くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

エアロの神様が降りてくる~♪

2009年11月29日 | 日常あれこれ
日曜日とスポクラの休館日が重なると、ぽっかり穴があいた感じがする。日ごろさぼっていた部屋の掃除をして毎年おなじみのクリスマス飾りを出した。


午後からはしばらくぶりに美容院へ行く。髪を切るより、白髪染めが目的だ。2回分割引になるカラーチケットも今回でおしまい。高いよなあ、美容院。やっぱり自分で染めるようにしようかなあ。そろそろお店も変えどきだし、もっと安いところを探してみよう。

さて、本題。エアロビクスにハマって、早10年。何が楽しいかって、音楽に合わせてガンガン動くこと。エアロミュージックにも乗れる曲と乗れない曲がある。それは人それぞれ、年代によっても違うと思うけど私はこの曲がかかると脳内アドレナリンが噴出する。何故か、何度聞いても盛り上がれる。



ハイインパクトの苦しい時でも、不思議と元気がわいてくる。

その他では、マイケルジャクソン、アバ、ビートルズそしてレッドチリペッパーはもちろんデスノート、これはあくまでも個人志向だけど。イントラさんによって選曲も様々で、それぞれのカラーや個性が出るのが面白い。

早いもので、もう年の瀬だ。せちがらい世の中だけど、せめて気持ちだけは明るく持っていたいもんだね。今週も、仕事にピラティスにエアロだ~!

お笑い

2009年11月29日 | 日常あれこれ
無条件に笑いたい時がある。とりあえず、笑って今ある現実のもろもろを吹き飛ばしてしまえ~ってね。ま、その場凌ぎにしかならないのはじゅうじゅう承知だけど「おもろかったね~」という気持ちは人を元気にさせてくれる。

仕事でどっと疲れた週末、ビールを飲みながら、録画しておいた「ワハハ本舗」を観た。これなら絶対わらかしてくれるって思ったんだもん。25周年を迎えるワハハの新作「無駄な力」。冒頭から、老若男女、入り乱れて踊っている。音楽がアバってところが良いわ~。久本さんも柴田さんもよく動く。エアロビクスみたいだ~。予想通り、みんさん、脱いでます。モザイクもふんだんに出てきた~。メイクも派手派手~で誰が誰だかわからない。

確かに笑えたんだけど…、あまりにも久本さんの、放送禁止用語が多すぎる。“ピコピコ音”の連続でちょっとしらけた。前後をとっても話の内容が全然わからん~。それに、独身自虐ネタが多い。いいのよ、あなたは、地位も名誉もあるんだからさと突っ込みたくなった。柴田さんが、以外にも本当の“舞台女優”さんなんだなあという発見と、80歳を迎えて舞台にたつ、かしまし娘の正司歌江さんにビックリした。台詞も流暢だし、歌も上手いっ!上には上がいるんだなあ。みなさん、年をとっても油がのりきっているけど、劇団としては、久本、柴田の2枚看板に続く若手が育ってもらいたいところだろう。

実は、これ、WOWOWさんによる前倒し放映なのね。これから東京凱旋公演があるらしい。それもクリスマスにね。ネタも変わると宣伝しきり。あのハチャメチャぶりは生で観た方が面白そうだ。ちょっと、興味あり~。

海をゆく者

2009年11月23日 | 観劇
作:コナー・マクファーソン
演出:栗山民也
出演:平田満、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、小日向文世
パルコ劇場



パルコのおっさん芝居も行ってもうた。こちらは、アイルランドの若手作家の作品。どことなく、白石さんと大竹さんが共演した「ビューティー・オブ・リナーン」に似ている。盲目で酒飲みの兄の面倒をみる、これまた元アル中で仕事を失った弟。最悪な環境から抜け出せないまま、クリスマスの夜に“悪魔”がやってくる…。

同じ作家かと思ったら、違う人だった。でもマクファーソン氏も「ビューティー~」のマーティン・マクドナー氏もほぼ同世代でアラフォーだ。共にアイルランドで育った新鋭作家で注目されている。彼らは自分よりも年上の人々を主人公に据えの日常的な題材を選び、物語として深く掘り下げていく。日本の若い世代でもてはやされている、うわっつらなケータイ小説なんかとはまるで違う、泥臭さや人間臭さが感じられる。真剣に“人間”を描こうとしている気概が伝わってくる。

