「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

武蔵野大学能楽資料センターのオンライン公開講座のご紹介

2020年11月29日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

前回の更新から5ヶ月以上、経過してしまいました
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
現在、新型コロナウィルスの第3波の真っ只中で
更なる感染拡大や医療崩壊危機、年末年始に逼迫する困窮者増加懸念など
心配や不安は尽きません。

「歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む」(マーク・トウェイン)

先日、武蔵野大学能楽資料センターのオンライン公開講座の第1回を
YouTubeで拝見した際に、ウィルス学者の加藤茂孝先生が
このマーク・トウェインの言葉について言及されておられました。

加藤先生によれば
今、新型コロナウィルスの脅威の前で
あまりにも無力だと感じることが多い毎日ですが
天然痘、麻疹、結核、ポリオ、ペスト、コレラ、マラリア、
狂犬病、エボラ出血熱、SARSやMERSなど
人類と感染症の歴史は古く、過去の歴史を紐解くことで
過去の感染症の変奏曲のように「韻を踏」んで出現した
新たな感染症=新型コロナウィルスに冷静に対処できる知恵と覚悟が
得られるのではないか、とのことでした。

加藤先生は東大在学中に狂言研究会に所属されていたそうで
能楽へのご造詣も深く、武蔵野大学能楽師料センターのオンライン公開講座
第1回の基調講演のタイトルは「能・狂言:その時代と疫病〜新型コロナの現代から〜」。


学生時代に和泉流狂言の野村万作先生(人間国宝)のご指導を受けておられたそうで
オンライン講座では約60年前の野村万作先生や野村萬先生(人間国宝)の
若き日の貴重なお写真も登場しており能楽ファン必見です。

オンライン講座の後半では野村萬先生、野村万作先生のご兄弟でいらっしゃる
観世流能楽師の野村四郎先生(人間国宝)が登場され、杉並能楽堂のお舞台で
仕舞〈鵺〉〈葵上〉〈猩々〉を舞っていらっしゃいます。
地謡は鵜澤久先生と鵜澤光先生です。

◆武蔵野大学能楽資料センター オンライン公開講座「能・狂言から『いま』を読み解く」
第1回 能の知恵―見えない脅威をカタチにする
基調講演 加藤茂孝(元国立感染症研究所室長・東大狂言研究会OB)
対談と実演 野村四郎(シテ方観世流能楽師・人間国宝)
2021年3月31日、無料公開終了しました



冒頭画像は神田佳明撮影のコスモスの写真です。
管理人も暫く神田先生とお目にかかる機会がありませんが、
お変わりなく、お元気でいらっしゃるとのこと。



こちらはクダマキモドキの写真。
赤と緑の色の対比がきれいで
神田先生らしい見ていて元気が出る、明るい写真ですね

気が付いたら、季節は晩秋から初秋へと移ろっております。
今年も残す所、あとわずか。
皆様どうぞお体にお気をつけて、無理をされませんように
ご自愛下さい。



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