山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

伊達政宗の懐妊が祈祷された里山

2009-05-12 22:56:07 | 郷土史
 数日前のことになるが、高畠町にでかけた。
 高畠町といえば、高畠石、有機農業、ブドウとワイン、泣いた赤鬼と童話の里、そしてアタマを良くしてくれる菩薩様の町として知られている。
 さて、先日目指したのは、その「アタマを良くしてくれる菩薩様」がおわす所であり、その菩薩様が祀られている堂宇は写真の頂上あたりがやや鮮鋭な里山の山懐に在る。
 でも、その菩薩様はさほどのスーパーパワー(超能力)を持っているとは思えない。
 なぜなら、人間が3人集まって知恵を出し合うとその菩薩様と同等の知恵を産み出すことができるからだという。
 それならば、わざわざ遠い山懐まででかけずとも、誰でも良いから3人に集まってもらって、その3人の集団に向かって祈りを捧げれば東大受験もわけなく合格できることになるはずである。
 確かに、3人ほどが集まって知恵を出し合えば「優れた知恵」が産み出されるであろう。
 でも、なかなか人間というものは何人集まっても、単に自己主張し合うだけか、何も意見を言わないかのいずれかであって、実際は「優れた知恵」を産み出すまでには至らないのが普通である。だから、人間はアテにできないので、遠い山懐の菩薩様の所にまででかけるのであろう。
 でも、私が先日写真の里山の山懐まででかけたのは、伊達政宗の母(山形城主最上義光の妹)が文武両道に優れた男子が懐妊できるよう、堂宇の側に住む修験者(法印)に祈祷を頼んだと伝えられている場所だから、実地の雰囲気せ接してみたかったからである。
 その菩薩様の名前は申すまでもないであろう。
 このブログでは以後、断続的にこの霊場への訪問記を連載したい。
 
コメント (1)
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