私の母はとっても不器用なので、折り紙なんて一切折ってくれたことがありません。
なので、私が小さい頃は折り紙を折る私をいつも褒めてくれました。
大したことをしていなくても「あなたは器用ねえ~」と言って褒めちぎってくれていました。
でも、大人になり、社会に出ると、あれ?と思うことがあるのです。
それは私の周りには器用な人がものすごく多い、ということです。
言い換えれば、私は大して器用ではなく、むしろ不器用な部類にはいる人間でした。
確かに母と比べれば、多少は私も器用だったかもしれません。でも、他の人と比べる
ことをしなかった私はそんなことも知らず、母の言葉を信じ切って生きてきました。
母の言葉は偉大です。
母になった今、私は息子にかける言葉、その一言の重みを強く感じます。
信頼されているということに緊張感を持ちつつ、自分の口からでる言葉に責任を持た
なくては、と今更ながら思っています。