「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

荒井玲子写真集 「まぶたからおもいでなど 溢れる 。」

2018年06月24日 | 会員写真ギャラリー






「アンデスの蝶がチリで地震をおこす。
こうかいていたのをよんだことがあったが 1960年5月24日 早朝にチリから津波がきて、
わたくしたちは加茂様に逃げた。弟も。

父につれられて賀茂神社へ元旦のお参りをしたとき、ねえちゃん加茂様さいぐべ。という弟がいた。
手を弟と繋いでいく。急な石段をのぼっていく。弟も。まぶたからおもいでなど溢れる。

2011年3月11日。津波に命もさらわれ家もさらわれました。

まぶたからおもいでなど 溢れる 。
みんなへ。弟へ。こうして写真集を捧げます。荒井玲子。」










大変、遅くなってしまって申し訳ありません。
荒井玲子さんの写真集「まぶたからおもいでなど 溢れる 。」より
写真と文章を一部抜粋してアップ致しました。

これまでにも当ブログで過去にご紹介させていただきましたが
荒井さんは能楽写真やご家族の写真、ストリートフォトなどを
撮影されてきた写真家で、東日本大震災で被災した故郷・大船渡の日常を
撮り続けて来られています。

今回上梓された写真集はA4サイズで、わら半紙使用の温もりある写真集です。

昨日(6/23)は沖縄慰霊の日でした。
6/18の月曜日の朝には大阪北部で震度6弱の地震があり
いまだ余震が心配されています。
6/14に開幕したロシアワールドカップは現在、一次リーグの真っ只中。。。

荒井さんから頂いたお手紙に
「津波にさらわれていったみんなや弟をなぐさめたいとそればかりです。
月日がたつのに いっそうなお おもうようです。」とありました。

ほんの一部しかご紹介できず
大変心苦しいのですが、荒井さんの作品世界の一端を
少しでも身近に感じていただければ幸いです。


以下は過去に掲載の記事になります。

◆2016年7/20のブログより 荒井玲子写真展 「命には をはりあり、能には はてあるべからず」

◆2015年8/8のブログより 荒井玲子写真展「まぶたからおもいでなど 溢れる 。」

◆2013年10/31のブログより 「羽衣の微笑 ~荒井玲子さんの作品紹介 その2~」

◆2013年10/20のブログより 「野分の近づく中で ~荒井玲子さんの作品紹介 その1~」



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千葉県東金市の北之幸谷の獅子神楽

2018年06月23日 | 会員写真ギャラリー


沖縄では本日(6/23)梅雨明けだそうですが
東京はまだ梅雨空で雨です

皆様いかがお過ごしでしょうか

神田会長から千葉県東金市の「北之幸谷(きたのこうや)の獅子舞」のカットが
届きましたのでアップ致しました

以下、神田会長よりコメントです

日本に伝承されている獅子舞は
西の「伊勢神楽」「出雲神楽」「島根神楽」
九州の「高千穂神楽」など数えられるが、
大きい口で蛇を捕らえる千葉県の無形民俗文化財で
東金市稲荷神社に伝えられる「北之幸谷の獅子舞」が
千葉県県民の日の6月10日幕張メッセで演じられた。






曲は「蛇狂い」。
二人立ちの獅子が地面を這うように蛇を追って狙いを定める。

茂みに追い込んだところで赤い舌を出す蛇を捕まえ、
次の瞬間には、その大きな口に獲物をとらえ、
これ見よがしの勝鬨を鉦、太鼓、笛、鼓の鳴り囃子が
フィナーレを高らかに打ち響かせた。





北之幸谷の神楽は、二人使いの獅子舞で
10メートルの梯子を登り、地上では上記のように
蛇を捕まえる所作を繰り返す珍しい神楽だそうです。
今回は残念ながら梯子登りは省略されていたとのことでした

東金市のホームページによると獅子舞奉納は
毎年2月、10月、11月に鎮守の稲荷神社を中心にを行われるそうです
特に10/19は秋祭りとのことで
北之幸谷の獅子舞を拝見する絶好の機会かと思います


詳細はこちらからどうぞ↓
http://www.city.togane.chiba.jp/0000000445.html



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