「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

お待たせいたしました!出雲康雅先生の「野宮」舞台写真です

2013年06月30日 | 能楽舞台撮影会のご案内

前回予告通りお待ちかね 能楽撮影会(6/19 横浜能楽堂)での
「野宮」の舞台写真をアップさせていただきました

りんぷうの会のホームページに掲載した写真と同じカットですが
こちらがノートリのオリジナル版です。

シテ(主役)は出雲康雅先生(喜多流) 撮影は会長の神田佳明です

優雅でいかにも貴婦人然とした六条御息所で本当にきれいでした

比較していただくと分かりますが先日掲載の出雲先生の「羽衣」
この「野宮」の表情とでは面は同じ「小面」(こおもて)なのに
ずいぶんと趣が異なりますね

「羽衣」のほうは屈託のない晴れやかな天人の微笑でしたが
こちらの「野宮」のほうは陰影があり憂愁を感じさせる表情のように感じます

季節で言うと華やかな春と美しいけれど物寂しい秋の違いのようですね


◆参考まで 能「野宮」について◆
光源氏の冷淡さに絶望した六条御息所が苦しい恋に終止符を打つべく
斎王に選ばれた娘に同行して伊勢へ下向する決意を固め
精進潔斎のため野宮神社に籠るが、後を追って光源氏が訪問する

六条御息所と光源氏の秋の日の束の間の再会と別離を
描いた「源氏物語」の第十帖 賢木(さかき)をベースにしつつ
光源氏の正妻・葵上との車争い(第九帖 葵)のエピソードも
盛り込まれています



撮影会当日の三浦裕子先生(りんぷうの会副会長・武蔵野大学客員教授)の解説で
「野宮」は鬘物の中でも大曲であり名曲と伺った通り
ただきれいなだけでなく重厚で深みのあるいい舞台でした

出雲先生には「野宮」の後、もう一曲「小鍛冶」も舞っていただいたので
本当に大変だったと思いますが撮る側の立場からすると同じ日にまったく
異なる曲趣の舞台が二番も撮影できて非常に感謝しております

参加者一同よりこの場を借りて出雲先生には心より御礼申し上げます
ありがとうございました

申し訳ないですが、12/3の次回撮影会も二曲構成になりますので
またよろしくお願いいたします



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6/19(水)の能楽撮影会も大盛況でした

2013年06月29日 | 能楽舞台撮影会のご案内

ご報告がおそくなってしまいましたが
6/19(水)に横浜能楽堂にて無事、りんぷうの会 能楽撮影会が開催され
出雲康雅先生に能「野宮」(ののみや)と「小鍛冶」(こかじ)の二曲を
熱演していただき、おかげさまで今回も会場は大盛況でした

皆様、本当にありがとうございました


一足先にホームページのほうに神田佳明撮影の
お手本カットで「野宮」の舞台写真を掲載させていただきました

よかったらご覧下さい

↓りんぷうの会 ホームページはこちらからどうぞ
http://rinpoo.com/index.html


冒頭カットは撮影会参加者の方々が素晴らしい作品を撮影できるように
実際の舞台で「野宮」のシテ(主役のこと)の動きを実演解説する神田会長です

ちょっと珍しい(?)写真なので掲載させていただきました

神妙な面持ちで詣でる六条御息所の登場シーン
伏し目がちな感じで、どことなく所作が女性っぽいようですね

能「野宮」は、その名の通り京都にある野宮神社を舞台にしています

能では簡素な舞台装置(「作り物」と言います)がお約束となっており
野宮神社の本物の鳥居は特徴ある黒木ですが
能の舞台ではこのようにシンプルな鳥居の作り物が
野宮神社の象徴として舞台中央にセットされます

シテの舞が高揚するに従って、この簡素な作り物が存在感を増し
重みを持って心に迫ってくるのが能の不思議なところだと思います


さて 次回は「野宮」と「小鍛冶」の舞台写真を掲載予定です
お楽しみに




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三保の松原も含めて富士山が世界遺産に!

2013年06月23日 | 会員写真ギャラリー

三保の松原といえば、やはり「羽衣」ですよね。

昨日、富士山が世界遺産に正式決定して
無理だと思われていた三保の松原も一緒に世界遺産に認定されたと聞いて、
「羽衣」の天女もさぞや喜んでいるだろうと思いました

というわけで冒頭写真は神田 佳明会長撮影の「羽衣」。
シテはもちろん出雲 康雅師(喜多流)です。

うれしそうに微笑んでいる表情がとびきり美しい「羽衣」ですね。
「小面」(こおもて)の可憐さ・かわいらしさも際立っています。

「若女」や「増女」の「羽衣」も綺麗でいいですが
純真無垢な感じがいかにも天女らしい「小面」の「羽衣」が個人的には大好きです。

皆様はいかがでしょうか。

面もそうですが、装束もこの写真のように紫であったり
白だったり朱色だったり様々なので「羽衣」を拝見する時には
どんな天女が現れるのか毎回とても楽しみです。

世界遺産になった記念に実際の三保の松原で「羽衣」が舞われたら
素晴らしいだろうな~と思ってネットで検索してみたら
毎年10月上旬に三保の松原にある「羽衣の松」の前で「三保羽衣薪能」が上演されているそうです。

機会があれば、ぜひぜひ拝見したいですね。



最近、更新が間遠になっていて申し訳ありません
6/19に開催されました能楽撮影会詳報につきましては次回ご案内予定です

もう少々お待ちください



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日本建築写真家協会展 [光と空間] 建築の美写真展のご案内

2013年06月06日 | 写真展のご案内

だいぶご無沙汰してしまいました
すみません

季節は巡り梅雨ですねー
といっても今のところカラ梅雨気味のようで
雨が少ないですが

雨降りは鬱陶しい、でも雨が降らなくて水不足になったら困るし
この季節はなかなか悩ましいですね


さて
本日は少し毛色の変わった(?)写真展のご紹介です

明日(6/7)から13(金)まで六本木ミッドタウンの
富士フイルムフォトサロン東京
日本建築写真家協会の写真展 [光と空間] 建築の美写真展が開催されます

この写真展には、りんぷうの会のベテラン会員・西出 求さん
ご子息で建築写真家の西出 貴文さんも出展されています

冒頭写真は、りんぷうの会でデンマーク遠征した際
立ち寄ったパリでのスナップで西出さん親子とエッフェル塔
記念撮影です

西出 貴文さんは敏腕カメラマンで旅行中、プロらしい
アドバイスを色々としていただきました

今回、どんな作品を出展されているのか
とても楽しみです

ぜひご高覧ください



◆日本建築写真家協会展 [光と空間] 建築の美写真展

開催期間:2013年6月7日(金)~2013年6月13日(木)
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:50まで/最終日は16:00まで)
会場:富士フイルムフォトサロン東京 スペース1
入場料:無料

詳細は、http://fujifilmsquare.jp/photosalon/tokyo/s1/13060701.html



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【お知らせ】 能楽撮影会/喜多流職分会公演チケットプレゼント抽選結果について

2013年06月04日 | 能楽ニュース
ご案内が遅くなっており申し訳ありません。

りんぷうの会 能楽撮影会ご招待および喜多流職分会
自主公演チケットご招待キャンペーンに多数の方からご応募いただきました。

本当にありがとうございました。

抽選結果につきまして応募者全員の方へメールで6日までにお知らせ致します。

今しばらくお待ちいただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。