近所の知人が、自分の遊休地に河津桜を植えて6年になる。
70本もの植樹をして、夏の除草や秋には根回りに堆肥を施
すなど、手入れを欠かさない。
ところが、この桜の本家である河津町とは気候風土が違い、
蕾から花が咲きそろうまでには、至難の気象条件が待ち構えている。
その年の気象状況で咲き具合が違い、知人はもとより私もやきもきしてしまう。
早咲きの桜だけに、活動は年が明けると始まり、2月の今頃
には、蕾の先に紅色を見せるほど進む。
紅色を見せ始めてから、霜が3度も降りると蕾の生長が止まり、
その年は、開かないまま終わってしまうので、花を見ることができない。
昨年の寒さは、まだ記憶に新しいと思うが、まさに河津桜にとっては
最悪の気象条件の年だった。
残念なことに、ほとんど花にならなかった。
今年も河津桜にとって過酷な時期になり、朝の気温予報がが気になる。
昨日は霜が降り気温も零下まで下がった。
霞ケ浦を見下ろせる高台なので、湖を吹き抜けてくる北東の風も気になる。
これは昨日撮影したものだが、1本だけが5分咲きになり、
他は開き始めたばかりの状態だ。
暖冬なので、いつもより2週間は開花の進行が早いので、
開いた花に霜が降りて、日中気温が上がり暖かくなると、しおれてしまう心配もある。
今が一番大事な時期なので、しばらくは憂鬱な日が続く。
今年は見事な花を見せて、この憂さをはらしてほしい・・・と願う(^人^)。
昨夜からの雨が、正午を過ぎても止まず、ようやく3時ごろに
止んで日差しが注ぎ始めた。
これからは、雨が降るごとに春に近づくんだろうな。
植物にとっては大地が潤い、待っていた雨なのかもしれない。
二十四節気の一つ「雨水」がある。
立春後15日目というから明日19日がその日にあたるね。
農家はこの頃から農耕の準備に入るらしい。
雨の後の陽の光が、少し強くなったような気がして、
より春は近づいたような気分にさせる。