大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ワーカホリックは油圧式 Aパート

2011年03月29日 08時07分44秒 | 武装神姫

今回ご紹介する神姫は、建機型“グラップラップ”。発売時期は“ティグリース”&“ウィトゥルース”と同時期で、ヴァッフェバニー
等と同様に、素体を後から買い足すEXウェポンシリーズとして販売されました。しかし他アイテムよりボリュームがあるので、定価
は少々高め。建機モチーフの割に、定番のショベルもバケットも削岩機もキャタピラも付いておらず、作業用アームのみとなっている
のが特徴です。ぶっちゃけ、仮面ライダーバースの方がまだ建機に見える。あっちはキャタピラにクレーンにドリルにショベル完備だ
もんなぁ・゜・(つД`)・゜・


オフィシャル設定では黒素体を使用しますが、バトルロンドでは青味
掛かった作業着っぽい素体となっています。


ご尊顔拝見…デザイン&原型制作は有名造形師の鬼頭栄作、実写キャラやクリーチャー造形を得意とする人で、やはりと言うかリアルタッチ
な男前。他の神姫がアニメ調の顔立ちが主流なので、これが原因で周りから浮きまくり、しかもオプションフェイスパーツも無く、市場から最も敬
遠された不人気クイーンです。

バトルロンドでは、豪快で竹を割った様な感じで、性格も男前キャラ。口調は土方の親分みたいで荒っぽいですが、自分の否は素直に認めそれ
を恥じるタイプ…ホント男前ッスわ。


頭部に付いているパーツは“レーザー式測量機GR02”,これは頭部と一体式なので外せません。
普通じゃ気付かないんですが、アップにすると造形デロデロ。しかしこれは、大量生産時による劣化
でしょう。鬼頭氏がこんなズサンなもの作る訳がないもの。

バトルロンドでは、グラップラップ専用装備として登場。ステータスは索敵+20だけ…索敵補正
が上がるとバトル中に相手を見失う可能性が下がるのですが、見た目と違って命中率は一切
上がらないのであんまり使い道は無いです。索敵より命中率の方が大事なんだって…。

余談ですが、バトルロンドOPムービーではこれを暗所でライトとして使っていて、それを見てウィトゥル
ース
がビックリしていました。


アイソレーション・アーマー。従来の物に黒のマーキングが付いただけの、実に簡素なもの。ティグリース
とまでは行かなくても、せめてフォートブラッグみたいに角張った新規パーツにして欲しかった。

バトルロンドでは、防御+10 対ダウン+10 射撃ダメージダウンLV1と言ったステータスとなっており、
その性能はイメージとは裏腹に随分と低め。


“ハイフリクション・レッグパーツ”。設定では、踵のホイールでスコープドッグみたいに高速走行が可能との事。これまでの物に
比べ爪先が長いのが特徴です。踵も大きく、このレッグパーツ安定性が高いです。でもそれは重たいリアパーツのアームを展開
しなければの話で、それをやると姿勢によっては後ろにコケます。建機らしく、踵近辺に可動式アウトトリガーでも有ればなぁ。


バトルロンドでは、防御+20 対ダウン+30 回避-20 機動-10 ですが、レッグパーツにしては珍しく攻撃+20補正が。こちらもスキルが二つ
備わっていて、まず一つは“油圧式フロントキック”、威力は500~800前後と低めですが発動すると相手を後方へ吹き飛ばします。これで間合いが
開くのですが、グラップラップタイプは近接戦メインなのでこれって不利になるんじゃ…?そしてもう一つは移動スキル“ローラーダッシュ”、一気に
間合いを詰め相手と密着状態になります。


脹脛には小型ガスボンベ、こういうパーツは建機モチーフならでは。実際はただの塩ビの塊なので、別に無くても困りませんよね…。

バトルロンドでは、CTMP04 ミニボンベ♯1もしくは♯2という名称になっています。こちらも二個セットですが、それぞれに名前が付いている訳
ですね。一個装備に付き攻撃力+10されますが、その代りに対ダウンが-10されます。二個装備すれば当然攻撃力+20ですが、対ダウンも
-20となります…防御を捨ててでも手軽にパワーを上げたい時にどうぞ。


腰の方を見てみると、こちらには大型燃料タンクが。丑寅コンビを見た後だと、位置のせいで尻尾に見えますな。

バトルロンドでは、CTMP04ガスボンベと言う名前に。こちらは攻撃力+20と耐ダウン-20…なんかグラップラップってこんな性能ばっかですね。
上のミニボンベも併用すれば攻撃+40ですが対ダウン-40…反撃される前に叩き潰すって戦法になりがちですねコレ。