演じるアラフィフ俳優5人がとても渋い。“いい味を出す”というのはこういうことなのだろう。で、一番年下の鋼太郎さんが一番年上の飲んだくれ兄貴役で大暴れ。風呂にも入らないから臭いんだよ。ムサシの五人六脚で臭かったという暴露話を思い出しちゃった。このお兄さん、わがまま王子でみんなをひっ掻きまわすのだが、とてもピュアでいくつになってもお子ちゃまでなんだか愛おしい。

一方、過去を背負う弟は、平田満さん。昔、つか劇団で出てきたころ、友達が好きでおっかけていた。蒲田行進曲は鮮烈だったよなあ。あの頃は、限りなく三の線だったけど、この人、年を重ねるごとにどんどんカッコよくなっている。体もよく鍛えていて中年体型じゃないしストイックさがうかがえる。屈折した役柄が見事にハマっており、人生の翳りを演じられる役者さんだなあって思った。“悪魔”くん役の小日向さん、温和な笑顔が狡猾そうに見えるし、ぬめ~っとしていて得体が知れなくて不気味だった。

しかし、こうも役者がそろうと見ごたえあるもんだ。アイルランドの暗い冬の片田舎にどっぷり閉じ込められた気がした。

終了後、ラッキーなことに出演者によるトークショーがあった!
本日の司会は、吉田鋼太郎さん。こう並んでいても、外見も態度もあんたが一番年上に見える。テーマは、「お酒の席の失敗談」について。ホント、らしいねえ、鋼太郎さんったら。皆さま、筋金入りの演劇人だからそりゃあ、いろいろご披露して下さって大爆笑。鋼太郎さんは、後輩俳優と「ゲロ」りながら演劇論をかわし、その「ゲロ」を奥様が手で受けたんだって~~~。飲んでいたら、オエッもなく自然にゲロが出たって、なかなかお下劣なお話だった~。

何で、このお芝居、「海をゆく者」という題名なのだろう。
プログラムの最後にこんな言葉が書いてある。

彼は知らない
陸の上で安楽に暮しているから、私が
凍るあの海で、どう冬を過ごしたのかを、
惨めに、不安に、ひらすら流浪の道を進み、
親しい友も無く、ツララに囲まれ、
雹が槍となって吹きすさぶ中で…

確かに…、彼らは陸の上で安楽に暮しているタイプではない…。

せっかくパルコに行ったから…
お隣のパルコ3まで足を伸ばして買ってきました~



うほっ、パレードの前売り券。来年2月公開予定だよ~

やっぱりウェーブダイバー!

2009年11月23日 | スポーツクラブ
そろそろ、変えなくちゃなあと思いつつ、履き倒していたフィットネスシューズをついに新しくした。わお、何年ぶりかなあ。ピラティスを始めてから、エアロの本数は減っているからシューズも以前ほど消耗しなくなった。でも、たぶん、履きすぎ、足に悪いに違いない。悩んでいるうちに各メーカー、どんどんNEWモデルが出てくる。うん、でも、ミズノのウェーブダイバーに勝るものはない気がする。イントラさんもずっとこれを履いているもの。

今出ているフィットネス用は、LG,TF,4の3種類があるみたいだけど、LGの方のしてみた。



こちらを20%OFFで楽天でお買い上げ~。

NEWシューズはやっぱりええですわ~。全然、すべらないし快適、快適~。調子に乗ってこの連休、ジョギング系エアロにゴンゴンででいる。お陰でへろへろ~。今日も、お気に入りのイントラさんの代行があるから行ってこようかな~♪

十二人の怒れる男

2009年11月22日 | 観劇
作:レジナルド・ローズ
訳:額田やえ子
演出:蜷川幸雄
出演:中井貴一、筒井道隆、西岡徳馬 他
シアターコクーン



おっさんばっかりの法廷群像劇。裁判員制度がついに導入され始めたこともあって考えさせられるテーマだ。世の中、人それぞれ、考え方や捉え方は千差万別で、考えれば考えるほど決断なんかできなくなる。自分の人生を左右する決断ならまだいいけど、人の生死を左右する決断となると…、する側もされる側も苦しいものだ。“絶対”と信じていたものも覆される。雷や雨といった天候にも人の心は微妙に動く。本来、人が人を裁くということなど出来ないことかもしれないが、それをしなければ法の秩序は崩れさる。

