向きなので、これを使わずに済めば一番良いんですけど。大体、相手との距離が離れている時に使うならまだしも、決定打になりにくい風刃を使う為にわざわざ自分から距離を置くよりも、そのままの間合いでスーパーねこパンチでも打ち込んだ方がずーっと効率が良いです。


シールド、“防盾「ファンビー」”、バトルロンドでは二個使用なのに一個しか付属していない…二個買いしろと?ええしましたとも!
腕の関節にクセがあるせいで、ガード以外のポージングが難しいです。

バトルロンド内では、上記の通り両手装備がデフォでありこれで相手に殴りかかります。威力はクローに比べ若干劣りますが、防盾には防御スキル“最強シールド”が備わっています。
これは相手の攻撃を無効化する(無効化出来ない攻撃もあり)スキルで、ストラーフのデモニッシュクロー等の1500近い大ダメージを出すスキルをも無効化出来るのは大いに魅力です。


最後に大型ドリル“旋牙「シャンヤ」”、他の装備と違いこれだけは手首ごと差し替えて接続します。特にギミックは無し…手動でも回転ギミックがありますが、それはドリルと基部が神姫ジョイントで接続されてるってだけの話だし。ミクロマンのアランみたいに、指先で弾くと高速回転…とかやって欲しかったですが、防盾が性質上ギミックを仕込みにくいだけに余計に。それにこの手首ジョイントの長さが足りなくて外れやすいし、争上衣の曲がった腕もありポーズが付けにくいです。ですから、最低でも接着剤での軸強化必須。二個買いしたのでこれも二つありますから、取りあえず両手に付けてみました。おお!クラッシュマン、クラッシュマンじゃないか!分からん人はロックマン2をプレイせよ。

バトルロンドではドリルだけにマオチャオタイプの装備では最強クラスなのですが、何分重いので攻撃モーションが大きいのが難点。最初はスキルが無かったのですが、バージョンアップに伴い
“ふぁいなるドリドリあたっく”という攻撃スキルが追加されました。


レッグパーツは“天舞靴「ティアンウーシェ」”、貧弱に見えますが実は足首にボールジョイントがあるので、見た目
以上に接地性は高いです。ただ、やっぱり足の裏が小さい上に上半身にボリュームのあるデザインなので転倒
しやすいです…しかしアーンヴァルやストラーフとは違い背中に付けるリアパーツの類が無いので、その二つの様に
後方に転倒しやすいって事は無いですね。

バトルロンドでは、珍しくスキルの備わったレッグパーツとなっています。
その名は“スーパーねこキック”、攻撃が命中した時にそのままキックをお見舞いする追加攻撃スキルです。
こちらもスーパーねこパンチ同様に700~900前後のダメージ&ガード可能スキルに加え近~中距離技とやや中途半端
ですが、でもスキルゲージ残量を上手く調整すればスーパーねこパンチがヒットした直後にスーパーねこキックで追い打ち
(私は“ねこ乱舞”と呼んでいます)をすれば、合計で1600~1800前後のダメージが入りますので、使い方によっては
一撃必殺の大技となります。ただしスキルを連続で使う事になりますから、その分スキルゲージも沢山消費しますので
多用は出来ないのが難点ですね。


そしてシリーズ初の…っつーか最初で最後になりそうな遠隔操作ユニット“プチマスィーンズ”。
猫の頭部を模した5種類のコアパーツにそれぞれ異なったボディパーツから成るもので、全部で4種類あります。そしてコアパーツは、争上衣の背中
中央に取り付ける事が出来ますが、頭部は5種類なのにボディパーツは4種類しか付属していないというのはどういう了見か…常に背中に余った
1個を付けるのがデフォなのか?それに、そもそも合体すると性能的に何のメリットがあるのか全く不明なのは問題だと思います。それをフォロー
する為のオレ設定も用意してありますが、それはまた機会を改めて。しかし…なんで一体だけ“あずまんが大王”のかみねこそっくりなんでしょうか?
ちなみに各頭部にはそれぞれ名前が付いていますが、それはバトルロンドではなくもう一つの武装神姫ゲーム“ジオラマスタジオ”で確認する事が
出来ます。番号順に“ヒメにゃん”、“ボクにゃん”、“クロにゃん”、“オレにゃん”、そして背中にいるのが“シロにゃん”です。尚、下にある黄色いのは
プチマスィーンズ用ディスプレイスタンドですが、これ一個しか付いていないとはどういう事か。