グラップラップタイプには飛び道具が一切無く(スキルは例外)、全てそのアームによる攻撃となります。これがアーム展開状態ですが、バトルロンドでは普段は最初の
画像がデフォで、展開状態はスキル使用時のみ。でもバッケージには、この状態で表記されています。過去に四本腕は何人かいましたが、この時点で六本腕は初めて。


サブアーム“フレキシブル・マニュピレータ”。多数の可動部を持ち、その名の通りフレキシブルに動きます。ロール軸部
は神姫ジョイントで接続されていて、他のパーツを取り付ける事も可能です。先端に取り付けるショベルとか削岩機とか、
そういったオプションパーツが欲しい所。


バトルロンドでは、こちらも製品とは若干名称が異なり“フレキシブル・マニュピレータ”となっています。
重そうな武器ですが、攻撃300 命中率190/2HIT 射程0~100と、見た目よりも意外に命中率は高めです。画像の通り、そっち
の方では直に腕に装着する形で使用します。スキルは有りませんが、ナックル系武器を得意とする神姫には相性が良さそうです。


メインアーム“ハイプレス・マニュピレータ”。グラップラップの象徴とでも言うべきパーツで、もう迫力満点です。こちらもフレキシブルに動き
ますが、部分的に球体関節を使っています。それと先端を真っ直ぐ向けられなかったり、元々曲がりくねっているのでアーム全体を真っ直
ぐ伸ばす事が不可能と、意外と癖が強く扱いにくいです。

バトルロンドでは名称が異なり、“CT_GR03 マルチ・マニュピレートユニット”となっており、こちらはリアパーツ扱いとなっています。小さい方
のアームは武器扱いで、形状的にはこちらに装備されていても実際は飾りみたいな感じです。頑丈そうな感じですが防御力は+50と意外に
低め、そしてもう一つ意外なのが攻撃力が全く上がらない事です。他のステータスは対ダウン+70、対スタン+40ですが、その代償として回
避-50に機動-10と、思いっきり装備する神姫との相性が物を言うスペックとなっています。まぁこの図体で最初から身軽さを期待などして
いないとは言え…。でも上記の通り防御が思ったより上がらないので、わざわざ使うメリットは余り無いんじゃ?象徴的パーツなのに。


スキルは“リフトアップホールド”、四本腕で相手を捕まえてキン肉バスターみたいな技を仕掛ける(いや、四本腕だから阿修羅バスターの
方が近いか?)もので、その破壊力は1500を越えます。ただしスキルレベルが高いのと、スキルポイントの消費が激しいので何回も使えない
のが弱点です。ローラーダッシュで近づいてリフトアップホールドで潰す、これがベストな戦法だと思いますがそう上手く行かないんですよね…。


他にもこのパーツにはスキルが二つ備わっていて、足元の鉄板を引っぺがして盾にし相手の攻撃を無効化する“鉄板ガード”。例え空中
でも、何処からともなく足元に鉄板が現れますが気にしない事。そしてもう一つが…詳しくは後述。


最後にCT_GR03 マルチ・マニュピレートユニットとフレキシブル・マニュピレータ、そしてこのハイフリクション・レッグパーツの三つの組み
合わせで発動する追加攻撃スキル“資材投げ”、足元にあるコンクリートの塊やパイロンを掴んで投げつけ500~800前後のダメージを
与えます。序盤は兎も角こういう余計なスキル(油圧式フロントキック含む)があるから、ローラーダッシュ&リフトアップホールドのコンボ
が出来なくなるんだっつーの・゜・(つД`)・゜・


オプションパーツに投光機がありますが、黒一色&ディテールが甘いので、一見まっ黒のブロックにしか見えません。
仮にライト部を塗装してあったとしても、そんなものより…しつこい様ですがショベルアームが欲しいです。


総評としては…こりゃ投げ売りされるわ!な出来。グラップラップ最大の持ち味は大小アームですが、それらは用意されたアームが本当に“ただ付いているだけ”で、
本製品はそれを動かすだけで終わるというプレイバリューの低さ。なのに、それらにオプションパーツを付けてプレイバリュー拡張…と言う風に出来ないのが致命傷。
顔の造形も合っていないし、グラップラップの良さといったら自在に動く小アームと大小アーム展開時の迫力“だ け”で…。初期製品のマオチャオ、あれ可動面では
かなり問題のある出来(デザイン担当のBLADE氏は“当時テンパってた”と述懐してましたけど)でしたが、結果的には複数のオプションパーツやプチマスィーンズを
用いプレイバリューを増やす事でカバーしていました。しかしこのグラップラップ、それを考慮された形跡が全くありません。オプションに頼らない製品を目指したのかも
知れませんが、むしろ建機モチーフならオプションは必須です(付けりゃそれ目当てで買う人だっているでしょう)し、単品で完成された物を目指すには…グラップラップ
装備は余りにも力不足でした。


キャラ設定はいつもの用に次回に…。


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