十二人の心の動き方を観ていて、個人的には徳馬さん演じる第三号さんに自分は近いなって思った。裁判で決まったのだから、すでに裁判で実証されているのだから、またまた覆して細かいこと言うのはおかしいのじゃないかって。はなから簡単な審議だと甘く観ていたのに、中井さん演じる第八号さんの意見に皆が考え始め、予想外の方向に話が進んでいく。三号さんの苛立ちにとても共感できた。私も、「じゃあ、なんでなんだ、こういう場合はどうなんだ」といろいろ突っ込まれると弱いもんなあ。そこまで慎重に物事、考えないもん。“理詰めの思考”も大事なんだなあと時々反省する。

全編、起伏がなく淡々と流れる会話劇。中井さん初め、出演陣も真面目でちと退屈だった。三谷さんの「十二人の優しい日本人」は、女性も出てきたし、コメディ仕立てだったから楽しかったのになあ。同じテーマでも作り手が違うと、こうも印象が違ってくるもんだ。これも千差万別の人間の捉え方や考え方な一環だ。

中井貴一さん、ちょっとだけ、憧れていた時期があった。はあ、こういう人と結婚した~いって。イメージ的に育ちがよくって、真面目で優しそうだもん。今の中井さんもすっとした清潔感を持ち続けており、「疑わしきは罰せず」「有罪の確信が持てない」というスタンスを貫き通す第八号さんを演じていた。決して嫌味っぽくないし、冷静で、そして人のことも思いやれる。出来た人間だ、八号さんは。

ムサシに出演していた、大石さん、萬長さんがガラッと変わったキャスティング。たけし軍団の柳ゆうれいさん、元国鉄職員だった、田中要次さんなど、違った空気感のある役者さんが入っていたことも新鮮だった。唯一の若手イケメン、筒井道隆くん、かっこいいねえ。おっとりとしてアクのない芝居が良かった。

こんなに濃ゆ~いおっさんばかりの芝居って舞台ならではだと思う。個性豊かな面々が入乱れる様はおもしろおかしくて贅沢だ。パルコでも「海を行く者」というおっさん芝居をやっている。今、渋谷はおっさんが熱い!

ANJIN特番

2009年11月21日 | 藤原竜也
そういえば、長年お世話になっているピラティスの先生のお家が浦賀のちょっと手前の駅だった。今通っているスタジオが出来る前は、時々、自宅でレッスンをしてもらっていたがえらく遠かった。その途中、安針塚がある駅も通っていたはずだがあまり記憶にない。

どちらかといえば、浦賀に来たペリーの黒船の方が有名で、三浦按針はその次という感じ。名前だけであまりその功績も知らなかった。この舞台化で、「はあ、こんな人がいたんだ~」と新たな驚きがあった。かたや、アメリカから、かたやイギリスから、えたいの知れぬ、ちっぽけな島国にたどりついた人がいたんだね。かたや、開国への時代、かたや鎖国への時代というのも何か不思議な因縁を感じる。歴史のロマンだ~。

按針役の、オーウェンさん、来日してメディアに初?登場。写真より実物の方が全然いいじゃん。背も高くて貫禄があるし真面目そうだ。按針さんが実際に持っていたという菩薩像をみて泣いておられた。オーウェンさんいわく、日本の演劇人に対して、不安があったようだが、2時間で、われわれと変わらないということに気付いたそうだ。演劇の根底にあるものは各国共通なのかな。それとも日本の演劇がイギリス演劇の影響を受けているからなのかな。市村、藤原、オーウェンの3ショットはなかなかしっくりしていた。相性がよさそうだなって。ちょっと楽しみになってきたぞ~。やっぱり、舞台は1カ月近くの稽古期間があるから役者同士の信頼関係もできてくるし理解しあえる部分が多いよね。

竜也くんの英語台詞は、確かに流暢だった。最初は丸暗記だったとどこかで言っていたけど、語学って暗記から入るもんだものね。英語に関しては、かなり謙虚が発言が多いけど、目指すところが高いんだろうね。これまでの実績からして、簡単に妥協する人じゃないってことはわかる。「カイジ」が多くの人に受け入れられたのも、竜也君自身が「カイジ」として存在していたからこそだと思うんだよね。うん、たぶんこの舞台もやってくれるに違いない。

日英合作としての大プロジェクトだけど、どこか、固くて地味なイメージがあるのか、まだチケットがある模様。なかなかあり得ない企画だから、皆さま、一見の価値ありですよ~。(←ホリプロの回し物ではありませぬ~)