バトルロンドでは、武器では無く攻撃スキル専用パーツとなっています。
スキル名は“サンドスプラッシュフィーバー”、スーパーねこキック同様に追加攻撃スキルとなっています。ヒット後プチマスィーンズ各機が集中砲火
し、500~700前後のダメージを与えます。威力はスーパーねこキックに比べると劣りますが、スキル使用レベル(スキルはそれぞれに定められた
一定のレベルに達していないと使用できない)が0なので最初から使えます、ですから序盤はこれに頼りっきりになりやすいですね。
それにバトルロンドはスキルを使わないとスキルレベルがアップしないので、ねこ乱舞が使える様になるまではコレを使い続ける事になります。


武装神姫シリーズは、全身に備わった神姫ジョイントを介したカスタマイズが特徴の一つですが、アーマーパーツにはミクロマンと違い凹ジョイントのみで凸ジョイントが
無く、その為にミクロマンほど多彩なカスタマイズが出来ないのが欠点でした。しかし、今回の第二弾からは新規に中継パーツが付属する様になりました。
両側に凸ジョイントを備えたパーツなのですが、これを使えば凹ジョイント同士でもアーマーパーツと武装パーツを付けることが出来ます。だったら最初からこれをやれと
言いたくもなりますが、昨今の玩具メーカーを考えるとむしろ早い対応だと思うのであまり文句言っちゃいけません。でもまだまだ足りない…他のユーザーも同意見だった
らしく、この問題は後に完璧な形で解消されたのですが、それもまた機会を改めて。


総評としては、
近接戦闘型というコンセプトと相反して腕が足を引っ張りポーズ付けがしにくい、お世辞にも出来が良いとは言えない
仕上がりとなってしまったのは否めません。相方のハウリン(未購入)は逆に腕がまっすぐで曲げられないだそうで…
太い腕だと可動範囲が狭まると言うのも分かるのですが、だからって固定にされたらもっと困ります。それに大体、
マオチャオとハウリンってデザイン的に大差が無いんですが。BLADE氏のデザイン画を見ても、マオチャオタイプは
腕を曲げた状態になったものばかりですから、氏が真っ直ぐに出来ないという設定でデザインしたのでしょう…何にせよ
もっと遊ぶ側の事も考えて欲しいというのが本音です。
そもそも、上半身と腕を丸まる覆って何かメリットがあったのでしょうか?確かにシルエットは大幅に変わる&素体の
腕を使わず腕を可動させるというアイディアは良いと思いますが、肝心の遊びやすさが追いついていない様では。
せめて差し替えなり、もしくは山口可動なりでまっすぐ伸ばせればよかったんですが。

では、いよいよキャラ設定の紹介ですが…次回に続きます。


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2 コメント

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うちのこ、上出来!! (えびとろあなご蒸し)
2008-10-11 11:23:29
 非武装のまっさら状態では確実に悪魔さんより能力が高いですね。実際の所、マイ神姫バトルではドローながら後一撃、と言う所まで追い詰めましたし、トレーニングしていても実際、早いうちに「大成功」出してくれていますから(悪魔さんはまだ1度も…)。
 猫型はナックル系主体の戦闘になるので攻撃力と命中力を主に育てています。Lv.0のまっさらな状態では通常武装状態でのマイ神姫バトルでは惜しくも悪魔さんに負けましたが、猫爪、攻撃力鬼高っ!!
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猫は知っていた (ALE)
2008-10-12 19:18:49
すっぴん状態で戦わせたことは無いんですが、基本ステータスではマオチャオタイプの方が上ですか、知りませんでした。早いうちに大成功とは、ウチのコはそんな優秀な成績は出してくれませんでしたけどねー・゜・(つД`)・゜・

マオチャオタイプはああ見えて防御も結構あるので、飛び道具が少ない点に目を瞑れば攻防ともに優れていると言えるかもしれません。ただ、命中率が低くても攻撃力の集中して鍛えておけば、通常攻撃が当たらなくてもスキルアタックで一発逆転(スキルは防御スキルや反撃スキルで無効化されない限りは必ず命中しますから)…という戦法も取れますよ。
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