ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 




(シリーズはやはり、この頃が最高ですね。「ギリシャ語通訳」より)

今日も「The man who became Sherlock Holmes」の概略の続きです。
今回は、131ページ後半から132ページまでをご紹介します。

---------------------------

この時期は、グラナダ・シリーズ中、もっとも成功した期間であった。ジェレミーは、ホームズの超人的で、頭脳明晰な力を、より脚色して演じていた。ジェレミーは、自らの体力的、精神的限界を試しているようだった。短期間で、ベイジル・ラスボーンなどの過去の有名なホームズの影を薄れさせていった。

シリーズが進むに連れて、ジェレミーのやり方は独自の物になっていった。「情熱」と「冷淡さ」、「炎」と「氷」という両極端なものを混ぜて、演技をしていき、それは成功を収めた。
テレビ視聴者は、ジェレミーの演技に魅了されていった。ジェレミーのホームズは、傷つきやすく、もろく、論理的思考の機械であり、ラスボーンのような活発で自信有りげなホームズとは違っていた。

グラナダ・シリーズの成功は続き、グラナダTVには毎週3000通を超えるファンレターが、世界中から届けられた。「The Societe Sherlock Holmes de France」では、フランス政府に対し、ジェレミーにレジオン・ド・ヌール勲章を贈るように嘆願したり、アメリカや日本のファンは、ツアーに来て欲しいと要請をしていた。

ジェレミーは、世界中にある500近くのホームズ・クラブのアイドル的存在になっていた。イギリスだけでも、「シャーロック・ホームズ・ソサエティー」には50000人の会員がいる。募集を締め切らなければ、もっと多くの会員が居たことであろう。いままで、ジェレミーほど魅力があったホームズは、いなかったのだ。

しかし、ジェレミーの幸運を隠そうとする、黒い影が広がっていた。仕事量が、ジェレミーを身体的に限界まで追い込んでいた。全てのシーンにおいて、ジェレミーは万全に力を出して切れていないと感じるようになった。他の俳優が台詞を間違うと、ジェレミーは撮影を中断し、ポケットからグラナダ・スタッフ制作のベーカー街の参考書を取り出していた。

---------------------------

今日は、ジェレミーのホームズについて、一般的なことが色々書かれていました。

グラナダ・シリーズ放映当時の反響は、凄かったみたいですよね。
毎週3000通のファンレターの話は、有名ですね。
放送された各国のホームズ・クラブでは、入会希望のファンが殺到、みたいな状況でした。
もちろん、グラナダでホームズが好きになった人もいるでしょうけれど、
当時は簡単に情報が入る時代ではありませんので、ジェレミーの情報目当てでクラブに入会された人も少なくなかったと思います。
(・・・私もその一人ですが・・・)

そうそう、ホームズ・クラブといえば、会員さんが減ってきているそうですね。
もちろん、ホームズファンはいるのでしょうが、活動の仕方がネットで独自のサイトを立ち上げたり、ミクシィでコミュニティーを開いたりと、変化してきているからでしょうか。
これからも、ホームズについて色々研究して、探求していって頂きたいですね。
ホームズの人気が出るということは、最高のホームズ役者であるジェレミーにも脚光が当たるということですから♪

ジェレミーは、日本に来たことはありませんが、
アメリカへはグラナダのプロモーションで何度か行っています。
日本にも来るお話しがあったそうなのですが、実現しませんでした。残念。
その頃は、ファンじゃなかったかもしれませんが、ジェレミーと同じ地続きに居たなんて、それだけで幸せすぎますもの。
ちなみに、レジオン・ド・ヌール勲章は、ホームズが受賞したものですよね。
こちらの話も、実現はしませんでした。

あとは、ジェレミーのホームズについて、
両極端な性格がミックスされて演じられているとか、繊細な演技に対する評価でしたね。
ジェレミーは、複雑なキャラクターを演じるのが好きでしたので、
繊細で壊れやすく、そして両極端な性格を持つホームズは、演じるに絶好のキャラクターだったでしょう。
しかし、両極端な性格は、魅力的に映りまよねー。
ジェレミー・ホームズの、暗と明のメリハリが凄く効いていて、魅力的なホームズになったと思います。
ラスボーンのホームズは見たことがなのですが、これからすると、どちらかというと自信があって、明るいホームズだったのでしょうか。
私は見たことがないので、ジェレミーとの比較にぜひ見てみたいです。


今度は、何かビジュアルをアップしたいですね。
では、また金曜日に♪



りえ(rie_002@goo.jp)


この本はジェレミーファンの間では、内容に偽りがあるなどとされ、評価の高い本ではありませんが、ジェレミーの一生涯の伝記はこの本が一番詳しいため、概略をご紹介しています。内容が一部事実と違うところもあるかも知れませんが、ご了解の上、お読み下さい。





コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« ジェレミーの... 「タイムズ」... »
 
コメント
 
 
 
初めまして。 (ライ)
2008-06-22 09:51:09
ライと申します。
シャーロックホームズ、ジェレミー・ブレットで検索をしてこちらにたどり着きました!

ホームズ物語もジェレミーさんも全くの初心者なので、とても興味深い記事にワクワクしました♪また訪問します!過去の記事もゆっくり・じっくり読ませて頂きますね(^-^)
 
 
 
>ライさんへ (りえ)
2008-06-26 23:42:00
はじめまして!コメント有り難うございます♪

ホームズとジェレミーの初心者様なのですねー。
TVで偶然ジェレミーを見て興味を持たれたのでしょうか。
当ブログを読まれて、分からないことありましたら、また仰って下さいねー。分かることでしたら、喜んでご説明いたします♪
これから、じっくりジェレミーそしてホームズに魅せられて下さいませー

またお時間の有ります時、コメントお待ちしていますねー♪
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。