ムーログ~その2

2009年11月15日 | 藤原竜也
「藤原竜也の人生逆転ムーログ!」

噂のお兄ちゃんが登場した。確かにイケメンだ~。竜也くんよりがっちりしていていい男ぶり。「今でもぶいぶい言わせてそうだ」なんて失礼を申したが、もう家庭も持っておられるから落ち着いている。なんか、いいパパさんという感じ。そこらへん、長男だなあって思った。何気に、このお兄ちゃんがしっかり藤原家を守っていきそうだ。

お兄ちゃん自身も、「俺がいなかったら今の竜也はいないですよ、な~んてね」とおっしゃっている。そう、あなたがいたからこその弟くんに間違いない。兄貴の力は偉大だね。

で、このやんちゃ兄弟の上のお姉さまは登場しないのかな?一姫二太郎とはよく言ったもんだ。ちょっと年上のお姉さまがいたからこそ、バランスがとれたんじゃないのかな。お母様、賢く、産みましたね~。理想的な兄弟だわ。

偉大な子どもの影に偉大な母あり。竜也くんのマザコンぶりを観ていると、藤原家は母が偉かったんじゃないかって。ま、どこの家も母は偉いんだけどね。

以上、完全に井戸端会議のおばちゃん談義でした~。

パフェ

2009年11月15日 | 日常あれこれ
小さい頃は、ケーキも和菓子もあまり好きじゃなかった。甘い、生クリームやあんこを食べると気持ちが悪くなっちゃうんだよね。もっぱら“すあま”ばかり食べている変な子だった。

ところが、二十歳前後になる頃にはケーキが大好きになっていた。就職後は、給料日にケーキを買って帰るのが楽しみになる。今でも、喫茶店に入るとついコーヒーだけでは物足りず、ケーキセットを注文するのが常になってしまった。

だけど、パフェはあまり食べない。ケーキよりもヘビーな感じがして、お腹がいっぱいなってしまう。振り返れば、ここ数年、大きなパフェを食べていないことに気づいた。で、今年こそ、食べてみたいなあと機会を窺っていた。だって、せっかく食べるのだから、おいしく食べないと意味ないじゃん。ちょっと疲れて、甘いものが欲しい時にこそたべなくっちゃ。

そんな、チャンスが巡ってきた~。ジョギングエアロに出て、汗をかき、芝居を観るために銀座へ行く。時間があったから、各駅停車でごとごといったら、1時間30分もかかっちゃったよ。昼ご飯を抜いたから、お腹がぺこぺこだ~。海鮮丼を頂き、早速、「デザートにパフェだっ」とコージーコーナーに飛び込んだ!



豪華なマロンパフェ~
みてみて、この美しいシルエット

数年ぶりのパフェは腹にしみ入るほど上手かった。血糖値も上がって元気百倍
これでエアロで消費したカロリーはすべて帳消し
だけど幸せだ~

常々思っていたが、パフェとサンデーの違いってなんなんだろう。バイトをしていたデニーズにはパフェはなくサンデーだけだった。(20年前だけど)不二家にはパフェがある。自分なりに、サンデーはアイスクリーム主体で、パフェの方が豪華にカステラやらプリンやら生クリームやらがのるもんだと決め込んでいたが、パフェはフランスで、サンデーはアメリカで生まれたものらしい。

以下Wikipedeaによると…

パフェには細長い容器が使われ、サンデーには丸い容器が使われる。
サンデーは昼間のデザート、パフェは夕方以降のデザート。
……など、様々な説があるが、明確な違いはない。

また、安息日である日曜日に贅沢なパフェを食べることを嫌ったことから、日曜日にも売れるようにより質素に作ったサンデーが登場したという説もある。

なお、現在、日本で食べられているパフェは日本独自に発展していったものである。

ふ~む、なるほどね、パフェの方が豪華っていうのは間違いじゃない。だって、マロンパフェの中にはチョコレートソース、プリン、コーヒーゼリー、モカアイス、マロンクリーム、栗、クッキーが入っていたもんね。

ごちそうさまでした~



ムーログ

2009年11月14日 | 藤原竜也
「藤原竜也の人生逆転ム~ログ~」
ついに、秩父の一族が登場したぞ。有料だとこういうプライベートも公開しちゃうんだなあ。でも、ファンは竜也くんを取り巻く人々に興味深々。

