山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

2年半前に見たチベットの映画

2008-03-17 23:47:42 | イベント
 チベットでかなり激しい“暴動”があり、かなりの犠牲者が出ているとのニュースが全世界を駆け巡り、北京五輪開催への影響すら心配されている。
 このチベットといえば、2005年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された若い在日韓国人監督の作品『Tibet Tibet』を観賞したことが思い出される。その印象をブログの記事にしたが、既にweb上で削除し媒体に保存していたものを復活して紹介したい。(部分省略)

●表題 『在印チベット人、在日韓国人、在山山形人』
2005-10-12 17:32:32 / イベント

 在日韓国人3世の青年で祖国韓国を好きになれず日本への帰化まで考えたものの、異郷の地インドに逃れた数多いチベットからの亡命者たちがチベット固有の文化・信仰を強く守ろうとしている姿に心打たれ、中国に支配されたチベットの現状を探るためにチベット取材した映画である。
 現在のチベットは中国に支配されたというよりも、首都ラサの若い中国人女性が金髪・茶髪になっている光景からもわかるように、グローバル化(全地球規模化)した欧米型文化と経済発展優先政策に支配されていると申しても過言でない。ここから伝統的生活を守ろうとするチベット人と現代型生活を希求する中国人との間に物凄い生活格差が生まれ、物乞いするか命懸けでインドに逃れるチベット人が激増しているという。しかしチベット人の苦難を知る中国人は少ないし関心もない。同様に日本に支配された朝鮮民族の苦難を知る日本人も少ないばかりでなく、この映画の作者自身もかつては韓国人としての自覚も誇りも欠けていたと独白する。
 さて山形在住の山形市民はどうか。街並みから誇るべき歴史的建物が次々と失われても惜しむどころか、その存在すら知らない市民が多いと私は感じるのだが・・。

※写真はかつてのダライ・ラマの王宮「ポタラ宮」 最近は信仰心なき観光客で溢れていた。(チベット関連HPより)
コメント (4)
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