お父様、お初です。まだ50代後半か60代?ちょっと菅原文太みたいで渋い。でも優しそう。以外に普通。(←失礼!言いたい放題です)その他、ヤンキーなお友達も、とっても普通というかみんな朴訥な感じ。ルックスとはかけ離れた、竜也君の根本にあるもの、源流がこの秩父なのね。

次回は、かっこいいと噂のお兄ちゃん登場らしい。何気に乾杯の発声してたのお兄ちゃんだよね?後ろ姿だったけど。お兄ちゃん、ポロシャツ派手っ!確か30そこそこ、今でもぶいぶいいっていそうだ。(←再び、失礼!)

とにかく、竜也君が頭が上がらなかった兄上様。このお兄さんからゴンゴンとぼこられたことが今の打たれ強さにつながっているんじゃないのかな。竜也君おド根性はお兄さんのお陰なのかも???

奇跡の人

2009年11月14日 | 観劇
作:ウィリアム・ギブソン
演出:鈴木裕美
出演:鈴木杏、高畑充希、中尾明慶、佐藤B作 他

友だちを誘って、先週、千秋楽を観に行った。ヘレン・ケラーの伝記は誰しも必ず読まされたはず。「三重苦でもこれほどすごい人がいる。だから諦めずにがんばれ」と小学校の教材には打ってつけだ。昔、教科書等で読んだ時は、“雲の上の人”という印象だったけど、現実のヘレンの幼少期はとても生々しく悲惨だ。保育園に、ヘレンのように奇声をあげて動きまわる子がいたら、この子の発達状況は集団の中では適応しきれないとすぐに判断されて発達相談などに回されるだろう。一対一の専門的な対応が必要だと。しかし、いくら専門的に分析されたプログラムを用いても、それだけでは成長に結びつかない。結果、アニー・サリバンとの出会いがヘレンを救う。いい教師との出会いがこんなにも人の一生を左右するものだということが、保育士のはしくれとして恐ろしくさえ感じる。私は、日々、子どもとこんなに向き合っていないし、闘っていない…。

サリバンはヘレンを信じようとしている。それは、不安になっても、周囲から否定されても最終的に揺るがない。何度も何度も、指文字を教え物には名前があることを理解させようとする。嫌なことにも直面させる。ヘレンは何度もサリバンにぶつかっていく。甘やかしてくれる両親ならわけなく通ったものが、サリバンの岩のような信念に跳ね返される。まさに二人は生身の人間として傷つきぶつかり合う。人を育てる、理解することはとてつもなく苦しいし面倒くさいことなのだ。今の教育に足りないもの、やろうとしていないものが提示されている気がした。

前半のヘレンとサリバンの闘いが、生々しく説得力があるからこそ、ラスト、ヘレンが水に触れて、思わず「ウォ、ウォーター」と声を発する場面に納得できるし、鳥肌が立つくらい感動できる。人間の力は、そして信じるということはすごいと…。

アニー・サリバンと言えば、厳しいおばさん教師というイメージが強かったが、ヘレンと年が近い、サリバンもなかなか良い。一方的な教育ではなく、一緒に悩み成長していくのだ。杏ちゃんのパワフルなサリバンに圧倒された。長台詞はちょっとすべりがちだけど、ロミジュリの頃のようにかみかみにはならず、流暢に流れていく。大人になったな、杏ちゃん。この年代でこれだけの舞台が出来る人ってそうはいない。杏ちゃん自身の成長も物語とオーバーラップしていた。

涙腺が決壊したあと、渋谷の街へ出る。神仙駅に向かう途中のホテル街に、何故か警官がたくさんうろうろしている。何かあったのかなあとキョロキョロしていると、“お縄”になった人と出くわした…。ついさっき観た神々しいほどの舞台とは間逆の現実が都会の雑踏に中にある。膿んでいる世の中だ。

下北に出て、しばらくぶらぶらしてから、「農民カフェ」でお食事。最近はヘルシー志向熱が高いね。いびつで虫くいの無農薬な有機野菜がおしゃれにもてはやされる。何気に原点回帰なのかしらね。我々は農耕民族だからね。でもこうやって農業が注目されるのは良いことかもしれない。野菜も人と同じで簡単には育たない。自然との闘いだものね。産地直送の食材を使ったお料理がとてもおいしい。トマトのカクテルもいけていた。体に良いものを作ってくれた方々に感謝!